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岸田文雄首相は北朝鮮拉致問題等で台風の目になる!?

2023-06-02 00:00:00 | 防衛
台風2号や梅雨前線の活動で、梅雨入りしていない地域ですらも梅雨のような天候ですが、皆様は如何お過ごしでしょうか。

特に熱中症等がコワイ時期になりましたから貴方も貴女も、お身体や気象変動等に対して、ご自愛下さい。

さて、政治や外交・安全保障の面にて、久し振りに日本が台風の目になりそうな動きです。


岸田首相が5月27日、首相官邸HPが公開したところでは、北朝鮮拉致問題について、都内で開催された「全拉致被害者の即時一括帰国を求める国民大集会」で次のように挨拶しました。

『(前略)

今年3月、家族会・救う会の新たな運動方針を直接受け取らせていただきました。2002年以来、一人の拉致被害者の方の帰国も実現していないということは、痛恨の極みであり、政府として改めて重く受け止めております。
 北朝鮮については、日朝平壌(ピョンヤン)宣言に基づき、拉致、核、ミサイルといった諸懸案を包括的に解決し、不幸な過去を清算して、日朝国交正常化の実現を目指しますが、とりわけ、拉致被害者御家族も御高齢となる中で、時間的制約のある拉致問題は、ひとときもゆるがせにできない人権問題です。
 全ての拉致被害者の一日も早い御帰国を実現すべく、全力で果断に取り組んでまいります。
 今月開催されたG7広島サミットでは、私から、拉致問題の即時解決に向けた引き続きましての御理解と、そして御協力を求め、各首脳から、改めて全面的な支持を得ました。
 また、首脳コミュニケにおいて北朝鮮に対し、拉致問題を即時に解決するよう求めることが、改めて確認されました。
 こうした国際社会への働き掛けと同時に、我が国が主体的に行動することが重要です。

(中略)

私自身、我が国自身が主体的に動き、トップ同士の関係を構築していくことが極めて重要であると考えております。
 私自身、条件を付けずにいつでも金正恩(キム・ジョンウン)委員長と直接向き合う決意であると申し上げているゆえんでありますし、全力で行動してまいります。
 日朝間の懸案を解決し、両者が共に新しい時代を切り開いていくという観点からの私の決意を、あらゆる機会を逃さず金正恩委員長に伝え続けるとともに、首脳会談を早期に実現すべく、私直轄のハイレベルで協議を行っていきたいと考えております。

(以下略)』


この岸田文雄首相の発言に、度重なるミサイル発射等で世界を挑発し孤立を深める北朝鮮が反応と関心を示しました。
これについて、5月29日20時06分に産経新聞 THE SANKEI NEWSが「北朝鮮が日本との協議を否定せず 閉塞打開へ交渉か、日米韓にくさび打つ思惑も」の題で次のように解説しました。

『【ソウル=桜井紀雄】北朝鮮の金正恩(キムジョンウン)政権が外務次官談話で日本との協議を否定しない立場を明示した背景に、外交的にも経済的にも閉塞(へいそく)状況が続く中、その打開に向けた新たな交渉相手として日本を選んだ可能性が指摘されている。連携を強める日米韓にくさびを打ち込みたい思惑も見え隠れする。

(中略)

北朝鮮の元外交官で韓国政府の諮問委員を務める高英煥(コヨンファン)氏は、米韓との交渉が行き詰まり、中露からの支援も限られる中、「北朝鮮は扱いやすい相手として日本を戦略的に選択した可能性がある」との見方を示す。

バイデン米政権の北朝鮮への関心は薄く、韓国の尹錫悦(ユンソンニョル)政権は、日米と対北安全保障協力だけでなく、韓国人や日本人拉致問題を含む北朝鮮の人権問題での連携の強化を目指す。人権問題を巡る国際社会からの批判は金政権が最も神経をとがらせるものであり、連携強化を「これ以上見過ごせない」との北朝鮮の判断もあったと高氏はみている。

(中略)

国際社会の制裁や新型コロナウイルス禍に伴う国境封鎖で北朝鮮経済は長期間逼迫(ひっぱく)。対中交易総額こそ最近、コロナ前の9割に回復したものの、中国からコメを大量輸入して食糧難をしのいでいる現状がある。

拉致問題が焦点
今月初めに漁船で脱北した一家は、経済難やコロナ禍で強まった住民への統制に耐えきれずに脱北を決心したと証言。住民らの鬱屈した不満の一端を示した。

北朝鮮は今回、「拉致問題は解決済み」との従来の主張を繰り返したが、高氏は「拉致問題に進展がなければ、日本を動かせないことを北朝鮮はよく知っている」と指摘。日朝協議が進めば、行方不明者などとして一部拉致被害者の資料を出す可能性も否定できないとの見通しを示した。』



北朝鮮の酷さは、南朝鮮たる韓国と併せて韓国国内からも言われる「ヘル朝鮮」そのものです。
特に文在寅前大統領の時代には、南北朝鮮双方を併せてその度合いは最悪そのものになりました。

韓国では現在の尹錫悦大統領が日韓関係や米韓関係等の改善に乗り出してはいるものの、過去の言動や度重なる国際条約や国家間の約束等の無視や違反等のカルマが溜まり、世界からの反応はお世辞でも宜しくないですね。

北朝鮮は、韓国以上に「ヘル朝鮮」そのもので、深刻な飢えや経済社会の破綻、世界最悪レベルの汚職や不正・腐敗などが蔓延しています。

単なる食糧援助や経済支援くらいでは、北朝鮮の政治や社会の改革などは夢のまた夢です!!
たとえ、それで拉致問題が解決したとしても、北朝鮮を変えさせなければ第二、第三の拉致問題やミサイルや核問題等が深刻化するだけでしょう。


岸田文雄首相は北朝鮮拉致問題等で台風の目になる!?
その手腕に期待!!






5月27日、都内で開催された「全拉致被害者の即時一括帰国を求める国民大集会」で挨拶する岸田文雄首相(中央演壇)

出典:首相官邸HP


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