金沢21世紀美術館

(石川県金沢市広坂 2007年4月5日)
　兼六園に隣接する白い円形の現代美術館を訪れた。平成7年までこの地に存在した金沢大学附属中学校・小学校・幼稚園の跡地に平成16年に竣工した、SRC造1階地下1階、延床面積17,069m2の広さを有する美術館である。

Light up etc. in Hinokicho

(東京都港区赤坂)

　檜町公園とミッドランド付近の光景。   

都築紡績と木曽川別荘跡

(岐阜県各務原市鵜沼山崎町 2004年6月12日)
　木曽川の右岸に閉鎖された工場がある。昭和31年(1956)に操業を開始した紡績工場であるが、平成7年に閉鎖され、平成15年に会社更生法が適用された。隣接する木曽川別荘跡は後藤毛織製作所(東京毛織)の創業者である後藤恕作が昭和3年(1928)に築造した別荘であり、昭和7年(1932)世界恐慌による経営不振により手放し、その後米軍専用遊興クラブに利用された後、都築紡績によって管理されたが、倒産後は別荘母屋が近隣商業施設に移築した以外は取り壊され更地となった。
 

於多福坂

(東京都港区六本木)
　旧麻布東鳥居坂町、鳥居坂の東を並行する坂である。坂の傾斜が途中で一旦緩やかになり、また下がったので、顔の真ん中の低いお多福面のようであるところから名付けられたという。

万惣久楽々荘

(石川県加賀市山代温泉 2003年10月5日)
　山代温泉の総湯の近くに高度経済成長期に築造された、RC造5階の宿泊施設跡がある。山代温泉を訪れる団体客の増加により別館が築造されたが、団体客の減少と個人客の増加に対し駐車場がないことや、バブル崩壊以降の客足の減少等により閉館に追い込まれた。(2010年解体)

銀杏八幡宮

(東京都中央区日本橋蛎殻町)
　安永四年(1775)福井藩常盤橋松平家上屋敷の屋敷神として誉田別尊(ほんだわけのみこと)を祀ったのが始まりという。銀杏の古木があったことから銀杏八幡宮と呼ばれたが、関東大震災の際に銀杏、社殿共焼失している。また、境内には銀杏稲荷神社がある。

岐阜繊維問屋街

(岐阜市問屋町 2011年1月29日)
　岐阜駅前には昭和42年(1967)に築造された、岐阜問屋町中央ビルがある。服飾の放つ色やデザイン性と対局にある無機質な建物である。また、竣工後にメンテナンスされた様子がない点からも、この地における繊維服飾産業の現況が語らずとも分かる。
   

東京水天宮

(東京都中央区日本橋蛎殻町)
　文政元年(1818)久留米藩主有馬頼徳のとき、三田上屋敷内に久留米水天宮から天之御中主神(あめのみなかぬしのかみ)を分霊し祀られたのが始まりという。有馬氏の遷移と共に遷座し、明治4年(1872)に青山、翌年に現在地に遷座した。
   

刈谷浴場

(愛知県刈谷市新栄町 2004年5月30日)
　衰退した刈谷市街地にあるタイル外壁の建物は、大正12年(1923)に「田鶴の湯」として築造された、RC造の銭湯である。建物前面の列柱は、昭和27年(1952)刈谷浴場改称時に増設されたものという。（2011年廃業）

湯河原

(神奈川県足柄下郡湯河原町)
　湯河原という地名は、湯が藤木川の河原に湧いていたことに始まるとされるが、正式な地名となったのは大正15年(1926)の合併の際からである。箱根より古くから温泉が知られていたとされ、住民に身近な温泉であったことが分かる
                 

Nagano Korea entry and intermediate level school

(長野県松本市蟻ヶ崎 2004年2月29日)
　アルプス公園の東に草に覆われた平地がある。昭和46年(1971)から平成11年までこの地にあった長野朝鮮初中級学校の跡である。現在は市内島内に移転している。(2013年解体)

トリツセンタービル

(東京都目黒区中根)
　東横線都立大学駅前、目黒通りに面するこのビルは、昭和40年(1965)に築造された、RC造3階塔屋付、テナント兼住居ビルである。元々この地の所有者7軒が区分所有で入居し、1階・2階が商業スペース、3階が住居スペース、屋上は共有スペースであった。21世紀に入り、再開発計画が持ち上がったが、景気低迷や所有者権利、権利譲渡後の賃貸契約、そして周辺開発のタイミング等から年月が流れ、平成29年に至り完全閉館、解体作業が始まった。館内のエレベーターは日東エレベータ製の蛇腹式手動扉で、老朽化した館内の簡素な内装と相俟って、実築齢よりも遡った感を覚えた。
                

尾張松山神社

(天道宮 名古屋市東区泉 2011年2月5日)
　大永年間(1521-8)出羽羽黒山(山形県鶴岡市)の修験者隆海が再興したと伝わる。然し再び衰退し、元和年間(1615-24)美濃久々利(岐阜県可児市)の修験者秀恵が重興し神宮寺を建立した。また尾張藩主徳川綱誠が祈願所としている。明治維新の神仏判然令によって松山神社となり現在に至っている。

奥代官山

(東京都渋谷区代官山町・猿楽町・鶯谷町)
　東横線沿いの代官山駅と渋谷駅中間付近を俗に奥代官山と呼ぶという。

Agricultural cooperative structures

(三河地区農協関連解体施設)
　旧三河一宮農協の建物は、昭和61年(1986)新農協移転時に宮前支店となり、平成2年、豊川農協と宝飯4農協合併時にひまわり農協に移管された。然し平成17年に廃止となり解体された。豊川東部支店は、豊川東部地区区画整理事業完了区画に新支店を築造し移転した後、同区画整理事業組合事務所となったが、平成24年に完工したため廃止され解体となった。上記2施設は高度経済成長期に流行した反り上がり庇を持つRC建築であり、それ以外は簡素な外観である。愛知県厚生農業協同組合連合会安城更生病院は、昭和36年(1961)に築造された施設が手狭となったため、病院を近隣1.5kmに移転し、跡地は間もなく解体された。
 　宮前支店
  　豊川東部支店
　更生病院