紅茶館喫茶

QuinRoseさん・Operettaさんの作品好きのブログ。

ジョーカー攻略後感想 【ジョーカーの国のアリス】

2010年01月25日 | ジョーカーの国のアリス




ジョーカーさん、攻略しましたので感想をババンっと書きます。

『ジョーカーの国のアリス』の真相(深層)に関わるルートなので、

ネタバレOKな方だけ読み進めてください。







【ジョーカー攻略後感想】

監獄ENDとサーカスENDの2バージョンありました。

監獄ENDはホワイトさんEND。

サーカスENDはブラックさんEND。


(※以下、多大なネタバレ有り)








『ジョーカーの国のアリス』が今までに発売されてきた

『ハートの国のアリス』、『クローバーの国のアリス』と違うなぁ~と思った点は

アリスが【責任感】よりも【罪悪感】を感じているという点でした。

考えてみれば、クローバーの国で暮らしていく中で

アリスの【(元の世界に帰らなければいけない、という)責任感】は

ハートの国で暮らしていた頃に比べれば、抑圧されたはずですよね。

【責任感】に代わって、アリスの心の中を大きく占めるようになるのは、

やっぱり【(この夢の世界に残ってしまった)罪悪感】なんだろうなぁ。


元の世界に戻るつもりはないけれど、やっぱり元の世界の人を差し置いて、

自分だけこんなに幸せになってもいいのかしら――――――――――――?


こうした【罪悪感】がアリスの中にはあって、

そうした【罪悪感】がアリスを【監獄】へ導いちゃうんだと思います。


というのも、このワンダーランドにおける【監獄】というのは、


「罪悪感を持った、悪い時間が収監されるところ」


なのです。

そして、罪悪感も持てない極悪人だけが、処刑人の手によって殺される・・・・・

のだそう。ちなみにエースは処刑人。


この【監獄】の牢屋の中には、アリスの姉であるロリーナがいて、

おそらく、ロリーナを投獄したのはペーター及び、ワンダーランドの住人達。

アリスの幸せを害する「悪い時間」として、

ロリーナ病死にまつわる一連の時間を、投獄してしまったと思われます。


でも、物事の善悪というのは主観に依存されるものであって、

ワンダーランドの住人達からすれば「悪い時間」であったとしても、

アリスにとって果たして「悪い時間」だったのか否か――――――。


投獄されてしまった「悪い時間」の中にも、おそらく「良い時間」も存在するわけで、

その「悪い時間」の「良い時間」の部分だけを解放してやり、恩赦を与える場所こそが

実は、【サーカス】ということだったのです。


こう考えてみると、

ワンダーランドの住人が【サーカス】にアリスを行かせたくないのは、

アリスのため・・・というよりは、ひょっとすると

自分たちのため・・・なのかもしれませんね。

【サーカス】及び【監獄】には、アリスから奪った「時間」があるような場所で、

なんとしてでも見せたくない、行かせてたくない―――――と必死になったのかも。

(真実を知ったアリスは、元の世界に帰っちゃうかもしれませんからね)


