flow Trip -archive-

「漂い紀行 振り返り版」…私の過去の踏査ノートから… 言い伝えに秘められた歴史を訪ねて

Peach Liner

2009-10-05 00:00:00 | RODEN-哀愁のRailway-
(桃花台新交通 愛知県小牧市)
 平成2年の開業当初から廃止が予想できた第三セクター路線が案の定の結果となり、全長7.4kmに及ぶ高架構造物遺跡を残した。
 桃花台線は乗り換えの不便さが発生するモノレールであり、計画されていた中央線高蔵寺まで繋がっておらず、更に運賃が高い。地下鉄名城線の乗り換え駅である平安通まで向かうには、桃花台東から小牧までの350円と、名鉄運賃計算B区分(営業キロの1.15倍換算)の小牧~上飯田9.8km小牧線の290円、プラス上飯田~平安通0.8kmの一区、名古屋市営地下鉄初乗り200円が加算され、片道18kmの距離の割に840円と高価な運賃がかかる区間であった。桃花台の人口が予想より増えなかったことを赤字運営、廃止の理由にしているが、根本的な原因はこの路線にありそうである。
 廃止後の活用として、ガイドウェイバス及びIMTS(インテリジェント・マルチモード・トランジット・システム:電波磁気誘導バス)等の再利用構想があるが、通常の鉄道規格であって、更に相互乗り入れで利便性を図らなければ結果は同じであろう。公共交通及び鉄道は、沿線人口が多いから敷設するのではなく、路線を敷いて沿線を発展させるのが本来の形ではないだろうか。それには利用されやすい形にしない限り、発展は望めないのである。
 (券売機跡)
(代替バス)
    (折り返しループ)
コメント (2)
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