幸彩学習塾 オフィシャルブログ

埼玉県久喜市にある幸彩学習塾のオフィシャルブログです。
日々の塾での出来事を綴ります。

如月の別れ

2018年02月21日 23時30分55秒 | 日記・エッセイ・コラム
私は2月という月が好きじゃありません。
寒いとか、日が短いとか、風が強いとか、そういう理由ではありません。
2月は私にとっては、とても寂しい気持ちになる月だからです。

当塾は3月からが新年度になります。
それゆえに、現在の中3生とはあと1週間でお別れということになります。まだそんなに実感をしているわけではありませんが、県立入試の足音とともに、お別れのその日が来るのかと思うと、こころがざわざわしてくるもまた事実です。

通っている生徒の皆さんはそれどころではないと思います。特に公立入試を控えている生徒さんにとっては、そんなことより目の前に迫った入試のほうが大切ですし、大切であってほしいと思います。そうは思いつつも、私はどうしてもこの1年の出来事が走馬灯のようによみがってきてしまいます。

当塾にとって今年の中3は16期生にあたります。
嬉しかったことも、なんで分かってくれないんだろうと思ったことも、喜んだことも、悔しかったことも、実にいろんなことがありました。その時々に私ができるベストを尽くしたつもりではありますが、今振り返ってみると、もっとやっておけばよかった、そんなことが浮かんでは消えていきます。

でもまだあと1週間あります。以前にできなかったことも含めて、あと1週間、できる限りのことをやってあげたい、今はそんなふうに思っています。

1週間後、この席に座っている生徒さんは、もうこの席にはいません。
変わって、新しい生徒さんがこの席に座るのでしょう。
最初は物珍しかった新しい風景がいつの間にか日常になり、卒業した皆さんのことをふと忘れかけた頃、きっと皆さんも新しい日常を生きているのだと思います。

できることならば、このままずっと同じがいい、そんなことを思います。
少しは仲良くなれた、少しは話せるようになれた、少しはお互いのことを理解できるようになったから、このままでいるほうが本当はラクでいいのかもしれません。

でも、人は成長していくために離れ離れにならなければならないこともあると思います。
新しい環境で出会う人と新たな関係を築いていくことで、人はさらに成長ができるのだと思います。
だとするならば、旅立つに皆さんをしっかりと見送ってあげたい、そんなふうに思います。

1週間後、この教室にはどんな風景が広がっているのか、まだ想像ができません。でもきっと、またステキな1年間が始まるのだと、私はそう思っています。

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