異教の地「日本」 ~二つの愛する”J”のために!

言論宗教の自由が保障され、ひとりひとりの人権が尊ばれ、共に生きることを喜ぶ、愛すべき日本の地であることを願う。

憲法記念日5/3・神戸朝日ホール「デモ×若者 社会は変わるのか」…香山リカ、五野井郁夫、津田大介、他

2016-05-02 23:57:28 | 案内 情報 デモ 集会 逮捕

千葉 泰真さんFBより
 
 
明日憲法記念日は神戸で朝日新聞労組主催の「第29回 言論の自由を考える5.3集会」に参加します

香山さん、五野井先生、佐藤先生、津田さんという錚々たるメンツに僕が並んでしまっていいのかは分かりませんが(過去の登壇者もヤバい)、面白いパネルディスカッションになりそうな気がします。

当日はユースト配信もあるようなので、お時間がありましたら是非ご覧ください!...

以下追記

「5月3日」、「朝日新聞」ということで思い起こされる方もいるでしょう。

朝日新聞阪神支局が襲撃され、1人の記者がその凶弾に倒れた朝日新聞阪神支局襲撃事件から明日で29年となります。

「言論の自由」は文化を芽吹かせ、育み、自由が保障された報道は政治を、社会を機能させます。

「憲法を守れ」と言うと殺害予告がくる、そんなあの事件から29年目の社会を憂わずにはいられません。

テロ、恐怖で自由を抑圧しようとする社会がそんなに遠いものとは思えなくなったこの時勢に、「言論の自由を考える」と銘打たれた明日の集会で憲法が保障する言論の自由について考たいと思います

 

 

 

 


3日は憲法記念日:「クーデター」で立憲主義破壊 憲法学者、石川健治・東大教授に聞く

2016-05-02 21:17:19 | 憲法

毎日新聞http://www.nch.com.au/wavepad/jp/index.html?gclid=CNq12Nuvu8wCFYwrvQodtXMFlw

特集ワイド

「クーデター」で立憲主義破壊 憲法学者、石川健治・東大教授に聞く

石川健治・東京大教授=中村藍撮影
 


 3日は憲法記念日。多くの国民が反対した安全保障関連法が成立してから初の記念日だけに、どこか重苦しさが漂う。会いたい人がいた。「現代憲法学の鬼才」と評される石川健治・東京大教授。市民団体「立憲デモクラシーの会」の呼びかけ人の一人である。節目を前に何を思うのか。【江畑佳明】

 

 ドアを開けた途端、懐かしい本のにおいを感じた。東大駒場キャンパス(東京都目黒区)にある「尾高朝雄(ともお)文庫」。尾高氏は元東大教授の法哲学者で、ここは石川さんの研究拠点の一つ。戦前に出版されたドイツ語やフランス語の哲学書や法学書などが、本棚に並ぶ。古典文献から得た幅広い知識を憲法論に生かす研究姿勢に加え、自著への書評で「鋭敏な時代感覚も持ち合わせている」などと高く評価される。

 「再び首相の座に就いた安倍晋三氏の政治手法には、日銀、NHKなどを含め、権力から独立してきた組織にお友達を送り込んで、その自律性を奪うなど、『違憲』ではないにしても『非立憲』的な姿勢が、当初から目立ちました。そこに憲法96条改正論議がでてきたわけですね」。石川さんは政権に対し、厳しい視線を向けているのだ。

 実は長年、忠実にある教えを守り、メディアの取材にはほとんど応じなかった。その教えとは「憲法学者は助平根性を出してはならない」。憲法学は政治と密接な関わりを持つ研究分野だからこそ、メディアなどで政治的な発言をするようになると、学問の自律性が損なわれかねない−−という意味だ。師と仰ぐ東大名誉教授で「立憲デモクラシーの会」の共同代表を務める樋口陽一氏(81)から受け継いだ「一門」の戒め。そもそもは、樋口氏の師で東北大名誉教授の清宮四郎氏(1898〜1989年)が説いた。戦後の憲法学の理論的支柱だった清宮氏は、こうも言い残したと、樋口氏から聞かされた。「『いざ』という時が来れば、立ち上がらねばならん」

 約3年前、石川さんは立ち上がった。2012年12月の政権発足直後、安倍首相が96条改憲を言い出したからだ。同条が定める改憲発議のルールについて、現在の「衆参両院の総議員の3分の2以上」から「過半数」の賛成で可能にしたいという。「憲法秩序を支える改正ルールに手をつけるのは憲法そのものを破壊することであり、革命によってしかなし得ない行為だ。支配者がより自由な権力を得るために、国民をだまして『革命』をそそのかす構図です」

