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御嶽山での行方不明者捜索が終了 報道されないその問題点とは?

2014-10-22 04:33:07 | 報道/ニュース
既に再三報道されているが、2014年10月16日夜に時事通信社が伝えたところでは、以下のように御嶽山での行方不明者捜索が終了された。

「苦渋の決断だが、できることは全てやり尽くした」。御嶽山の噴火で、行方不明者の捜索打ち切りが決まった16日午後、災害対策本部長を務める長野県の阿部守一知事は県庁で記者会見し、時折目をうるませながら決断の理由などを説明した。
厳しい冬を迎える山中に、依然7人の不明者が残る。知事はこの点について、しばらく黙り込んだ後、「御嶽山を愛したみなさんが大勢犠牲になった。残念な思いでいっぱいだ」と声を振り絞った。さらに「犠牲者の思いを受け止め、山の安全対策に取り組みたい」と述べた。

知事は警察や消防、自衛隊の捜索協力について、「命懸けの活動に全力を注いでいただいた」と謝意を示し、「これ以上継続すれば、凍結や降雪といった悪条件下、捜索隊員の安全確保が十分できなくなる」と強調した。
会見に同席した陸上自衛隊の後藤孝・第13普通科連隊長は「行方不明者を全て救出するという執念をもって活動してきた」と話し、声に無念さをにじませた。
また、長野県警の山崎晃義本部長は「降雪期は吹雪で視界不良となり、滑落の危険性が高まる。凍結すると棒やスコップが使用できず、地中の捜索が不可能になる」と説明。「警察の総力を挙げて取り組んできた。思いがかなわず大変残念」と肩を落とした。 

長野県の阿部守一知事をはじめ、自衛隊や警察、消防など、御嶽山噴火で救援活動や捜索活動をされた関係者に、改めて御礼を申し上げたい。

ただ、報道されない捜索に関する問題点も存在する。
その問題点とは?

冒頭での自衛隊や警察の会見での発言でもわかる通り、3000mを超える標高で噴火活動が続く悪条件の中、火山灰に足を取られる、火山灰が乾くとコンクリートのような固さになる過酷な条件下で、人力に頼る救助活動や捜索活動には限界がある。
自衛隊では、地雷探知機を持ち込んでまで遺体や遺留品の捜索に当たった。
ちなみに、この地雷探知機は、雪などの中にある金属もしっかり探知できる高性能を持つもので、多くの遺体や遺留品の捜索でも成果を挙げた。

しかし、悲しいことに、大型ヘリや汎用ヘリの投入にも関わらず、重機を投入することが出来なかったことが厳しい環境でも捜索を更に困難になり、捜索関係者同様、筆者も本当に悔しいと思う。

筆者も山登りの経験があるから言えるのだが、秋の山は怖い面がある。
特に高い山では、「冷たい突風」が30秒でも吹いたら、即、地面や草木の表面などは凍り付く。
捜索の最終日の様子を自衛隊が公開した映像などでは、既に御嶽山の頂上付近では霧氷が成長しており、いかに過酷な環境であるかは良く理解できる。

有珠山噴火に伴う災害派遣で実績のある89式装甲戦闘車も、今回4輌が投入されたが、7合目までしか登らなかったという。
高機動車や軽装甲機動車、96式装輪装甲車では何処まで登れたのかは未公表であるので不明だが、やはり山頂付近まで登るのは厳しい面があったのだろう。

やはり、旧ソ連が開発し、現在もロシアなどで運用され、大型トラックすら積載して運べる、積載量20t以上のMi-26のような大型ヘリが日本にも欲しいところだ。
これがあれば、中型ドーザや資材運搬機などの重機類を空輸輸送することが可能になる。
また、開発中の最大37tの積載量を誇るX-C2による空中投下も可能になれば、更に良いだろう。

御嶽山での行方不明者捜索の教訓を生かして、防衛省・自衛隊を中心に更なる装備や体制の強化や防災などの不測の際の対応充実をお願い申し上げます。
また、山登りをされる方々にも、不測の事態に備える準備と心構えをお願い申し上げます。

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富士フイルムの未承認薬にノロウィルスにも大きな効果がある ノーベル賞ものだ!!
10月21日にロイターが伝えたところでは、エボラ出血熱への効果が期待される富士フイルムのインフルエンザ治療薬「アビガン(一般名ファビピラビル)」について、英ケンブリッジ大学の研究チームは21日、ノロウィルスに対しても効果を発揮する可能性があるとの見解を示した。

研究はなお初期段階にあるが、マウス実験でノロウィルス感染を低減、または除染する効果が確認された。
アビガンの投与で、ノロウィルスが「致死突然変異誘発」と呼ばれる自滅プロセスに至り、事実上、死滅するとしている。

これはノーベル賞ものの効果がある。
何故か??

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