手話通訳者のブログ

田舎の登録手話通訳者のブログです。

手話通訳者が幽霊化する原因/資格だけ欲しい

2015-05-26 07:10:41 | 手話
わしらのような登録手話通訳者は「幽霊」が多い。
手話通訳者名簿に名前が載っているだけで、手話通訳活動をしていない。
なぜ、こんなことになるのか。

実は、手話通訳者認定試験を受験する人たちの中に、
「手話通訳活動をする気はない。資格だけ欲しい」
という人がいる。
一人や二人ではなく、一定割合、いる。

市内の手話通訳者で、
「認定持ってます」
と威張っている人たちがコレである。

「認定」とは市の手話通訳者の資格を持っている、という意味。
地元では「認定」は手話通訳士よりも、統一試験合格者よりも、上に見られている。
手話通訳士にも統一試験にも合格している人が落ちているから。

「資格だけ欲しい」
という人は、手話通訳活動がしたいのではなく、威張りたいだけである。
何を考えているのか、理解できない。




地元手話世界の死神

2015-05-25 07:03:15 | 手話
俺のことや。
「たいしが辞めさせたコーディネーターや手話通訳者はたくさんいる」
なんて噂がある。
妙な噂である。

田舎の登録手話通訳者に過ぎない俺が、コーティネーターや手話通訳者を「辞めさせる」なんて、できるわけがない。
できるわけがないし、そうしたいとも思わない。

ただ、「火のないところに煙は立たない」と言う。
ちょっと、考えてみる。

地元のコーディネーターは長続きしない。
平均すると1年に一人以上退職しているので、常に人材募集している。
コーディネーターのストレスは大変なものであり、みんなつぶれてしまうのである。

コーディネーターのストレス・・・
可能性としては、
「うるさい手話通訳者がいる」
ということも、一つのストレスかもしれない。
そう考えると、俺にも責任の一端はあるかもしれないが・・・

「死神」なんて強そうでなかなかよいが、やはり噂としては根拠のないものであろう。




手話通訳士実態調査事業報告書から/手話通訳者研修

2015-05-24 00:13:37 | 手話
http://www.jyoubun-center.or.jp/wp-content/themes/joubun/pdf/houkokusho/s-d8-pdf04-H21.pdf

P.28より
日本手話通訳士協会の行う研修は毎年3回、1泊2日の日程で開催地を変えて全国各地で開催されている。一方、国リハ研修(埼玉)、研修センター研修(京都)は、4泊5日の日程で、それぞれの所在地での開催となっている。
「研修に参加できない理由」にあるように、日程が合わないというなかには、仕事や家庭、地域の役割等との調整の問題がある。また、埼玉、京都から遠方に在住であれば費用(旅費・参加費、宿泊費等)も合計すると数万円から十数万円必要ということになり、参加しにくい研修機会となっている。身近な地域で、集中的な専門研修の実施が求められている。




手話通訳士協会の研修、参加しにくい、なんてものではない。
生活に余裕のある人でなければ参加できない。
手話世界の主流派たちがやっていることは、ズレていると思う。



地元手話通訳者派遣制度の運用ルール

2015-05-23 22:37:33 | 手話
手話通訳者派遣制度が始まった頃は、派遣者(行政側)と手話通訳者のコミュニケーションがあった。

派遣者「○月○日なんですが、通訳、お願いできますか?」
通訳者「場所はどこですか?」
派遣者「○○市です」
通訳者「ええっ! 遠い! お断りします」

派遣場所が遠い場合、通訳者に断られてしまうケースが多く、派遣者は苦労していた。
ただでさえ、通訳者が少ないのに、派遣場所が遠いと断ってしまう通訳者が増えてきて、申請者も派遣者も困り果てた。
そこで、派遣者は運用ルールを作ることに決めた。
以後、派遣者から通訳者への連絡は、冷たい、事務的なものになった。

派遣者「○月○日、通訳をお願いしたいのですが、いかがでしょうか?」
通訳者「場所はどこですか?」
派遣者「お答えできません。お受けいただくという意思表示をいただいてから、場所等の内容をお話します」


上記は、ある地方の例。すべてがこのようになっているわけではない。
それに、運用ルールというのは、制度を動かす人そのもの。
つまり、行政側の責任者が変わると、運用ルールも変わる。




蟷螂の斧/市会議員のT先生からメール

2015-05-17 01:20:12 | 手話
市会議員のT先生に手紙を書いた。
もしかしたら連絡をいただけるかもしれないと思い、電話番号・ファックス番号・メールアドレスを書いておいた。
数日後、メールをいただいた。

「市会議員のTです。お手紙拝見しました。
大変驚きました。以前、たいしさんとお話した時、市の手話通訳者派遣制度について様々な問題があることは認識しておりましたが、たいしさんがおっしゃる通りなら、これは放置できないと思います。
一度、当事者(聴覚に障害をお持ちの方で、手話通訳者派遣制度を利用したことがある方)からお話を伺う必要があると思っております。
私は手話ができませんので、その機会が得られた時は、ご協力いただきたく存じます」

おお!さすがT先生。
こんなに早く、直接連絡をもらえるとは思わなかった。
文面も丁寧で、相変わらず、威張った感じが全くない。

小さな一歩かもしれないが、とにかく、前進した。