手話通訳者のブログ

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手話通訳技術/指文字

2015-08-15 07:26:45 | 手話
「指文字なんか初心者でも知ってるやんか。わざわざ書くことないやろ?」

まあ、そうなんやけど。
通訳現場では指文字は極力使わないようにすべきやと思う。
特に個人通訳の場合。3回通訳に行ったら反省してみる。
3回のうち1回ぐらい、「指文字は使わなかった」というぐらいがちょうどええ。
ただし、表す方も読み取る方もちゃんとできるように、日頃の訓練は必要。

ろう者でも聴力レベルによって手話が違う。
(一般的な話として読んでや)
残存聴力をフルに生かして、手話を補完的に使っている人達の場合、ご自分も指文字を多用する傾向があるし、聞き取りにくい部分を「補完」するなら、指文字は非常に有効。


あと、手話通訳者なら、アルファベット指文字も使えるようにしとかな、あかん。
自戒を込めて。練習せんとあかん。

外国人ろう者の通訳に行った時、
「おっ! アルファベット指文字使えるやんけ!」
と感心された。
そう、彼らは日本手話の指文字は知らんけど、アルファベットなら完璧に使える。

正直に言えば、アルファベット指文字は「覚えている」というレベルでしかなく、「使える」というレベルではない。
彼らがササッと表すと、え、え・・・早すぎる。読めへん。
「なんだ、あんた手話通訳者やろ」
じゃがまし。あんたこそ、日本で暮らしていくなら、ひらがなの読み書きと指文字ぐらい、覚えんかい。