手話通訳者のブログ

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手話通訳技術/指文字

2015-01-06 06:27:21 | 日記
俺は通訳現場では、ほとんど指文字を使わない。
こういうスタンスを
「素晴らしい!」
と褒めてくれる申請者さんもいれば、そうは思わない申請者さんもいる。
申請者さんもいろいろや。

病気などで聴力を失った方(中途失聴)の場合、手話そのものが苦手な人が少なくない。
当然だろう。
このような申請者さんは、手話通訳者ではなく、要約筆記者の派遣申込をするケースが多い。

申請者のDさんは、社会人になってから聴力を失った。
Dさんなりにいろいろ考えた結果、当初から、要約筆記者ではなく、手話通訳者の派遣申請をしている。
「Dさんが正しい」などと主張する気は毛頭ない。
申請者さんもいろいろ。ご自分の判断を尊重したい。
俺自身、元要約筆記者。要約筆記の必要性は理解している。

Dさんの通訳に行く時に限り、指文字を多用する。
当然ながら、Dさんと相談した上でのこと。

手話通訳者を料理人に例えると、指文字は「常備している包丁の一つ」である。
プロの料理人なら、包丁は毎日研ぐ。
手話通訳者もしかり。




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