くろちゃんの甲府城つづりⅡ

やまなしの甲府城跡や文化財のようすや活動を、
くろちゃんと仲間たちがなんとなく紹介するため再登場!

恩賜林記念館を見学して来ました

2016年07月22日 | 甲府城日記
甲府城跡に建つ 恩賜林記念館。
なんとなく、 公園の中に建っているなあ・・・と言う感じでしか見ていなかったのですが、恩賜林のいわれを知って建物の中を見学してきました。
恩賜林の御下賜40周年記念事業として昭和28年に完成。
一見コンクリート建造物に見えますが、恩賜林内から産出した石材・木材を使用し、外壁は人造花崗岩ブロックからなる2階建ての木造建築です。
平成10年から12年にかけて修築が行われていますが、外観や骨格をなす木構造は原型のまま保存されているそうで、昭和レトロの雰囲気が味わえます。

2階への階段を上がると、踊り場には磨りガラスの富士山が、甲府城の石垣をバックに浮かび上がります。
         


2階廊下の船底天井や、特別会議室の格天井には一枚板が使用されていて、品格と落ち着きを感じます。

   船底天井
        
         

   特別会議室
         



   特別会議室格天井
         

山梨県は県土面積の80%を森林が占める森林県で、その内恩賜林(県有林)面積は、県土の約35%と都道府県有林の中では、北海道に次ぐ広さなのだそうです。 
位置は、標高200mから3200mにわたり、概ね私有林やその他公有林の上部に位置し、富士山をはじめ白根三山・八ヶ岳など我が国を代表する山々、また青木ヶ原・清里などの景勝地を含み、主要河川の源流ともなっています。
現在恩賜林は160余の保護団体によって、保全・整備されており、県と一体となって協力し、恩賜林を保護してきたそうです。
恩賜林からの恵みは、大正・昭和恐慌期や、戦後の厳しい県の財政をも、恩賜県有財産特別会計からの繰入金により財政再建を達成しています。
こうしてみると、盆地を取り巻く山々にもっと関心を持たなければと思いますし、衰退している林業をなんとかしなくては・・・・・などと思います。(私の力ではなんともしがたいのですが

甲府城と恩賜林。
何の関連もないようですが、甲斐の国を守るという視点で見ると、先人達の想いは遥か昔から一致しているのでは?

愛すべき甲府城と共に、恩賜林にまつわる話を忘れないよう、本丸に建つ謝恩碑を見上げようと思います。            (か)
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