工房八重の部屋

京都の紹介、日々の出来事や思いを綴ってます

釘抜き地蔵は体の痛みが治るという、霊験あらたかな地蔵です!

2010年05月31日 | Weblog
千本通に面して、なにか、なつかしいような、雰囲気の釘抜き地蔵がある!

この小さい寺は、石像寺が正式の名です。

弘仁10(819)年に弘法大師によって開創され、本尊である地蔵菩薩は大師が自ら刻んだも

のといわれています。 開創された当時は、苦しみを抜き取るお地蔵様だという事から

苦抜地蔵と呼ばれていました。    釘抜き地蔵と呼ばれるようになったのは、

昔、京の大商人 紀伊国屋道林が突然、両手に激痛を覚え、多くの治療をしたが直らず、

このお寺で願をかけに来た。するとその夜、夢にお地蔵さんが出て「汝が前世で、人を

のろい、わら人形で釘を打ったむくいだ」といい、手にささった釘を抜くと、

朝には痛みがとれていた。驚き、寺に来たら、なんとご本尊の前に朱に染まった八寸釘

があった。       以来、釘抜き地蔵と呼ばれている。

ここをお参りすると、体の痛みが直るというので、多くの参拝者で賑わっています。

体の痛みを直してもらいに願をかけ、直った人は、釘と釘抜きのついた珍しい絵馬を奉納し

ていきます。

お堂の四方に隙間なく貼られたお礼の絵馬を見れば、その効力のほどが伺いしれます。

若者が、なにやら箸のような棒を持ちお参りしてました。年の数だけ棒を持ち、地蔵堂を

一周する毎に一本ずつ箱の中へ棒を納めていきます。痛みの治癒の願をかけているのでしょ

うか?   この小さな寺は京都では、よく知られた寺ということでした。


千本通に面した、刺抜き地蔵の入り口





境内


お参りする人達


参拝者は、この箱の中の竹の棒を歳の数だけ手に持ち、地蔵堂を一周する毎に一本ずつ箱の中へ棒を納めていく。