退屈日記。

料理が好き。
どんな毎日でも、作って、食べて、考えて。明日も楽しく料理をしよう!

Meeting Planner

2010-12-21 | おバカな研究所。
今年は観光の仕事が多い。
そして、私は今、Meeting Plannerなるものに興味を持っている。
MICE(Meeting Incentive Convention Exhibition)という言葉を日本政府は2007年頃から使い始めたようだが、特にこれからの注目株はMとI。
MとIに関しては、主催者も1企業や団体だから目的は千差万別で、目指すべきゴールをはっきりさせてより効果的な提案をすることが重要なのです。
日本の場合は、CとEは力を入れてきたものだが、MとIはコミュニケーションが重要となるだけに日本の不得意分野だったわけ。
シンガポール、タイ、韓国、香港、マレーシアなど、アジア各国はその開拓に熱心で、今やMICE先進諸国となっている。
MとIはなぜ開拓のしがいがあるか。
それは、個人旅行や観光旅行と比べて滞在期間が長いこと、消費が大きいこと、地元へのビジネス・チャンスが広がることというように、経済効果が非常に大きいのである。
100名で3連泊するI(インセンティブツアー)がどれほど経済効果を及ぼすか、日本でも先進都市ではよく理解して誘致活動を行っている。

わが社の受託主某県もこれからの事を考えてと、国内の先進事例調査を行っているわけであるが、MICEについていろいろと調べているうちに、Meeting Plannerなる存在の需要を知った。
言ってみればコーディネータであるから、代理店のようなものである。
主催者の目的を把握して、開催地を選び、ベニューを選び、コーディネートして内容をセッティングする。
○○プランナーってあるけど、MICE Plannerね。
日本の場合、旅行代理店が一番近い。
そして、今、もっぱらコンベンション・ビューローや行政がその役割を任されていて、意欲ある職員のいるコンベンション・ビューローのある都市がその分野の先駆者となりつつあると言えるでしょう。

インセンティブツアーやチーム・ビルディングによって人材育成したいと考えるような優良企業を相手にできる、お金の回る仕事。
というわけで、私はMeeting Plannerはすごくいい仕事じゃないかと思っているのである。


睡眠のつづき

2008-01-17 | おバカな研究所。

人は、緊張したあと、眠くなるよね。

今日、会社の常駐トップと面談した。
去年の5月ごろ、
「この年度で私もここに居るべきか居ざるべきか進退見極める!」
と宣言した、その結果を教えて欲しいというわけで。

あれこれ迷って悩んで、色々考えたこの年明け、
今ようやく始まったばかりのことが多すぎる、と短絡的な中に潜む冷静な私のささやきを聞いた。
3年間の計画ではじめたことは、次の1年が最後の年になる。
そうだ!この1年が勝負の年。
ここで辞めては女がすたる。

となるとやはりここは一つ、下手に出るっきゃない。
予行演習どおり、私は言いました。

『もう少し、ガンバらせていただきます。』

ふふふ・・・。
やればできる。

しかも、私の考えてることも、ある程度理解してもらえたようで、ちょっと拍子抜け。
ケンカ売れなかったわけ。 (←えー)

ふー。
やれやれ。

なんだか、緊張がとけて、気が抜けて、眠ってしまった。(←会議中)


とにかく、今日も寝ることにしよう。

明日また、パワー炸裂しましょう。


よく寝たからか、かれこれ2週間も続いたカゼもようやく回復を見せてきました。


2007年を振り返り

2007-12-18 | おバカな研究所。
腹を抱えて笑ったこと、あったかな。
イベントやったし、旅行も行った、いろんな人達と会ったし、たくさん遊んだけど・・・。
大勢の人に囲まれて、瞬間の爆笑の中にいればいるほど、なんだか体だけ置いてきた気分になる。
笑い顔、ひきつってるよ。
この時期、街を歩くと、どこもかしこもクリスマスモード一色でつられて浮かれるけど、どこか寂しさがこみ上げてくる。周りを見まわせば、カップルがいて、子どもが楽しそうに親を引っ張る。
私は、ひとり。
ひとりの時間は嫌いじゃない。
むしろ好きな方だ。

それでも、身の回りの幸せの大切さは、身にしみて分かる。
たとえ遠くにいたとしても、気配を感じることができるなら、ひとりの時間も楽しむことができる。
自分の居場所があるから、がんばれる。
そんなことを改めて感じる、田舎のクリスマス。
早く、次行かなきゃね、次。
人には言っても自分ではできない。
がんばれ!私!



