ことばの宝箱

素敵な言葉を集めたら、毎日がキラキラ輝き出して・・・
私の小さな宝箱

広告

※このエリアは、60日間投稿が無い場合に表示されます。記事を投稿すると、表示されなくなります。

鶴のダンス

2008年02月01日 21時33分07秒 | Weblog
あの日のダンスを あなたは覚えていますか? 突然舞い降りたあなたに、私は一目惚れでした。 一緒に踊ったダンス。 とても楽しくて、自然と笑顔になりました。 あれが、私たちの「はじまり」のダンス。 「どうして、私たちの羽は黒いのかしら?」 ずっと嫌だった羽の黒い部分。 あなたは、さらりと答えた。 「真っ白な雪の世界で、僕は、君の黒い羽を見つけたんだ。  羽が全部白かったら、君と出会えなかった。 . . . 本文を読む
コメント (2)

星の作り方

2008年01月20日 21時25分31秒 | Weblog
私の学校に天文部があった。 部員は、ただ一人。 同じクラスの男子だった。 ある時、その子に聞いてみた。 「天文部って、何するの?」 何気ない質問だった。 答えは、たぶん星の観察だろうと思っていた。 でも、彼の答えは違った。 「星を作ってる。」 私は、それ以上何も聞けなくなってしまった。 それから、彼の答えが頭から離れなかった。 聞き間違いだろうか?  いや、確かに彼は言った。 「星を作っている . . . 本文を読む
コメント (4)

忘れものを届けにきました

2007年12月01日 23時04分31秒 | Weblog
サンタクロースを知っていますか? これは、サンタクロースを忘れてしまった人々の物語です。 クリスマスが近づくと、子供たちは胸を躍らせました。 誕生日以外でプレゼントがもらえるからです。 どの子も、オモチャ屋さんで品定めをして、 「これ」というのが決まると、 両親に『欲しいものリスト』を渡しました。 ここでは、クリスマスプレゼントは両親から貰うもの。 それが常識でした。 大人たちは、子供の頃 . . . 本文を読む
コメント (8)

この町、好きですか?

2007年11月20日 22時08分34秒 | Weblog
夫の実家に引っ越すことになった。 二人で散々話し合って決めたことだった。 家族のことを考えたら、そうすることが1番良いと思った。 コンビニも家から遠いし、駅までも車がないといけない、 バスも1時間に1本もない。 覚悟はしていたが、住んでみると、結構不便だった。 それでも、「大丈夫」と自分に言い聞かせていた。 1ヶ月もして慣れてくると、1日が長く感じられるようになった。 空は広いし、人は親切だし . . . 本文を読む
コメント (2)

秋の女王様

2007年11月04日 23時09分05秒 | Weblog
秋の女王様は、橙色が大好きです。 果物は、橙色の柿が好きですし、 花は、橙色のキンモクセイが好きです。 とにかく、橙色が好きなのです。 今年も秋祭りが近づいてきました。 しかし、女王様のドレスがまだ決まっていません。 焦る執事を横目に、女王様は今日も散歩に出かけてしまいました。 「女王様。秋祭りまで、あと1週間でございます。  そろそろ、今年のドレスを決めて頂きたいのですが・・・」 女王様は、 . . . 本文を読む
コメント (8)

空の穴

2007年10月26日 21時33分51秒 | Weblog
森に怖がりのオオカミがいました。 オオカミは、真っ暗になる夜の森が大嫌いでした。 日が沈むと同時に、葉の陰に隠れて、 ガタガタ震えながら朝を待ちました。 ある夜、葉の隙間から光が差し込んでいるのに気がつきました。 オオカミは、恐る恐る葉の間から覗いてみました。 その光は、森の木々のずっと上にあります。 なんだろう? オオカミは、その光が何か知りたくなりました。 でも、怖い。 散々悩んだ末、オオ . . . 本文を読む
コメント (6)

2007年10月12日 20時47分23秒 | Weblog
『空の国』にいた時、翼が無ければ生きていけなかった。 今、『大地の国』に来た僕に、翼は必要なくなった。 『大地の国』で翼を持っているのは、僕くらいだ。 みんな珍しがって、羨ましがった。 でも、僕にとって翼は特別なものではなく、 生きていく為に必要なものだった。 なぜ、みんなが欲しがるのか分からなかった。 『大地の国』にいれば、翼を使うことはない。 翼がなくても、この国では生きていける。 僕は、 . . . 本文を読む
コメント (2)

コスモスロード 

2007年10月04日 21時44分45秒 | Weblog
春になると、キツネは故郷の森を出発して、 長い一本道を歩き出します。 何もない道を歩き、夏になる頃、隣の森に到着します。 隣の森から一番小さな木を一本わけてもらい、 それを背負って、また、来た道を戻っていきます。 春には何もなかった長い一本道。 秋になると、一ヶ所だけ、コスモスが咲いていました。 キツネは、一輪だけ手に取り、長い帰り道のお供にしました。 冬になる少し前に、ようやく故郷の森に帰 . . . 本文を読む
コメント (2)

喫泡所

2007年09月10日 00時03分43秒 | Weblog
今日もまた、「喫煙所」と書かれたドアを開ける。 私は、ヘビースモーカーではないが、 仕事がうまく進まない時や、イライラした時は、 ここで煙草を吸う。 白いドアを開けると、小さな部屋に窓が1つあり、 煙草の自販機とゴミ箱と丸いテーブルがある。 今日は、4人。煙草を吸っていた。 私は、真っ直ぐ自販機に向かい、煙草を買う。 テーブルに誰かが忘れていったライターが置いてある。 私は、それを借りて、煙草に . . . 本文を読む
コメント (6)

夏の王様

2007年08月12日 22時52分51秒 | Weblog
夏の王様は、トマトが大好きです。 一日に30個は、軽く平らげてしまいます。 ある日、王様は嬉しそうに、農業大臣を呼びました。 「ワシは、いい事を考え付いた!」 王様のいい事は、あまり嬉しくないことが多い、と 農業大臣は知っていました。 王様は、自分の丸く太ったおなかを指差して、言います。 「ワシの腹くらい大きなトマトを作ってくれ!」 ほら、来た。 農業大臣は思いました。 この間も、工業大臣に王様 . . . 本文を読む
コメント (6)