flow Trip -archive-

「漂い紀行 振り返り版」…私の過去の踏査ノートから… 言い伝えに秘められた歴史を訪ねて

北岡台地

2016-11-12 00:00:00 | ご近所漫ろ歩き

(愛知県宝飯郡一宮町東上字北岡 1995年7月8日)
 豊川に沿う国道151号線の山側が工事されていた。山地崩壊危険地区治山事業によるもので、付近は小さな崩落が度々起きていた。台地上は北岡地区であり、豊川に注ぐ蟹川と長良女川の谷に挟まれた、本宮山から延びる舌状台地である。崖下に街道(国道)ができるまでは、崖上に信濃(吉田)往還(明治9年-伊那街道)が通り、今はひっそりしながらも往時は人通りが多かったという。この地は元々、東上村であったが、室町時代の文安四年(1447)に起きた豊川洪水による流路変遷によって、南隣の松原村の中に川ができてしまった。幾度となく起きる洪水に、寛永七年(1630)に松原村庄屋が分村を決意し、山林開墾によって新たに誕生したのがこの北岡新田村である。

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