さて、うちの研究所、この分野の大御所を集めて研究内容を見てもらう委員会、がある。
東京から、福井から、重鎮の先生たちがこの会議のために、2時間のために、やってくる。
大学で、ひとりの先生の下で博士を取る人達から見れば、ありえない贅沢です。

年末最後の会議が開かれ、忘年会で今年の締め。
なんといっても数少ない研究所、わたしの役回りはたくさんある。
発表して、お茶くんでまわして(まわす!?)、飲み会の司会。(←えー)

エコ通勤、協働まちづくりの話。
協働なんか、交通の先進研究に特化していく方向の研究所と親分の役所では日の目を見ていないし、
今後縮小されることになってるけど、外の人から見れば大事なこととして扱われる。
これからますます社会的には必要だから。
それはまち研究会に来た人達からも伝わった。
夏にやった国際シンポでは、それを題材にしたんだし。


動けども、動けども・・・社会に需要あれども、研究所に需要なし。
でも、それは仕方が無いと思う。
一つの組織でできることも限られるし、その他を認めるかどうかは経営者次第。
雇用される方も会社にとっても適材適所が何よりだ。


そんなことも考え抜いた、この一年。
いよいよこれから何かが始まるよ!
寄ってらっしゃい!見てらっしゃい!!


さ、もう残すところあと二日。
今から年賀状書いて、出かける準備しなくっちゃ。忙し~い!
(内職ですが、何か?)



私も走る!

2007-12-05 | おバカな研究所。
もう1年終わり。
師走。
Even a teacher should run.

英語塾で、誰かが師走を説明したときに、英語訳聞いてハッとした。
Even a teacher is busy!
先生でさえ!とは。。。!
昔の人達も先生という人種は何もやらないって、分かってたじゃないか!!
そういえば、漱石くんもよく書いてたよ。

うーーーむ、今さら実感しなきゃ分からないなんて、私ってバカ!
バカバカバカーーーー!!まる子のバカ!!
わかってりゃ、こんなことにならなかったのに。
社会に出て以来、研究職ちっくなものに憧れを持ち続けて転職していたなんて!(自業自得)
イメージと情報に踊らされる現代っ子、It’s me!


さて、気を取り直して、年末のまとめに入りたいと思います。(早いッ)

今年はストレスを軽減することに力を費やした年だった。
失われた1年。
研究所にいるしかないから、何とかしなきゃと思ってばかりで消耗した感がある。
時々、外の空気に触れると、なんて現実味があって面白いんだろうと思う。
それが無ければたぶん、生きるエネルギーを補給できなかったと思う。

この夏からずっと考えた。
よき理解者にも、タイミングによってはそうでない人にも、話を聞いてもらい、話を聞く機会がたくさんあった。
人生は十人十色だと実感した。

私は・・・

研究者を一括りにするのもどうかと思うが、今の研究所にとって研究者とは論文を書く人のこと。
想像力は無い方がいい。
基本的に、目に見えないところからうまれる価値は論文にできない。
だから私は研究者にはなれない。
代理店やめて転職したけど、転職種はできなかった。
やっぱり私は現場が好き。イベントが大好き。妄想が好き(やめてください)

研究所の環境には馴染めないけど、おそらくたいていの組織に属すことも向いてない。
人との交流で生み出される創造が好きなのに、組織の人間関係にはいつも悩む。
価値観が合う人しか受け入れられない人間の狭さってことかしら。

