flow Trip -archive-

「漂い紀行 振り返り版」…私の過去の踏査ノートから… 言い伝えに秘められた歴史を訪ねて

平井 国広城

2007-07-12 00:00:41 | 城郭・城下町

(新城市上平井)
 前項、大谷城跡と同じくして訪れた城跡。
当時は独立した丘に植林が施され、城跡らしい様相を呈していたが、今は南東角の「末広稲荷社」の部分を除き、削平されてしまった。
 国広城は、菅沼定広の大谷城の一部としてみるべきか、或いはその館跡としての機能があったのか、何れにせよ菅沼氏の城郭であったのだろうと推測する。
また、野口季宗という人物が居城したともいわれている。更に南東1.5km、半場川沿いの平井古屋敷の林雅楽、彦坂久兵衛がこの国広城に住したという説もある。
 丘が残っていた当時、三段に削った主郭と帯郭の形状を成していたが、平成元年頃からの圃場整備事業並びに田町川改修工事に使用される土砂の採土地に選ばれたため、次第にその遺構は失われ、過去のものとなった。
その際「国広遺跡」としての調査が行われ、弥生時代の遺物が出土した。
 写真は平成2年3月19日のもので、樹木が伐採され採土がかなり進んでいるが、この時点では南西側等に帯郭が確認できていた。
    

コメント (2)
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