my music life

私の好きな音楽の話を綴ります。

第52回グラミー賞Vol.2

2010-02-26 | ポピュラー



第52回グラミー賞Vol.1の続きです。



「ボンジョヴィ&ジェニファー・ネトルズのパフォーマンス」

今回老舗のバンド、ボンジョヴィがグラミー賞で始めてパフォーマンスをしました。今までこの席でパフォーマンスをしていなかったなんて、こんな珍しいこともあるんですね。

ボーカルのボン・ボンジョビがジェニファー・ネトルズと歌った『Who says you can't go home』という曲で賞をいただいた位で、ボンジョビ自体は賞とは無縁だったんですね。
今回はジェニファー・ネトルズも加わりその受賞曲も歌っています。
やはりボンジョビ格好イイ~~!



テイラー・スウィフトのパフォーマンスではフリート・ウッドマックで活躍していたスティーヴィー・ニクスとコラボしていましたね。

しばらくぶりにニクスの顔を見られてうれしかった。昔の妖艶な雰囲気が無くちょっと太っちゃったね(笑)
 テイラー・スウィフトの愛くるしい容姿にうっとり(笑)!

 ブラック・アイド・ピーズはヒップホップでもコマーシャル性があってわりと好きですね。
今回も楽しいパフォーマンスでリスナーを唸らせてくれました。


 
「ブラック・アイド・ピーズ」のパフォーマンスはないので
Boom Boom Powのプロモを!



「マイケル・ジャクソン トリビュート」

マイケル・ジャクソンの追悼パフォーマンスは幻のロンドン公演「this is it」で使用予定だった「アースソング」の3D映像をバックにセリーヌ・ディオン、アッシャー、キャリー・アンダーウッド、ジェニファー・ハドソン、スモーキー・ロビンソンが在りし日のマイケルのボーカルとコラボするという趣向だったが、パフォーマンスは素晴らしかったが、マイケルの一部分だけ切り取ったような感じがして消化不良気味でした。残念!




「ブライジとアンドレア・ボチェッリのコラボレーション」

 その中でも最高に私を感動させてくれたのがメアリーJ.ブライジとアンドレア・ボチェッリのコラボの明日にかける橋。

 これは今回私が勝手に決めたベスト・パフォーマンス賞です(笑)。
R&Bシンガーとイタリアのテノール・シンガーの競演。
ゴスペル調の曲だから、アンバランスと思えたがこれが抜群にマッチしていて最高に格好いいのです!しばらくぶりに感動しました。
ふたりのハーモニーは絶妙です。



「レス・ポールトリビュート」

レス・ポールの追悼パフォーマンスでは新進のイメルダ・メイがボーカルをとり、ギターはジェフ・ベック、しばらくぶりにレスポールギターを弾いていたのが印象的だった。

最近はずっとストラト、オンリーだったからね。 レス・ポールの追悼パフォーマンスだから彼の発明したギター使わないとね(笑)。
アームなしのレスポールでも流石です。 いつものベック節はなしでしたが(といってもベックぽいフレーズでした)、ボーカルのバックでのバッキングはやはり巧いね!

 まだまだパフォーマンスはあったけれど、とにかくグラミー賞は頭を空っぽにしてミュージシャンのパフォーマンスを観るだけで楽しいよね。 今回もバラエティーに富み大変満足のショーでした。

すでに次回が大いに楽しみですね(笑)。

パフォーマンスで気づいたのだがレディー・ガガ、ビヨンセ、ブラック・アイド・ピーズ、ピンク他、「マイケル・ジャクソン」の志向したパフォーマンスを受け継いでいるよね。
日本のアイドルグループやユーミンのライブパフォーマンスも彼からの影響が見えるよね。