 正直、今が師の教えである「いざ」の時かは分からないが、「ここで立たねば、立憲主義を守ってきた諸先輩に申し訳が立たない」という思いが全身を駆け巡った

 立憲主義とは「憲法に基づく政治」「憲法による権力の制限」を意味する。なぜそれが大切なのか。石川さんは語る。「支配者は自らを縛る立憲主義のルールを外したがるものです。支配者を縛ることは、権力の恣意(しい)的な法解釈や法律の運用を防ぐという意味で、被支配者、つまり私たち国民すべてに利益がある。支配者による人権侵害を防ぎ、法律が国民に公平に適用される社会のために、立憲主義は不可欠なのです」

 「立ち上がる」決意を固め、新聞社からの依頼に応じて96条改正を批判する論文を寄稿すると、読者から大反響があった。講演やシンポジウムの演壇にも立ったり、インターネットテレビ番組に出演したりする機会が多くなった。

 96条改正は与党内部を含めた多方面の批判を浴びたため、政権は口をつぐんだ。ところがまたも立憲主義を揺るがす事態が起きる。それは14年7月、9条の解釈を変更し、集団的自衛権の行使を一部容認する閣議決定だ。

 「法学的には、クーデターです」。眉間(みけん)にギュッとしわが寄った。

 「従来の解釈は、国が当然に持つとされる個別的自衛権を根拠にして、自衛隊は9条で定めた『戦力』ではない『自衛力』だ、という新手の論理構成を持ち込むことで一応の筋を通していました」と一定の評価をして、こう続けた。

 
安保関連法反対を国会議事堂に向かって訴える人たち。反対の声はまだやんでいない=東京都千代田区で2016年4月29日、丸山博撮影

 
「他方で、日独伊三国同盟のように共通の敵を想定して他国と正式に同盟を結ぶことは、9条によって否定された外交・防衛政策ですが、日米安保条約が次第に『日米同盟』としての実質的な役割を持つようになりました。その中で『同盟』の別名と言ってよい『集団的自衛権』を日本は行使できない、という立場は、現行の憲法の枠内で論理的に許容される“最後の一線”です。それを破ってしまったら、これまでに築かれた法秩序の同一性・連続性が破壊されてしまう。そういう意味で、正式な憲法改正手続きをとらずに9条に関する解釈の変更という形で、憲法の論理的限界を突き破った閣議決定は、法学的にみれば上からの革命であり、まさしくクーデターなのです」

 昨年の国会に提出された安保関連法案に反対する国民の声は大きく、石川さんも8月、国会前の抗議集会に参加し、マイクを握った。

 石川さんはもう一つ大きな問題があると指摘する。解釈改憲と安保関連法の成立は、安倍政権を支持する人々の勝利であり、9条を守りたい人々の敗北だ−と見る構図だ。「いや、そうではありません。私たち全員が負けたのです」と切り出した。「立憲主義は主張の左右を問わず、どんな立場を取る人にも共通した議論の前提です。安倍政権はこの共通基盤を破壊しました。だから私たち国民全員が敗北したといえるのです

 国民が敗者−−。戦後、新憲法のもとで築き上げた共有財産が崩れたというのだ。大切な土台は突然破壊されたわけではない。安倍政権は13年8月、集団的自衛権行使に賛成する官僚を内閣法制局長官に登用した。「法の番人」の独立性を保つため長官人事に政治力を発揮しない、という歴代内閣の慣例を破った。さらに昨秋、野党が要請した臨時国会を召集しなかった。憲法は衆参どちらかの総議員の4分の1以上の要求があれば召集せねばならない、と規定しているにもかかわらず。「基盤」は破壊され続けている。

安保法は「国民の敗北」 最後の一線指摘

 熊本地震後には、緊急事態条項を憲法に加えるべきだという声が自民党から出ている。石川さんはまたも立憲主義が脅かされることを危惧する。「大災害のような緊急事態が起こることはあり得るけれども、それには災害対策関連法で対応できます。緊急事態条項の本質は一時的にせよ、三権分立というコントロールを外して首相に全権を委ねること。これも立憲主義の破壊につながりかねない。『緊急事態に対応するために必要』という表向きの言葉をうのみにせず、隠された動機を見ねばなりません」

