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山尾叩き:官邸べったり大手メディア/甘利元大臣の口利き裏金問題とを比べれば、山尾留任、甘利辞任は当然

2016-04-07 14:16:34 | 政治 選挙 

田中龍作ジャーナル
「山尾叩き」 官邸べったりメディア本領発揮 

記者会見は人民裁判と化した。甘利明・経済再生担当相が道路建設をめぐる口利き疑惑で辞任した時の記者会見とは180度の違いだ。

日経記者は甘利大臣の辞任を惜しむような質問をし、時事通信は弁明の機会をわざわざ与えるような質問をした。インディペンデントメディア1社が追及しただけだった。あとはほとんどヨイショ質問だった。

 新聞テレビか、ネットか。メディアの新旧いかんに関わらず、官邸との距離が質問の内容を決める。これが日本のマスコミだ。国民の視点はどこにもなかった。

山尾政調会長のガソリン代が地球5周分なら、安倍首相のは地球13周分だ。記者クラブは、こちらは追及しないのだろうか?=6日夕、民進党会議室 撮影:筆者=

山尾政調会長のガソリン代が地球5周分なら、安倍首相のは地球13周分だ。記者クラブは、こちらは追及しないのだろうか?=6日夕、民進党会議室 撮影:筆者=

 
http://blog.goo.ne.jp/raymiyatake/e/af18785b8b46fba05b9373ad7964d167
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より転載

山尾政調会長のガソリン代問題と甘利元大臣の口利き裏金問題とを比べれば、山尾留任、甘利辞任は当然だ。

2016年04月07日 | 日本の政治

 

 週刊新潮が先週号で火をつけて、フジサンケイグループが「地球5周分」とかなんとかいってそれを煽った民進党の山尾政調会長の政治資金収支報告書に多額のガソリン代を記載していた問題について、2016年4月6日記者会見を開いて説明しました。

 山尾政調会長は、自分が代表を務める愛知県の民進党の資金管理団体などの2012年の政治資金収支報告書にガソリンを給油するプリぺイドカード代として約230万円を計上していました。


 これについて、山尾氏は当時、会計担当の公設秘書がガソリン代を不正に請求した疑いがあると説明したうえで、法的措置を検討する考えを示しました。

 また、山尾氏は

「カードを換金したり、有権者に配布した事実はない」

「役割を全うしたい」

として、政調会長の辞任を否定しました。

 私も当ブログ異例のしおりん押しをしてきた責任で、生まれて初めてニコニコ動画を実況中継で見ました。そして、政調会長を辞めてしまうのではないかという気もしていたので、辞めなかったことに関しては、私としてはホッとしました。

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 後述するように、甘利前経済再生担当相の問題と比べると、山尾政調会長の問題は非常に小さいので、事前にあれだけ話題になり各社が集まっていた割には、大山鳴動して鼠一匹、記者会見後のマスコミの扱いは産経新聞以外小さく済みました。

 しかし、それにしても、いつも安倍政権を攻める側の山尾氏が政調会長就任早々に守る側に回らされたわけで、安倍政権追及のエースを傷つけようという保守メディアのもくろみはかなり成功したと言っていいでしょう。

 

 また、山尾ファンを自認する当ブログから見ても、しおりんの説明は次の2点でかなりしょんぼりする内容でした。

1 秘書がガソリン代を使い込んだ手口

 この公設秘書は、よそでガソリン代のレシートを拾ってきては民進党事務所に請求して2万円のプリカをせしめていたというのですが、1年間に200万円以上もガソリン代を支給してしまうだなんて、どんだけ管理がずさんなんでしょうか。

 同じ日のレシートまであったというのですが、たぶん、経理部門がきちんと分けられていなくて、この公設秘書がやることに関してはノーチェック状態だったのでしょう。元検事がせっかく代表をしているのに、新潮に書かれるまで3年以上も気づかないだなんて、管理責任者失格と言われても仕方ないでしょう。

2 やたら、弁護士、専門家に相談すると言っていたこと

 この公設秘書に対して、昨日の記者会見の準備段階までに連絡を取ろうとしなかったことなどを質問されると、何度も弁護士の指示でと答え、この秘書への法的責任追及についても専門家と相談してというのですが、さあ皆さんご一緒に!あなたも元検事、現弁護士でしょう!?と思わず画面に言いたくなりました。

 というわけで、人間誰でも多かれ少なかれそうなんでしょうが、攻めに強く守りに弱い面を見せてしまった山尾しおりん政調会長ですが、肝心の政策でぶれてしまったわけではないのですから、当ブログは今後とも彼女の成長への期待込みでしっかり応援していきたいと思います。

