先日、佐野日大高校の説明会に行ってきました。
最近は当塾からも進学希望者が増えている学校の1つですが、その理由を改めて探ってみよう、そんな思いで参加をしました。
昨年度はコロナ禍でどの学校も大学受験に向けては苦労が絶えなかったと思いますが、
そのような状況の中でも、佐野日大高校は東京大学合格4名という、同校始まって以来の記録を打ち立てました。
平成3年から特進コースを立ち上げ、初年度の東大合格者は2名だったそうですが、
その時から時代が変わり令和になり、世界がコロナで苦しむ中での過去最大数の東大合格者数は、注目すべきポイントの1つだと思います。

まだ他校がICTなどに手を付けていなかった早い時期からICT化に取り組んだこともあり、
コロナ禍でも、素早くオンライン授業に切り替えて授業を展開できたことも、もしかしたらこの実績につながっているのかなと思いました。
佐野日大にはこのような進学校としての一面のほかに、付属校としての顔があります。
最近、当塾からも希望者が増えている要因の1つは、この付属校としての顔を持っていることが理由だと思います。
佐野日大の日大への進学者数は60%超ぐらいですが、この数字は、いわゆる進学校でもそう簡単に達成できる数字ではありません。
公立高校で地域のナンバースクールと呼ばれる学校でも50%にいかないところが多く、それを考えるとかなり付属のメリットが大きいことがわかります。
埼玉県内は付属校が少ない(厳密にいえば、付属の大学があるが、そこへの進学を前提としていない高校もある)ので、栃木県にある高校でありながら進学希望者が多いのは、このあたりが理由の1つかなと思います。
もちろん、入っただけで絶対に日大にいけるわけではなく、日大統一試験という内部進学用のテストで一定点数以上を取ることが必要ではあります。
しかし、それでもなお外部から入学するよりは有利であることは否めません。
大学受験は今変革の時を迎えています。
これから大学受験をする層から見れば、「大学受験は混乱している」というふうに見えるのだと思います。
そういう時だからこそ、付属校の安心感というものが、受験生やその保護者の皆さんを付属校希望へと突き動かすのかなとも思います。

ただ、気を付けなければならないのは、先ほども記した通り、入ったら絶対に日大(の希望の学部へ)行けるというわけで決してないということです。
たとえ付属校であっても、その先に進むにはしっかりと勉強をする必要があります。
だからこそ、「高校受験を早く終わらせたいから」とか、「楽そうだから」という逃げの理由で選択をしてはいけないということです。
付属校としてのメリットを享受するためにも、まずは高校受験に向けてしっかりとした学習が必要なのは言うまでもありませんね。