 石川さんは「憲法を守れ」とだけ叫ぶことはしない。「日本国憲法は権力の制限や人権尊重を最重要視する近代立憲主義の上に成り立っています。『政権がそれ以上踏み込めば立憲主義が破壊される』という、越えてはいけない最後の一線はここだと指摘し続けることが、僕の役割だと思っているのです」

 憲法学者の毅然(きぜん)とした覚悟と誇りを見た。


 ■人物略歴

いしかわ・けんじ

 1962年生まれ。東京大法学部卒。旧東京都立大教授を経て、2003年から東大教授。著書に「自由と特権の距離」、編著に「学問/政治/憲法」など。

 

 

 

 


NHKは、政府の広報機関でない!~モミイ会長の危険で卑しい言動が止まりません!

2016-05-02 21:04:10 | 報道
 目良 誠二郎さんFBより

NHKをアベ暴走政権の広報=プロパガンダ機関にする
モミイ会長の危険で卑しい言動が止まりません!

★社説<NHKの使命 政府の広報ではない>
(朝日新聞DIGITAL 2016年5月2日付)...
http://www.asahi.com/paper/editorial.html?iref=comtop_gnavi

★<「原発報道に識者見解、不安与える」 NHK会長が指示>
(朝日新聞DIGITAL 2016年4月27日05時01分)
「熊本地震に関連する原発報道について「公式発表をベースに」と内部の会議で指示していたNHKの籾井勝人会長が、同じ会議で「当局の発表の公式見解を伝えるべきだ。いろいろある専門家の見解を伝えても、いたずらに不安をかき立てる」などとも指示していたことが26日分かった。」
http://www.asahi.com/articles/ASJ4V62ZQJ4VUCLV00S.html

★きっこ @kikko_no_blog 2時間前
NHKの籾井会長は原発報道に関して「政府や原子力規制委員会や電力会社の公式発表だけを報道しろ。専門家などの見解を報じると余計な不安を煽ることになる」と言ったが、4月14日の熊本地震後、政府の発表に基づいてNHKが「自宅に戻れ」と報じたため、16日の本震で多くの人が犠牲になった。
88件のリツイート 37 いいね

きっこ @kikko_no_blog 1時間前
「政府が右と言ったものを左と言うことはできない」と言ったNHKの籾井会長は、日本共産党が政権与党になったとしても同じセリフを言うのだろうか。現在の政府が自分の飼主の安倍政権だからシッポを振っているだけで、日本共産党が政権与党になったら牙を剥いて噛みつくのではないのか。
48件のリツイート 34 いいね

志位和夫 @shiikazuo 9時間前
NHK籾井会長の「原発報道は公式発表ベースで」発言に批判広がる。公共放送が「ベース」とすべきは政府の発表ではない。自ら独自に取材し、多様な角度から検証し、判明した事実こそ「ベース」とすべきではないか。ジャーナリズムの根本精神をを投げ捨て、政府広報と堕落するなら、未来はない。
511件のリツイート 252 いいね

 

 

 

 


オバサン保守=櫻井よしこ氏の正体(5) 思想的劣化、でたらめな憲法論(山崎行太郎のブログ)

2016-05-02 21:02:12 | シェアー

哲学者=山崎行太郎の政治ブログ『毒蛇山荘日記』

http://d.hatena.ne.jp/dokuhebiniki/20160120/1453246396

2016-01-20

保守論壇大分裂論ー「日韓合意」によって安倍政権は安泰のようだが、保守論壇は、日韓合意を擁護=絶賛する櫻井よしこグループと、批判的な青山繁晴=水島聡グループに大分裂の兆しが見える。どっちもどっちだが、櫻井よしこ等の「馬鹿さ加減」、つまり「思想的劣化」を超えて「思想的終焉」が鮮明になってきたと言っていい。ーオバサン保守=櫻井よしこの正体(5)。


私は、現在保守論壇に思想的関心はない。興味本位の関心があるだけである日韓合意によって保守論壇は、大分状態になっているが、大分から自壊=壊滅へ向かおうとしているように見える。日韓合意擁護派も、日韓合意批判派も、思想的に見るべき価値はない。


これで保守、あるいは保守論壇は、「日韓合意擁護派」、「日韓合意批判派」、「ネット右翼派」の三派に分裂したと、私は見る。私は、どのグループにも関心はないが、あえて言えば、思想的関心を持つのは「ネット右翼」一派だけである。その思想賛同するかどうかはべつとして、「ネット右翼」だけが思想的にホンモノだからだ。


