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米国フロリダでの日米首脳会談は中国や南北朝鮮への政治的圧力として成功!!

2018-04-20 00:00:00 | 報道/ニュース
日本時間の4月18日より開始された、米国フロリダでの日米首脳会談。
ひとまずは政治的に成功し、日米両国首脳は成果を挙げた模様です。

4月23日23時07分に産経ニュースが「【日米首脳会談】またも異例の厚遇 濃厚な4時間に何を話したか? トランプ米大統領「すべてうまくいってるよ!」」の題で次のように伝えました。

『【パームビーチ=田北真樹子】安倍晋三首相は今回の訪米でもトランプ米大統領から異例の厚遇を受けた。2人だけの会談、少人数会合、安倍、トランプ両夫妻だけの夕食会、そしてゴルフ。両首脳の会談の中身はほとんど表に出ていないが、北朝鮮情勢をめぐり、腹を割ったやりとりがあったとみられる。緊迫した情勢下で日米両首脳が強い絆を国際社会に見せつけた意義は大きい。

 17日午後3時、トランプ氏は別荘「マールアラーゴ」の玄関で首相を笑顔で出迎えた。偶然にも2人は濃紺に白いストライプのおそろいのネクタイだった。
 トランプ氏「首相の訪問を歓迎する。日本はとてもとても特別な国で、とてもとても類いまれな指導者がいる」

 首相「昨年に続き、再び美しいマールアラーゴにご招待いただいたことに感謝します。2日間にわたりじっくりお話できるのを楽しみにしている」
 トランプ氏「ここはもともと、『南のホワイトハウス』として建てられたんだ。ラッキーにも俺が買えた。首脳たちは皆ここに来たがるんだ」

トランプ氏は「安倍は別格なんだ」と言いたかったようだ。そもそも通訳のみを同席させる会談は信頼関係の証しである。しかも会談の冒頭部分まで取材陣に公開した。
 2人だけの会談は約50分間。続いて谷内正太郎国家安全保障局長やボルトン米大統領補佐官(国家安全保障問題担当)らを加えた少人数会合が1時間10分間行われた。複数の同席者によると、両首脳は「シンゾー」「ドナルド」とファーストネームで呼び合い、外交当局が用意したペーパーさえほとんど目を通さず、意見交換が続いたという。

 夕食会前には、両首脳は別荘の庭を夫人を伴い散策した。メディアが「久しぶりのマールアラーゴはどうですか」と声をかけると、首相は「楽しんでいますよ」、トランプ氏は「すべてうまくいっているよ!」と応じた。

 夕食会は約2時間。夫人を伴ったとはいえ、大部分が両首脳だけの会話に費やされた。両首脳は初日だけで4時間もの時を一緒に過ごしたことになる。

 ただ、米側も甘くはない。通商問題で日米FTA(自由貿易協定)に意欲を見せる米側は、水面下で日本側の担当部局に「誠意ある対応」をギリギリと迫っている。18日の会談は、通商問題がテーマとなるので、トランプ氏は「やり手ビジネスマン」の素顔を見せる公算が大きい。

「日本とは通商についても議論する。すべてが終わったとき、われわれはもっとよい関係になる」
 トランプ氏は記者団にこう語った。日米FTAを迫るトランプ氏に対し、環太平洋戦略的経済連携協定(TPP)への復帰を説得できるか。首相は経済外交でも力量を問われている。』

政治的には今回の会談は「日米同盟の結束」を更にアピールするものになりました。

また、拉致問題でもトランプ大統領の前向きな言質や米朝首脳会談への意向を得ました。
これも大きな成果です!!

4月19日05時00分に同メディアが「【日米首脳会談】説得奏功、トランプ米大統領「シンゾーの情熱乗り移った」 安倍晋三首相「拉致解決しないと政治生命終えられぬ」」の題で次のように伝えました。

『【パームビーチ=田北真樹子】17日の日米首脳会談で安倍晋三首相が、トランプ米大統領から、米朝首脳会談で北朝鮮による日本人拉致問題を取り上げるとの言質を取ったことは大きな成果だといえる。首相がトランプ氏に度々、拉致問題の重要性を訴えてきたことが奏功した。

 17日夜(日本時間18日午前)、トランプ氏の別荘「マールアラーゴ」で開かれた両首脳夫妻だけの夕食会。この1年間で何度も夕食を共にしているが、この日も話題は尽きなかった。

 米大リーグのエンゼルスで活躍中の大谷翔平選手、昨秋に日本で一緒にプレーしたプロゴルファーの松山英樹選手、先日の米ゴルフツアーで優勝した小平智選手も話題に上った。トランプ氏は相撲観戦にも興味を示したという。

 ところが、拉致問題の話題ではトランプ氏は神妙な面持ちになり、最後にこう語った。
 「拉致問題へのシンゾーの情熱はすごいな。貿易問題とは迫力が違う。長年執念を燃やし、決してあきらめない態度はビューティフルだ。シンゾーの情熱が自分にも乗り移ったよ。私も拉致被害者のご家族にもお会いしたんだ。最大限の努力をするよ!」

 首相もうれしかったに違いない。トランプ氏の発言を受け、首相は平成14年に拉致被害者5人の帰国が実現するまでの困難な道のりを説明。訪米に出発する前の15日に拉致被害者、横田めぐみさん(53)=拉致当時(13)=の父、滋さん(85)を見舞ったことも伝え、こう言い切った。

