60年代からR&B系のスタジオ・ミュージシャンとして活躍。 キング・カーティス、アレサ・フランクリンなどのバックを努め、フュージョン・ブームの1970年代後半、スーパー・セッション・バンド「スタッフ」の一員となり広く知れわったったギタリストです。
スタッフは、ニューヨークで活躍していた強者ミュージシャン、エリック・ゲイル(g) ゴードン・エドワース゛(b) リチャード・ティー(key) スティーヴ・ガッド(ds) クリストファー・パーカー(ds)にコーネル・デュプリーを加えた6人編制だった。
ジャズ・ソウル・ゴスペル・ブルースなどをミックスした、おしゃれなフュージョン・サウンドを奏でてくれた大好きなグループです。
そこでのコーネル・デュプリーのプレイはファンキーの一言!
フェンダー・テレキャスターから放たれる歪まないペンペンな音は、これぞR&Bギターの極致。
音数は少なく、たった一音だけでもソウルを感じさせる彼の音はワン・アンド・オンリーだね。だれも真似できない。
バックでバッキングしたりおかず入れたりするときの彼の音はもう鳥肌物です。アドリブになればもう昇天物(笑)。
スーパー・バンドの中でも一目置かれる存在だった。
Stuff - Steve Gadd-Richard Tee--Groovin' 1976
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「スタッフ」この時はまだクリストファー・パーカー(ds)が
いなかったのかツインドラムスではありません。
真ん中の御仁が「コーネル・ デュプリー」
向かって右端が「エリック・ゲイル(g) 」です。
いなかったのかツインドラムスではありません。
真ん中の御仁が「コーネル・ デュプリー」
向かって右端が「エリック・ゲイル(g) 」です。
もう一人のギタリスト、エリック・ゲイルも大好きなミュージシャンです。
彼も昔からセッションミュージシャンをしていて、コーネルより太めの落ち着いたフィーリングの音で二人の息はバッチリだった。
二人とも同じタイプのギタリストだったがエリック・ゲイルはどちらかというとジャズよりだった。そんなエリック・ゲイルは1994年に亡くなってしまった。享年55歳。
ファンキーでロマンティックなキーボーディストのリチャード・ティーも49歳という若さで1993年に亡くなってしまったんだね。素晴らしい才能が相次いで消えてしまった、残念でならない。
当時はニューヨークのオシャレなフュージョン・バンドと言われて大活躍していたスタッフだったけれど、今の耳で聴くと彼らはR&Bバンドだったんだよね。
今聴いてもスタッフの音楽が新鮮なのは、黒人音楽をルーツとしていたからだ。
(Great) Stuff - Signed, Sealed,
Delivered (1988)
●「スタッフ」の曲ですが、メンバー構成はガット・ギャングのようです。
スタッフ解散後はスタッフよりもっとR&Bよりのスティーヴ・ガットのバンド、ザ・ガット・ギャングでも活躍していたね。 このバンドも大好きだった。
Gadd Gang - Way Back home (with drumSolo)
●「ザ・ガット・ギャング」
1987年のライブ・アンダー・ザ・スカイ富山公演でマイルス・デイヴィス達のステージはイコライジングされた迫力ある音でステージを繰り広げていたが、ガット・ギャングのステージになると飾りを取り払った生の音で勝負してきたときには参ってしまった。
最初は迫力無いな~~!と思っていたが、途中からはノリノリ!彼らの職人気質には脱帽した覚えがある。
私の大好きな「コーネル・デュプリー」のアルバムといえば、スタッフの結成のきっかけとなった、1974年にリリースされた彼の初リーダー作「ティージン」。
Cornell Dupree Teasin'
●「Teasin'」のアルバムから主題曲。最高にファンキーです!
これは彼の魅力満載のファンキーなR&B、アーバン(都会的な)・ブルース・サウンドが聴ける。これを聴けば、もうR&B、アーバン・ブルースの虜に(笑)。私のフェイバリット・アルバムでもあります。
なぜアルバムタイトルが「Teasin'」(からかう)なのか?
Cornell Dupree - Blue Nocturne
●Teasin'」のアルバムから「Blue Nocturne」。
アーバン・ブルースの極致ですね。
私はギターは歌心だと思っている。ヘビメタも好きだが、ただギンギンなデストーション・サウンドで早弾きをやっても全然魅力を感じない。
エドワード・ヴァン・ヘイレンの音にはニュアンスに富んだ歌心があるから魅力的なのだ。
どんなジャンルでもいいなと思うギタリストには歌心がある。
Mr.R&B「コーネル・デュプリー」。最高に歌心を持ったファンキーなギタリストだ。