松明 ~光明を指し示して~

暗闇を照らし赤々と燃える。が、自身が燃え上がっては長くはもたない。火を消すことなく新しい松明へと引き継がれねばならない。

教師は子どもの力を侮るなかれ

2014-03-01 18:24:29 | Weblog
     写真集『斎藤喜博と美術教育』から 堀江 優指導 矢越岬 5年生作品



教師は子どもの力を侮るなかれ

 やなせたかしさんは、出版社から「読者は小さな子供だからレベルをうんと下げて」と言われたけれど、やなせさんはそれを拒否した。アンパンマンを描くうちに幼児たちの恐ろしさが見えてきたからだ。
 彼らは「真っすぐな目」を持ち、「気に入らない本は放り投げる。冷酷な批評家」だ。やなせは自分のメッセージを子供たちに真剣に伝えることにした・・・・。

 もし、教師が子どもの力を軽んじて、子どもは馬鹿だ、大したことはないなどと、見下しているとすれば、教師が出す学習課題もやさしく、簡単に解けるものになるであろう。

 それは、読めば分かる、簡単に計算で解ける・・・などとなるであろう。自分で一生懸命考えたり、調べたり、友だちと話し合うこともないであろう。

 これでは子どもは一向に知恵がつかない、思考力がつかない、利口にならない、コミュニケーション力もつかないであろう。

その反対に、子どもというものは、見えない力を持っている、凄い存在である、侮ることができないなどと、教師が思っていれば、学習課題も価値あるもの、質の高いものになるであろう。
 子どもは、この問題を追求していくなかで、可能性をいっそう広げ、真の学びを感じ、学びの喜びを知ることになるであろう。



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1 コメント

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堀江 優さん (totoro)
2014-03-13 16:52:11
堀江 優 さんの、このアイヌの絵がどのように制作されたのかを知りたくなりました。そこで、先日古本屋で「描画の授業―共同製作 堀江 優 (著)」を購入しました。今読んでいます。
ゆきのさんのまねをして、画用紙九枚貼り合わせた、三コの大きな共同制作をしたことがあります。でも、この本を読みながらバックボーンの深さがちがうな~と反省しています。

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