受け答えは真摯で、誠実な人柄が出ていてよかった。



 さて、マスコミはさすがにそんなことを言いませんが、ネット界隈では、山尾氏は甘利大臣に対しては秘書のやったことの管理責任を追及して大臣を辞めさせたのに、自分は秘書の問題だとして留任するのが不公平だと盛んに言っている人たちがいます。

 しかし、これはまるっきり間違いなので、ここでしっかり反論しておきたいと思います。


1 法的には山尾事務所は被害者であり、甘利事務所は加害者であること。

 両事件の山尾政調会長、甘利前大臣の言い分をそのまま受け取ると、山尾氏の秘書には詐欺罪が、甘利氏の秘書にはあっせん利得罪が成立しそうです。

 両方とも重大な犯罪ですが、詐欺罪は「個人的法益」を守る財産罪で、お金をだまし取られて使えなくなったのは山尾事務所ですから、山尾事務所は財産罪の直接の被害者なんですね。もちろん、その山尾事務所のお金の原資は議員歳費や政党助成金などの国民の税金も含まれているわけですから、厳正に処理しないといけないのですが、山尾事務所は犯罪被害者です。

 これに対して、あっせん利得罪が守ろうとしているのは公務員の職務の公正やそれに対する国民の信頼という「国家的法益」であって、被害者は日本という国であり日本国民であって、甘利事務所は全体として加害者です。

 国家的法益が侵されているのに、甘利前大臣をサムライだとかなんとか持ち上げる人の気が知れません。

 これがまず二つの事件の大きく異なる点です。


2 甘利氏も直接現金を受け取っていること

 甘利事件では1200万円ものお金が告発者である建設会社から甘利大臣側にわたっているというのですが、そのうちの一部を甘利氏が、しかも大臣室で直接受け取ってしまっていることは、録音という動かしがたい証拠があったため、甘利氏も認めているんですね。

 甘利事件は秘書だけがやったというのとは全く違う事件です。甘利前大臣が直接手を汚してしまっています。そして、その金を政治資金報告書に載せず、甘利氏もそれを容認していたのです。

 これで、甘利事件を山尾氏の問題と同列に扱おうというのがどうかしています。



3 甘利事務所の秘書らが建設会社の要請を受け、千葉県のURと何度も交渉してしまっていること

 しかも、甘利事務所の秘書らは何度も何度もURと接触して、URが支払う補償金が跳ね上がり、千葉県民、日本国民が損をしてしまっています。

 あっせん利得罪の実害が既に発生してしまっているのです。

 こんな事件を発生させてしまった甘利氏が経済を担当する大臣なんて続けられるわけがありません。


4 甘利氏は記者会見をした翌日から雲隠れしてしまって、睡眠障害ということで国会にも出てこないこと

 山尾政調会長は国会議員として今日も国会で活動しており、政調会長ということもあってこれからもマスコミや国民の批判を真正面から受けなければならないわけですが、甘利大臣と来たらもう数か月も国会を休んだままです。

 もし出てきていれば、この数か月責めに責められ続けてきたでしょう。

 しかも、今、国会では自分が押し進めてきたTPPがまさに審議されているのに、自分可愛さに全くそ知らぬふりで逃げてしまっているのです。


 この無責任さと比べれば、野党第一党の政調会長という職務を全うすることで責任を取ると言い切った山尾氏の方が、ずっと潔く、はるかにサムライであり、きわめてヤマトナデシコでしょう(甘利氏がヤマトナデシコのわけないけど)。

 


 というわけで、ひいき目や贔屓の引き倒しでなく、客観的に見て山尾氏の問題は役職辞任には値せず、甘利氏の問題は大臣はもちろん国会議員も辞職すべき問題です。

 すでに、東京の弁護士グループが甘利氏を東京地検特捜部に告発しました。次に大阪のオンブズマングループも告発予定になっています。

 つまり、これから甘利氏自身の刑事責任が問題とされ、捜査機関に捜査が求められているのです。

 山尾氏の問題と甘利氏の事件を一緒くたにするのは、味噌をク〇とごっちゃにするものであって、国務大臣に対するまっとうな政治責任追及をごまかそうとする物以外の何物でもないのです。


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参考記事
 


 

昨日の夕刊フジも、今日発売の週刊新潮も、アリバイつくり的に言い出した安倍首相は地球12~3周分、菅官房長官も地球5周分のガソリン代を使っている問題に関しては、また次回。

まあ、野党議員をこれだけ追及したんですから、総理大臣や官房長官をほっておくということはないですよね、産経新聞とフジテレビさん?!

 

 

 


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