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「漂い紀行 振り返り版」…私の過去の踏査ノートから… 言い伝えに秘められた歴史を訪ねて

渥美郡第二部内神社誌第弐番 瓦町神明社

2008-02-08 00:00:53 | かみのやしろ

(宮本神社 旧村社 愛知県豊橋市瓦町通裏)
 明治10年(1877)旧渥美郡第二部内(現豊橋市内)の各社をまとめた『渥美郡第二部内神社誌』及び明治8年(1875)『愛知縣第十五大区二小区神社境内其他什物取調書』に掲載されている神社である。
 創建は伝わっていないが、それまで原野であったこの地が寛文年間(1661-72)に開発され、東海道吉田宿の町並みに連なる町が形成されたこの頃、それまであった神社を移転、拡大、あるいは新たに創建されたものと考えられる。一説には、それまであった宮本神社が、神明社に変わったとも伝わっている。その後元禄年間(1688-)頃から、付近は瓦生産で栄えた。
 下図面の中には、「東田村字通裏」と書かれているが、この頃北側の東田村に一時期統合されていた。

 『愛知縣第十五大区二小区神社境内其他什物取調書』には、以下の記載がされている。
  
 三河國渥美郡村社瓦町村 神明宮
一、境内反別二反歩、但有税地、内、六畝二十四歩、現境内、壱反三畝六歩、旧境内  一、立木百三十壱本、内、松十六本、現境内分、但、長凡一間分五間迄、目通二尺五寸廻り  雑木五本、内、長凡壱間分五間迄、目通二尺ヨリ一丈三尺廻迄  松十四本、旧境内分、但、長凡二間分四間半迄、目通一尺ヨリ七尺廻迄  杉五本、内、但、長凡壱間半分二間迄、目通一尺ヨリ二尺廻迄  檜二十四本、内、但、長凡二間分三間迄、目通一尺分五尺廻迄  雑木六十七本、内、但、長凡一間ヨリ三間迄、目通一尺ヨリ五尺廻迄  一、境内建物、五ヶ所、此建坪、三十壱坪一分四厘  一、金襴戸張、壱、年月不詳寄附氏子  一、太鼓、壱、年月不詳、寄附氏子  一、幕、二張、年月不詳、寄附氏子  一、幟、七本、二本寛政六年九月、二本文化四年九月、二本文政五年九月、壱本天保五年九月、追二仕替、寄附氏子  一、神酒錫、壱對、年月不詳、寄附氏子  右之通相違無御座候尤破損等之品有之節者其時々詳細及御届處分之儀相伺可申候 右社祠官 明治八年三月 森河正銃 同祠掌 廣岩左膳 穗永真充 中西正謙 氏子総代 白井七蔵 朝比奈政吉 山口平作 岡田兵吉 岡田茂平


(境内詳細)




(境内図面)





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