やはり「マイケル」は偉大だったんだな。



「ウイ・アー・ザ・ワールド ハイチ」


そういえばグラミーの席でハイチの大地震の救済を込めて「ウイ・アー・ザ・ワールド」を再録音すると言っていたね。
最近ラジオで聴いたけれどもサビはあの「マイケル」の声だった。
やはりこの曲には彼の声が無ければ始まらないよね。
ヒットしてハイチの救済に役立って欲しいものです。

第52回クラミー賞 vol.1

2010-02-24 | ポピュラー


今年も第52回グラミー賞が現地時間2月1日、アメリカ・ロサンゼルスのステイプルズ・センターで開催されました。

最優秀アルバム部門【アルバム・オブ・ザ・イヤー】を、テイラー・スウィフトの『Fearless』が受賞したけれど、昨年もこのステージで、愛くるしすぎる容姿でパフォーマンスしていて好感をいだいていただけに、二十歳の彼女がまさかと思ったほどびっくり!最年少の受賞らしい、4冠もすごいことだね。

現在来日しているけれど、コンサートはソールド・アウトだそうだ。去年日本では無名だったのに、グラミー賞効果は恐ろしい。

最高賞は取りそこなったビヨンセも6冠で女性シンガーでは最多らしい。そういえば「Single Ladies」のプロモーション・ビデオのインパクトは凄かったね。
ビヨンセ「Single Ladies」のプロモーション・ビデオ 

【最優秀レコード賞】はキングス・オブ・レオン 「Use Somebody」。申し訳ないがこのグループ、知りませんでした。

 結局レディー・ガガは何もとれなかったのかな?
(【最優秀ダンス・レコーディング賞】を受賞していました。良く分からない賞の名前だね(笑))

他にも賞は沢山あるので全部は紹介できないけれども、どちらかというと私は賞よりパフォーマンスを観てみたいというのが本音なのですが(笑)。




「レディー・ガガ&エルトン・ジョン」

 オープニングのレディー・ガガから趣向を凝らしたショーが始まり、エルトン・ジョンとのコラボで歌の巧いことも見せつけられましたね。 新人とは思えない素晴らしいパフォーマンスでした(笑)。エルトンとガガが汚れた容姿でピアノに向かうシーンはちょっと笑っちゃうよね。

 彼女の歌は「マドンナ」のポップ感にグラム・ロックというかテクノポップをミックスしたような独特の雰囲気が漂っていてナイスだよね。



「グリーン・ディ」

「グリーン・ディ」のアルバムを元に制作されたミュージカル『アメリカン・イディオット』の出演者(今春から上演予定)と「グリーン・ディ」がコラボする「21 Guns」良い曲だよね。ぐっときました。
(【最優秀ロック・アルバム賞】を受賞していました。)

ビヨンセのパフォーマンスもバッチリ!、さすがだね!もう言うことありません。
「ビヨンセ」のパフォーマンス

ピンクのシルク・ドゥ・ソレイユばりの空中で回転しながら歌のパフォーマンスは圧巻でしたね。
よく目が回らないなと思ったほどぐるぐると回っていましたね(笑)!
これで歌まで歌えるなんて、スゴイことですね。
ピンク」のパフォーマンス

 
 まだまだパフォーマンスは続くのでVOL.2へ。

「パット・メセニー」の原点『ブライト・サイズ・ライフ』

2010-02-15 | ジャズ


「パット・メセニー」といえば1954年アメリカミズリー州生まれのジャズ・ギタリストだ。
ピアニストの「ライル・メイズ」と1978年に結成した「パット・メセニー・グループ」は大好きだった。

 二人のロマンティックな感性が融合した優しいフォーク調なジャズといったらいいのか、とにかく癒し系的な穏やかなフュージョン・ミュージックを届けてくれた。

「スティル・ライフ (トーキング)(1987年)」「レター・フロム・ホーム(1989年)」ではブラジル音楽をベースに彼らの頂点ともいうべき素晴らしいミュージックを完成させた。

