flow Trip -archive-

「漂い紀行 振り返り版」…私の過去の踏査ノートから… 言い伝えに秘められた歴史を訪ねて

難波宮

2011-09-02 00:00:32 | 城郭・城下町

(なにわのみや 大阪市中央区 国指定史跡)
  昭和28年(1953)同所付近から鴟尾(しび:後の鯱瓦)が発見された。これにより難波宮址顕彰会が発掘調査を行い、奈良時代の遺構が検出された。更に、昭和33年(1958)には飛鳥時代とみられる柱列跡が検出され、孝徳天皇が白雉三年(652)に造営した難波長柄豊崎宮(前期難波宮)であることが分かった。そして、その柱穴に焦げた土があったことから、朱鳥元年(686)難波の宮室が全焼した記録と合致することも分かった。奈良時代の神亀三年(726)には、聖武天皇が平城京の副都として藤原宇合(ふじわらのうまかい)に造営させた(後期)難波宮が、(前期)難波宮跡地に築かれた。然し、完成間もない天平十六年(745)、近江国甲賀郡紫香楽宮に宮が移され、延暦三年(784)には建造物が長岡京に転用されている。昭和36年(1961)の発掘調査により、聖武天皇時代の大極殿跡が発見され、その存在が確認された。
(回廊南西角)(大極殿跡)
(大阪歴史博物館)
 

コメント (2)
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