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意味のない勉強

今日とある生徒さんと話したこと、それは「意味のない勉強」という話です。

スポーツでは、どんなに不利であっても「勝つぞ!」という気持ちで試合に臨むと思います。
それは野球でもサッカーでもテニスでも、そして吹奏楽でも同じだと思います。
例え不利であっても全力を尽くす、それがスポーツマンシップというものですよね。

ところが、これを勉強に置き換えてみると、“スポーツマンシップ”のない人の、なんと多いことか。
問題を解く前から「分からない」「できない」「無理」といってしまう。
やってもいないのにできないと決め付ける、そんな態度の人がなんと多いことか。

もしこんな気持ちで勉強をしていたら、それは「意味のない勉強になってしまう」そんな話を生徒さんにしました。

もちろん、勉強とスポーツを同等に扱うことはできませんが、勉強も「わかろう」「やってみよう」「挑戦してみよう」という気持ちがなかったら、やはりなかなか前へは進まないと思います。「まずはやってみる」、「できるところまでやってみる」は何もスポーツの世界だけの話ではなく、勉強の世界でも同じことがいえるのではないかと思います。

その生徒さんにはそのように話をして、まずは意識的に「やったらできるかも?」でもいいから思ってみるようにお話をしました。
⇒その結果、ちゃんとできるようになったのが素晴らしい!やっぱり気持ちを切り替えるだけでも違いますね。


塾は勉強を教えていくところです。しかし、学習の成果をあげていくには、生徒さんの持っている「分からない」「できない」「無理」という固定概念を崩していかなければなりません。そして、本来の教育はそこに力を置くべきだとも思います。なぜなら、その負の固定概念を崩せば、生徒さん達はきっと自分から学習の軌道を描き始めると思うからです。

当塾が目指すのは、学習指導を通じてこの固定概念を崩すことにあります。中にはカチコチに固まってしまった「できない」という固定概念を持った生徒さんもいます。それをいかに変えていくか、それが本当は必要だと思います。

氷が一気に水に変わらないように、負の固定概念も一気に解けてなくなるわけではありません。半年・1年とかかる場合もたくさんあります。だからこそ私たちは、生徒さん達をゆっくりと見守り、その変わっていく様子をしっかりと観察し続けることが大切なのだと思います。

塾へきても気持ちが変わっていなかったら、それは「意味のない勉強」になってしまう、そのように思います。だからこそ、できるだけ生徒さんの気持ちを汲みながらも「やったらできるかも?」へ気持ちを切り替えていく“行動”が私たちには求められるのだと思います。


今すぐでなくてもいい、ただいつの日にか「やればできそうだぞ!」と思ってくれる、そんな日が来ることを願いながら、今日も学習指導に当たっていきたいと思います。


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