好きなことなら苦にならないかもしれないけれど、アクセク働くのは嫌だ。
楽に適当にどこでもできる仕事がいい。
お金もがっぽり、だからこの土木業界は放しがたいと思っていたけど・・・・
それじゃストレス溜めながら仕事していくことに変わりない!からヤダ…


つまり、今のところ矛盾だらけ。
というより、働きマンとして失格だね、こりゃ。
ダメでもともと、うっかり入った研究所。
やっぱり合わないけど、出られない。
だけど、この環境、変えなきゃ自分が自分でいられなくなる。
だから何とか出る方法を見つけるんだ。


あーーー、難しい!難しいよ!人生は。



なんでも調査

2007-10-09 | おバカな研究所。
とっても気になる人がいる。

なんてまるで好意を持っているように聞こえるが、寝てもさめても腹が立つほど癪に障る、というほど驚異的な存在感で、気になってしょうがない。

絵に描いたような研究者。
ドクターあがりの新卒、に毛が生えたようなもの(以後ドクターA)。
他の研究者の皆さんにひょっとすると失礼になるかもしれないほど(この言い回しが失礼?)の慇懃無礼さ。
そのくせ偉そう。
何でもかんでも屁理屈をこね回し、自分を正当化、常に素晴らしいことをやっていると信じて疑わない姿勢を貫く(本気だったらヤダ!)。
必要以上にやっていることを大変そうに見せるアッピール(役人や大企業病のサラリーマンに多く見られる)。
メールの文章が長く何でもメールで言う。


とにかくいけすかない。何が何でも嫌。人間的に拒否。

それでも、研究所というところは、人の価値=論文。
というわけだから、私よりはよっぽど価値があるわけ。


ある日。
ドクターA、電車通勤をやめクルマで通うことにした。
この研究所、ほとんどの人がクルマ通勤。大半の人が電車でもドアtoドアで30分ほどなのに、全く研究者らしい口だけ所帯です。
ドクターA「研究者としては、クルマの快適さを検証するためにクルマ通勤することにしました。」
と会議でマジメに報告。
それに対してなるほどね、的なムード漂う研究所。


あんぐり

あいた口がふさがりません。
勝手に検証してください。


異なる世界

2007-06-10 | おバカな研究所。
研究所に入って唯一得したこと。

そ・れ・は!

いろんなところに旅行できることで~す。(税金ドロボー!)
学会にかこつけて論文出しては、視察だ調査だと称しては、行きたいところにでかける。
これが研究員。
新しく去年入ってきたドクターAなんて、ほんとうまい。
よっプロフェッショナル!と言いたくなるよ。


さて、今回は福岡。
ついでに友人のいる小倉によってきちゃったり。

この学会と来た日には、いつも1日目に雨が降る。
これって、私が一日目からサボらないようにってこと?
だって、今回、運悪く2日目があたると、1日目は晴れ(えー)

実は九州初めてなので楽しみが満載。
今回は、委員会に出たり、次の日発表するために味方をつけとく根回しをしたりちょこちょこと埋まっていて1日すっきり空きがない。
でも、福岡にはかの麗しきパリのパン屋(高島屋ではケーキ屋)、ジェラール・ミュロのカフェがある。
途中抜けしてかけつけ一皿のランチ、おいしかったー。
パンもとっても美味しそう!
でも、まあ旅行中(仕事中)ですし。


土木計画学は、この研究所に入って学会というものに触れるはじめてのものだっただけに学会ってこんなものかと、ものすごい強烈な印象を受けた。
実に政治的。大学関係者は政治家。
長いものには巻かれろ。

でも、実は分野によってかなり違う。
そうでもない人達もいた。
それがとても嬉しかった。
人間らしい、損得だけでつき合いをしない。当たり前なのに、それが新鮮。(何か悲しい..)


私は、朱に交わっても朱くならない。
人とのつながり、一対一の交流をおろそかにしない。
去年、マップを作ったときに助けてくれた街の人達の顔が浮かぶ。
だからこんなヘンな業界にいてもやっていける。


同じ思いを持っている人達がいることを知って、少し救われた学会だった。