時々、勉強をやっているわりには成績が上がらない、そんな話を聞くことがある。
なぜ勉強しても成績が上がらないのか、その原因はさまざまだが、「勇気がなかった」から、そんな理由の場合もある。
どういうことか?
自分の苦手なところや弱点が分かっていてもそこに手をつけず、自分の得意なところ、できるところだけをやってしまう、こういうパターンがそれに当てはまる。
すでにできるところであっても繰り返し学習することは、とても大切なことだ。しかし、できるところだけを繰り返していては、新しい知識なり、理解なりを得られないので、今よりも成長をしていくことはなかなか難しい。つまり、成績は上がりにくいといえるだろう。
当塾でも、生徒さんがこのパターンにはまってしまっていて、時間をかけたわりには今一歩ということがあった。それに気づいたとき生徒さんに言ったことは「勇気を持つこと」だった。
自信のないところ、未知の分野、自分の弱点…そういったところに踏み込んでいくには、勇気がいる。苦手なところの踏み込んでいって、失敗したり自信を失ったりしたくない、それは誰にでもある感情だと思う。
だからこそ「逃げ出さない勇気」が大切なのだと思う。成績をしっかりと伸ばすことができる人は、ある意味、この「逃げ出さない勇気」を持っていた人たちといえるのではないかと思う。もちろん現実はそんなに単純ではないのだろうが、逃げ出さない勇気を持っているかどうかは、一つの大切な要素であると思う。
これは決して他人事ではない。大人でも、自分のできること・自信のあることばかりをやっていて、新しいこと・未知なことから逃げたり億劫がったりする。それでは、今と何も変わらず成長しないのは当然のことであって、自分を成長させていくには、新しい分野や未知の分野に一歩踏み出していかなければならない。
逃げ出さずに勇気をもって行動する、まずそれが自分にできるかどうか、それが大切である。間違えても失敗しても得られるものはある。現状から抜け出すには、何よりも行動することが大切だ。そのための勇気を皆さんには持って欲しいと思う。
これからの学習で成績を上げるなら、どうしても弱点や苦手と向き合わなければならない。まさしく、皆さんの勇気が試されているのだ。ぜひ勇気ある行動をして、よい結果を手にして欲しいと思う。