したがって、「ネット右翼」一派だけが、激しい言論統制言論弾圧を初め、様々な受けるだろうと予想する。しかし、「ネット右翼」一派は、それでも言うべきことは最後まで言い続けるだろう。私は、彼等の思想には賛成ではないが、彼等が思想的にホンモノであることに関しては、一目おく。彼等の今後を注視したい。


先日の対談で、佐藤優氏に教えられたのが、高倉健主演の映画に、『山口組三代目襲名』というヤクザ映画があったそうである。私も見ていると思ったが、正確には分からない。私が見たのは、『山口組三代目』なのか『山口組三代目襲名』なのか?いずれにしろ、昨年、高倉健が亡くなった時、この映画のことは、あまり語られることはなかったと言う。何故、表に出なかったのか。


山口組三代目、田岡一雄は、敗戦直後の無法地帯と化し、「三国人」が乱暴狼藉を繰り返す神戸の街を、暴力という権力行使することによって立て直した人物であった。田岡一雄は、三国人という朝鮮人等等が大手を振ってのし歩いている敗戦後の日本を、その朝鮮人等を叩き潰すことによって、立て直したのである


我々、大多数の日本人は、田岡一雄の時代を忘れていない。「嫌韓」「厭韓」・・・感情は、集合的無意識に強迫観念として生き続けている。それは、「ヘイトスピーチ禁止法」などを制定したところで、消せるわけではない。

 

http://d.hatena.ne.jp/dokuhebiniki/20160124/1453604284 

2016-01-24

小林節氏が櫻井よしこ氏に公開討論を申し込むらしい。面白い話だ。大いにやってもらいたい。恐らくテーマは、憲法論や立憲主義に関するものだろう。櫻井よしこ氏の憲法論はデタラメである。「立憲主義」が何かも理解していない。しかも、すべて「受け売り」である。しかし、櫻井よしこ氏は、例によって例のごとく逃げるだろう。逃げるな!櫻井よしこさん!頑張れ!櫻井よしこさん!(笑)。全国の櫻井よしこファンが泣いているよ。ーオバサン保守=櫻井よしこ氏の正体(5)

f:id:dokuhebiniki:20160112155755j:image

 

********************************************

 1月19日、14時から衆議院第一会館地下会議室にて、「憲政の常道(立憲政治)を取り戻す国民運動委員会」(略称・民間「立憲」臨調)の発足記者会見が行われた。


 この団体は昨年9月に成立した新安保法制に反対する学者ジャーナリスト文化人などが結成したもの代表事務局幹事の憲法学者小林節氏は記者会見の冒頭「我々は政治運動をするつもりはありません」と明言。「学識のある人々による裏付けのある情報を発信する組織」とのことで、月に1度会合を開き、情勢分析を行っていくという。


 憲法学者の樋口陽一氏、俳優の宝田明氏、弁護士の宇都宮健児氏、音楽家の三枝成彰氏、音楽評論家の湯川れい子氏らが代表世話人を務めるが、約200人が参加している。ただし、「民主主義と立憲政治を問う」という声明文には賛同しているが、立場や政治スタンスなどは異なる人々が集まっているとのこと。


 記者会見の中で、どのような情報発信をしていくのか、公開討論などをすることはあるか、という質問を受けて、小林節氏は櫻井よしこ氏に公開討論を要求する、と発言


「戦争法案が動きだしたときに、我々は何度もあらゆるところで公開討論を要求しました。でも彼ら(安保法制賛成派)は出てこないんですね。出てこなくて、そして、我々の発言者を1人づつ言論の場から退場させる動きをしてきた。それに対しては本当に私はすごく腹が立っています。ですから、これからも公開討論を提案していきたいと思います。マスコミの方たちもそれを覚えておいて、(彼らに)『言ってたよ』と伝えてください」


 また、質疑応答が進むとこのようにも発言


憲政の常道を取り戻す。我々は政治運動は一切しません。情報発信機関であろうとしています。もちろん、(参加メンバーは)いろんな組織に皆さん関わっているので、それぞれの立場政治運動はそちらで行うことは自由ですが、この場(民間「立憲」臨調)では政治運動は一切しません。先ほど、櫻井よしこさんたちの話が出ましたが、例えば憲法の話をしていて『憲法とは主権者の国民が権力者を縛るもの』と言った途端に、『あ、私たちはそういう憲法観は取りません』とスポーンと話が飛んじゃう連中がいる。これはただの無知蒙昧ですから、そういう人たちとは公開論争で一戦を交えることは試みますけど、そういった人たちはさすがに(民間「立憲」臨調には)お声がけしませんでした。それ以外の人たちは、かつての私の論敵もお声がけしています」


 果たして、この小林節氏の呼びかけに反応はあるのか? 要注目だ。

取材・文/織田曜一郎(週刊SPA!)