「この問題が解決しない限り、私は政治生命を終えることはできない」
 この言葉にはメラニア大統領夫人まで感動した様子だったという。

 これまで拉致問題が動かなかったのは、米政府の関心が薄かったことが大きな要因だった。米朝首脳会談でトランプ氏が拉致問題を取り上げれば、北朝鮮の金正恩朝鮮労働党委員長も無視を決め込むことは難しくなる。

 拉致被害者も、その家族も高齢化し、残された時間は少ない。米政府と連携しつつ、いかに日朝首脳会談を実現させ、拉致問題を解決できるか。首相は重い課題を背負ったともいえる。』

そして追加の情報です。
同日、zakzak by 夕刊フジが「トランプ氏が明言「拉致被害者帰国へ最大限努力」 日米首脳会談」の題で次のように伝えました。

『日米首脳会談が2日間の日程を終えて、終了した。安倍晋三首相と、ドナルド・トランプ米大統領は18日午後(日本時間19日早朝)の共同記者会見で、日本人拉致被害者の全員帰国に向け、最大限の努力を行うことを明言した。北朝鮮の非核化達成まで「最大限の圧力」を加えることでも一致した。トランプ氏は米朝首脳会談で成果が出ない場合、会談を打ち切る考えも示した。日米両国は強固な絆を示し、北朝鮮の金正恩(キム・ジョンウン)朝鮮労働党委員長に決断を突きつけた。

 トランプ氏「拉致問題というのは、私にとってとても重要な問題だ。それは安倍首相にとって重要な問題だからだ。拉致被害者が帰国できるように最大限の努力をする」
 安倍首相「2人だけの会談でも、拉致問題についてじっくりと話をした。『早期解決に向けて働きかけていく』との発言をいただいたことを高く評価している。拉致被害者の家族にとっても、大変勇気づけられる発言だったと思う」

 米南部フロリダ州の別荘「マールアラーゴ」で行われた首脳会談。北朝鮮情勢に多くの時間が割かれたとみられ、共同記者会見でも、言及が目立った。

 北朝鮮の「核・ミサイル開発」について、トランプ氏は「決して過去の政権の過ちを繰り返すことはない。北朝鮮が非核化されるまで、私たちは最大限の圧力を続けていく」と述べた。

 安倍首相も、北朝鮮に裏切られ続けた歴史を披露し、「北朝鮮が対話に応じるだけで見返りを与えるべきではなく、非核化に向けた具体的行動を実際に実施するよう求めていくとの確固たる方針を完全に共有した」と話した。

5月末から6月初旬に予定される米朝首脳会談の成功に向け、トランプ政権は布石を打っている。
 次期国務長官に指名されたマイク・ポンペオCIA(中央情報局)長官が、3月30日から4月1日の復活祭(イースター)連休を利用して、極秘に北朝鮮を訪問し、正恩氏と会談したのだ。

 トランプ氏は共同記者会見で、「成功できないということであれば、(米朝首脳)会談は行わない。行った結果、うまくいかなかったらやめる」といい、打ち切りとなる可能性も示唆した。
 つまり、正恩氏に「きちんと結果を出せ」と圧力をかけたわけだ。

 経済・貿易問題では、トランプ氏は「米国が拒否できないような好条件が提示されない限り、TPP(環太平洋戦略的連携協定)には復帰しない」と述べ、日本との2国間の通商交渉を求めた。鉄鋼とアルミニウムの輸入制限については、貿易交渉に合意できれば、日本を制限から除外すると説明した。』

ただ、今後は決して楽観視出来ません。
大変難しい課題が日米間に横たわっているからです。
今年3月に調印したTPP11への米国の参加問題をはじめとする経済通商問題では、トランプ大統領の米国第一主義に基づく「米国製品を買え」「他国製品の輸入関税強化」の方針にどう逆らって、TPPへの米国復帰を勝ち取るかが非常に大きな問題です。

また、米朝首脳会談の行方も不透明で、会談後、一気に中国や南北朝鮮との緊張が高まり、「北朝鮮のシリア化」が進むこともあり得ます。
勿論、韓国は日米両国にとって戦力外通告を受けた選手の如く「蚊帳の外」であり、台湾を日米が取り込むことになるでしょう。

更に、トランプ大統領も明言していますが、米国は世界の警察官の地位を放棄した以上、日本はますます自主防衛力の強化や、外交防衛の面での日米対等化も目指さなければなりません。


米国フロリダでの日米首脳会談は中国や南北朝鮮への政治的圧力として成功!!

経済通商問題や外交安全保障の面ではこれからが正念場だ!!



日本時間の4月18日(現地時間の4月17日)、日米首脳会談のため米国を訪問した安倍首相(左端)は、トランプ大統領(右端)のフロリダ州パームビーチの別荘「マールアラーゴ」にて、会談後の夕食会の様子。
奥側には、トランプ大統領夫人のメラニア氏(左側)と、安倍首相夫人の昭恵氏(右側)が同席している。

出典:首相官邸HP

安倍首相、トランプ大統領は共に「交渉時の顔」になっていますね!!



4月19日の夕刊フジの見出し
出典:夕刊フジ報道部



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