幸彩学習塾 オフィシャルブログ

埼玉県久喜市にある幸彩学習塾のオフィシャルブログです。
日々の塾での出来事を綴ります。

縦の糸はあなた、横の糸は私

2016年04月23日 23時27分44秒 | 日記・エッセイ・コラム
表題はあまりにも有名な、中島みゆきさんの「糸」という曲から拝借したものです。
結婚式にも歌われるこの歌は、人と人の出会いを“糸”に例えて描かれています。

その一節にある「縦の糸はあなた、横の糸は私」という歌詞が
私には最近とってもグッとくる一節になっています。

洋服を作る布は、もともとは1本の糸です。
1本の糸ではできることに限りがありますが、
この糸を、縦に横に織り合わせて布ができていきます。
つまり、糸は他の糸と出会ってこそ価値を持つ、そのようにいえると思います。

どんな縦糸に出会うかで、強度が決まったり、
どんな縦糸と出会うかで、どんな布になるのかが決まる、
そんなふうに言うことができると思います。

そしてさらに加工されて服になります。
多種多様な布と織りあうことで、多種多様な服ができます。
そうでなければ、みんな同じ布、みんな同じ服になってしまいます。

この糸を“人の個性”に置き換えると、大きな意味を持つようになると思います。
そんな人と出会うかで、人としての強さがきまったり、
どんな人と出会うかで、どんな人になるのかが決まってくる。
そして、どんな集団・学校に入っていくかで、どんな人と出会うかが決まってしまう、
大げさに言えば、そういうふうに読み替えることもできると思います。

これは塾でも同じことが言えると思います。
横糸が私で、縦糸が皆さんとするならば、
お互いに一本の糸では強度的にはさほど強くないものの、
皆さんと交わることで、お互いに強い“布”になることができると思います。

皆さんという縦糸と交わることで、
私という横糸は変わらないけれど、多種多様な布に変化していくことができる、
そのように言い換えることもできると思います。

生徒さんとの毎日は、ある意味、機織の日々なのかもしれません。
同じ縦糸でも横糸でも、ときどき細くなったり、
ときどき発色が乱れたりもします。
そんなときにお互いを補いながら機織をすすめていくことで、
この世にほかとない布が出来上がっていくのだと思います。

つまり、どんな人と出会い、どんな人と交わっていくかで、
自分は大きく変わってないように見えても、実は大きな変化という結果を生む、
そのように言い換えていくこともできるように思います。
だからこそ、どんな人と出会い、どんな人と交わっていくのか、
それは大切な選択になるともいえると思います。

そして、お互いが助け合っていくこと、
それもまた人生の機織では大切なことだといえると思います。

そしてこれは、高校選びにもいえることだと思います。
自分という横糸の個性に合った縦糸を探す旅に
みなさんはこれから出かけていくようなものです。
高校選びをしっかりとすることで、自分にあった縦糸をしっかりと見つけていく、
そういう観点がこれからの高校選びには必要なのだと思います。

布は一度仕上がると、容易にほぐすことはできません。
機を折る前こそ、慎重になっていくことが大切だと思います。
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