日刊SPA

 

 

 


オバサン保守=櫻井よしこ氏の正体(4) 「ネット右翼」的風潮に便乗 (山崎行太郎のブログ)

2016-05-02 21:01:47 | シェアー

哲学者=山崎行太郎の政治ブログ『毒蛇山荘日記』

http://d.hatena.ne.jp/dokuhebiniki/20160118/1453073015

2016-01-18

『ガロ』と『青林堂』と『ネット右翼』ー「ネット右翼」を象徴する桜井誠氏のベストセラー『大嫌韓時代』を出した出版社は、かっては「つげ義春」や「白土三平」や「水木しげる」等が作品を発表した漫画雑誌『ガロ』の出版社「青林堂」だったそうである。「エセ左翼」(?)は、「青林堂」だけを激しく批判しているようだが、櫻井よしこ氏等の本を出している新潮社や文藝春秋、講談社等を、何故、批判しないのか?エセ左翼は、あるいはエセ保守は、何か「大事なもの」(暗い土着的ナショナリズム?)を、無視、あるいは見失っているのではないか?ーオバサン保守=櫻井よしこの正体(4)


私は、漫画に全く無知なので知らなかった。何故、「あの青林堂が」と思う人は少なくないだろう。しかし、新潮社も文藝春秋も同じような嫌韓本、嫌中本を出している。「青林堂」だけの問題ではない。ところが、「青林堂」だけが「ヘイト出版社」として、左翼に批判罵倒されているようである


「嫌韓本」は何故売れるのか?私は、「嫌韓本」に興味はないが、「嫌韓本」が、異常な勢いで売れたという事実には大いに興味がある。今はもうピークを過ぎたらしく、売れなくなっているそうだが、それにしても、一時的はいえ、嫌韓本が書店の店頭を埋め尽くした時代があったことを忘れてはならない。


嫌韓本の中でも、桜井誠氏の『大嫌韓時代』は特別存在のようである。この本は売れたにもかかわらず、書店の店頭で見かけたことがない。出版社が、元々、怪しいところで信用されていないからだろうと漠然と考えていたが、そうではなかった。「青林堂」は、私が知らなかっただけで、それなりに名の売れた有名な出版社だった。


桜井誠氏の本が、嫌われ、恐れられるのは、この本が、ある意味で、思想的に「ホンモノ」だからだろう。櫻井よしこ氏らの嫌韓本や嫌中本は、表面は似ているが、時代の流れに迎合した便乗本である。読者は、それを、敏感に見通している。櫻井よしこ氏らは「ネット右翼」ではない。「ネット右翼」的風潮に便乗しているだけである


私は、「ネット右翼」の歴史的意義を高く評価している。「ネット右翼」の登場によって、新聞やテレビ、雑誌の時代が終わった。「一方通行メディア」としての新聞、テレビ、雑誌の時代が終わったということは、文化人知識人学者・・・の時代が終わったということである。本が売れなくなったとか、新聞の購読者が激減したと言われているが、そこには様々な理由や原因があるだろうが、私は、「一方通行メディア」の時代が終わったことも、大きな原因だろうと思う。


新しい「大衆発信時代」が到来したのである大衆は情報の受け手としてだけではなく、ネット時代の到来とともに、情報の発信者としても登場してきたのである。「ネット右翼」は、その象徴である。櫻井よしこは「ネット右翼」ではない、というのは、櫻井よしこは、文字通り、テレビの人であり、新聞や雑誌によって、ジャーナリズムに登場してきた人物である。桜井誠と櫻井よしこは、その「存在性」は、決定的に違うのである


安倍首相やエセ保守たちが自慢する「日韓合意」によって、「ネット右翼」と「エセ保守」は分裂した。要するに、「保守」が分裂したのである山口組分裂やジャニーズ事務所分裂(SMAP分裂)dえ、暴力団業界芸能界に激震が走ったが、今年は、「内部分裂の時代」である


ネット右翼」は、安倍首相や安倍政権を厳しく批判し、罵倒するようになった。「2チャンネル」で、安倍首相批判日韓合意批判書き込みがなされると、アッという間に削除されるらしい。保守内部の分裂は、そういうところにも反映していると思われる。

(続く)