工房八重の部屋

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冷泉家の至宝国宝5点300点以上の重要文化財展示の「冷泉家展」

2010年05月24日 | Weblog
冷泉家は、平安・鎌倉時代の歌人で勅撰和歌集の撰者となった藤原俊成、定家、為家を祖に

もち、歴代が宮廷や武家の歌道師範をつとめた家柄です。

京都御所にほど近い同家の蔵には、800年の伝統のなかで蓄積された、勅撰集、私家集、歌

学書、古記録などが収められています。

以前冷泉家の特別公開の時に、倉を拝見し、当主のみしか入れない倉にある至宝を

拝見したいと思っていました。 

藤原俊成筆『古来風躰抄』、定家筆『古今和歌集(嘉禄二年本)』『後撰和歌集(天福二年

本)』『拾遺愚草』『明月記』の国宝5点をはじめ、300点以上の重要文化財を前・後期に分

けて、4月17日から6月6日まで、京都文化博物館で「王朝の和歌守展」で公開されてい

ます。

紙に筆で書いた書が、これだけの年月、火災もまぬがれて、よく残ったものだと

感嘆させられます!

美しい料紙と、流麗なかな文字の取り合わせがみごとな平安時代の装飾本や、華やかに表装

された天皇直筆の書「宸翰」が、みやびな王朝美の世界へと誘います。

かな文字の書の文字が美しい!  冷泉家が、宮廷や武家の歌道師範勤めた、800年の

歴史ある名家だからこそ、これだけの至宝が、残せたのでしょう!


ポスター