ロリーナの収監されている牢屋の鍵を所持していたのは、他の誰でも無いアリスで、

まぁ、アリスが望まなければ、真実は迷宮入りのままだし、

望みさえすれば、すぐにでも真実をすべて知ることはできた・・・わけなんです。


こうしたことを踏まえると、

やっぱり監獄ENDで、ロリーナの牢屋の鍵を開けちゃったアリスは

真実を知っちゃったんだろうなぁ・・・・・。

牢屋の中にいた「悪い時間」はアリスと一つになった・・・的な表現がありましたし。

自虐的だけど、アリスが望んだことならいいのかな・・・とか思ったり。

アリスがロリーナと共有した「時間」の善悪って、

アリス視点とワンダーランドの住人視点では大きく違うところに

世の無常を感じます。同じ物の考え方なら、すべて丸く収まるのにね、ほんとに。


とはいえ、ホワイトさんのアリスへの対応が印象的でした。

ホワイトさんは、アリスに真実を教えてあげようと、アリスの夢の中に何度も

現れてはアリスを惑わして・・・・まぁ、結局他のワンダーランドの住人に

阻止されて失敗しちゃうんですが・・・。

ホワイトさんはどちらかというと、アリス寄りの考え方をする人なんでしょうね、きっと。

だから、アリスの禍福をいとわず、真実を教えてあげることこそが、

真の優しさだと、思ったのかもね。彼の言動からして。


どうしてもゲームをプレイしているユーザーの身としては

ワンダーランドの住人寄りの考え方になってしまい、

ホワイトさんが憎っき御方にしか思えなくなってしまいがちですが、

ホワイトさんの言い分も確かに間違ってはいないんですよねw


ホワイトさんもきっとアリスのことが好きなんだろうなぁ・・・ということは

伝わって来ました。

が、ちょっと病み気味ですね。

ホワイトさんがヤンデレ気味なのは、【道化師】設定があるからだと思いました。


【道化師(ピエロ)】というのは、


顔は真っ白で哀愁を漂わせ、好きな人を殺してしまうことでしか愛情表現できない。


というキャラクターだそうです。

また、


主に向かって無礼なことでも自由にものを言うことができる唯一の存在。


という一面も持っています。

仮に、アリスを「主」と考えるなら、

ホワイトさんが平気な顔をして、アリスに何でも言っちゃうようなキャラだったのは

この設定も絡んでいるのかなぁ・・・・。

ホワイトさんのアリスへの愛情表現は、

アリスを監獄に閉じ込めてしまう・・・ということなのかなぁ~と自己解釈。

一生監獄から出さずに、自分だけのものに・・・的なことじゃないでしょうか?

愛の言葉を囁くよりもずっと、深~い情表現ですよね。束縛するって。

とはいえ、素直な愛とはいえない歪んだ愛ですね、まったく。



歪んだ愛し方しかできないホワイトさんの反面、

ブラックさんが結構率直な愛し方をしてくれそうです。

ブラックさんはワンダーランドの住人寄りの人。

アリスには監獄に二度と来てほしくないと思っており、

耳心地の悪い汚い言葉の裏に持つ優しさを感じることができました。

サーカスENDで、ブラックさんが飄々とアリスに「好き」という場面が

ホワイトさんと非常に対照的でした。

ブラックさんは、べらんめえ口調なんですが、心根はいい奴というか、

ジャイアニズムの塊と言ってもいいんじゃないかな・・・・??

物事の好き嫌いがはっきりとしていて、俺様キャラで、唯我独尊なのに

憎めない・・・そんな奴でした。

【アリス】シリーズには鬼畜はいても、俺様キャラはいなかったので

すごく新鮮でした。

アリスに対して「びしばし」できるのはブラックさんだけだろうなw


勝手な見方だとは思いますが、

広く浅くなのが、ホワイトさん。

狭く深くなのが、ブラックさん。

だろうな~と思いましたw



それにしても、

ジョーカーさんが新規参入キャラなのに、こんなにもインパクト大なのは、

ジョーカー3verを見事に演じ分けた石田さんの賜物だと思いました。

ブラックさんの声は聴く価値があると思います、特に。

耳元でブラックな石田さんに罵倒されてください・・・じゃありませんが、

美声で罵倒されるのも悪くないと思えました。

(ホワイトさんの穏やかな声も悪くないですけどね!)

ついでに言うなら、仮面の声も可愛くて良かったですね。

仮面に一言「喝!」を入れられるシーンが、管理人的にヒットしました。

鬼コーチな仮面が、どんなに口が悪くても憎めません。

一粒で3度おいしいキャラだなぁ~とつくづく思います。



QuinRose様が今後、【アリス】シリーズの続作を制作されるのなら、

是非とも、今度は、ブラックなジョーカーさんの恋愛ルートをきちんと

作って、登場させて欲しいものです!!超希望!!


そう思えるほどに、いい奴でした、ブラックさん。

俺様キャラが、【アリス】にはこれからも必要だと思います。








よかったら、聴いてみて下さい↓



懐かしき「みんなのうた」の歌です。

(道化師絡みなので貼ってみました)

リアルタイムでこの歌を聴いたときは、思わず衝撃が走りましたよ。


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