スカパーTVの「ミュージック・エア」を見ていたら「スコット・マッケンジー」の「花のサンフランシスコ」のミュージック・ビデオが流れていた。
1967年、世界的に大ヒットした楽曲だね。
「スコット・マッケンジー」は1939年10月1日の生まれのアメリカのミュージシャン。
彼はこの楽曲の作者「ジョン・フィリップス」とは幼馴染みで「ジャーニーメン」というフォーク・グループにふたりは在籍していた。
解散後「ジョン・フィリップス」は「ママス・アンド・パパス」を結成、彼はソロ・シンガーとなり、「ジョン・フィリップス」の楽曲「花のサンフランシスコ」をリリース。
これが大ヒット!一躍時の人となった。
「スコット・マッケンジー」の「花のサンフランシスコ」
初めて映像は観たのだが、懐かしさと当時の雰囲気が蘇ってきた。
60~70年代はラジオが唯一の洋楽の情報源で、暇な時はラジオにかじり付いていたが、この曲を聴いた時は透き通る歌声からくる独特の浮遊感と小気味よいポップ感が私を虜にした。
「ザ・ビージーズ」の「マサチューセッツ(1967年)」「ホリディ(1967年)」「ママス&パパス」の「夢のカリフォルニア(1966年)」(作者が同じ「ジョン・フィリップス」)などの当時ヒットした楽曲もそうだが同じ匂いがしたね。
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「サンフランシスコに行くのなら、髪に花を飾って行こう」
「サンフランシスコに行くのなら、やさしい人々に出会える」
「夏にはラブ・インがある」
「国中を揺るがす、この不思議な動き」
「人々は動き出す。新しい世代が…」
「サンフランシスコに行くのなら、やさしい人々に出会える」
「夏にはラブ・インがある」
「国中を揺るがす、この不思議な動き」
「人々は動き出す。新しい世代が…」
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要約するとこのような歌詞ですが、当時のフラワー・ムーヴメントをメランコリックにズバリ歌っている。
この楽曲は当時60年代中期にサンフランシスコから発祥したフラワー・ムーヴメント(ヒッピー)の事を歌っている。
当時フラワー・ムーヴメントとロック・ミュージックとは密接な関係を築いていた。
これから世界が変わるのだという「ラヴ&ピース」の幻想は世界を駆け巡り「ウッドストックフェスティバル(1969年)」の「ジミヘン」で終焉を迎えた。
この曲はフラワー・ムーヴメントのプレリュード(前奏曲)だったんだね。
「モントレー・ポップ・フェスティバル(1967年)」のためのテーマ曲だったという説もあるが定かではない。
ミュージシャン「スコット・マッケンジー」は正直このヒット曲以外は知らないし、その後も知らない。
しかし「花のサンフランシスコ」を聴くと「スコット・マッケンジー」の名前とフラワー・ムーヴメントのことを思い出してしまうのは私だけでないはず。
私の心の奥底には今も「ラヴ&ピース」がたたずんでいるような気がしてならない。
フラワー・ムーヴメントの象徴「ママス&パパス」の「夢のカリフォルニア」
「ビージーズ」初期の名曲「マサチューセッツ」