2年続けてグラミー賞ベスト・ジャズ・フュージョン・パフォーマンス賞を受賞したほど商業的にもヒットした。

Pat Metheny Group - Slip Away


「レター・フロム・ホーム」から「Slip Away」

PAT METHENY - LETTER FROM HOME


「 LETTER FROM HOME」
ちょっと気持ちが悪くなるほど、あまりにも美しすぎる曲です。

 包み込まれる様な抱擁感たっぷりのブラジリアンな楽曲にボーカルを楽器のように歌詞を付けないで歌わせ(スキャットとは違う)、ギターとユニゾンしたり、エレクトリック・ギター、ギター・シンセ、生ギター他を駆使し「パット・メセニー」が縦横無尽に駆け巡るアドリブは最高に格好良かった。
「ライル・メイズ」のピアノもロマンチックだった。

その後もリリースされたアルバムを聴いていたが、段々私の感性が衰えたのかつまらなくなり、聴くのを止めてしまった。
音楽的には高次元で素晴らしいのだがリズム替えたりしてもちょっと、もうワンパターンにしか聞こえなくなってきてしまったというのが本音だが。

しかし「パット・メセニー」が他のミュージシャンとコラボレーションしているアルバムは今でも大好きですね。
やはり新しい血と交わると「パット・メセニー」の違う側面が見えて来て彼のすばらしさを再確認する。
 デイブ・ホランド+ロイ・ヘインズとのトリオで演奏する「クレスチョン・アンド・アンサー」。
D・レッドマン+M・ブレッカー+C・ヘイデン+J・ディジョネットの「80/81」。
オーネット・コールマンとの「ソングX」など何度聴いても最高だ。
力強い「パット・メセニー」も見られるしね。

Pat Metheny - Bright Size Life


「ブライト・サイズ・ライフ」
「ジャコ・パストリアス」のフレットレス・ベースもいい音していますね!


 その中でも私の一押しは1975年に「ジャコ・パストリアスb」「ボブ・モーゼスds」を迎えて発表した初リーダー作『ブライト・サイズ・ライフ』。

 初々しい「パット・メセニー」のギターが聴ける。
現在の様に縦横無尽に駆け巡って何弾いているのか分からないギターでなく(笑)、端正に弾くギターは今聴いても最高に格好いい! すでにこの時点で「パット・メセニー」のギターは完成しているよね。

 この頃やはり新人の「ジャコ・パストリアス」のフレットレス・ベースの絡みも最高にいいですね。いい音出しています。他のベース奏者では思いつかないような絡み方がステキですね。

タイトル曲「ブライト・サイズ・ライフ」は始まりのテーマから唸ってしまう、もう最高!トリオの良さが出た私の大好きな曲です。
ベース・ソロも素晴らしいが、バックでの「メセニー」のコード・カッティングも素晴らしい。

スローなロマンチックで幻想的な「シラブホーン」「ユニティ・ヴィレッジ」。
重圧な出だしから一変して軽快になる「アンクウィティ・ロード」。
「オマハ・セレブレイション」では後の「パット・メセニー・グループ」の方向性が見られるし、
最後を飾る「ラウンド・トリップ/ブロードウェイ・ブルース」はアップ・テンポでテーマのリズミカルなユニゾンが心地良く、最高にイカした3人のグルーブと絡みが素晴らしい!

「スティル・ライフ (トーキング)」「レター・フロム・ホーム」のアルバムの方が完成度は高いけれども、なぜか飽きてしまう。しかしこのアルバムは何度聴いても飽きが来ない。

すでにこの時点で将来の「パット・メセニー」の音楽的要素がたっぷり詰まったタイトな最高傑作を初ソロアルバムで創ってしまったのではないだろうか。
私はそう信じて疑わない。美味しい料理はすぐ飽きるけれども、ご飯は毎日食べられるよね。
本当に美味しいのはシンプルなご飯なんだよね。
『ブライト・サイズ・ライフ』も美味しいご飯なんだ。

Pat Metheny Group - Jaco (live '80)