サムイズダート・ロシア

めざせロシア式菜園生活!ダーチャごっことロシア&北海道のお話あれこれ

白チェブ

2006-02-26 | ロシアコラム
トリノ五輪ロシア選手団のマスコット、白いチェブラーシカを
このところよく映像で目にするが、これが存外可愛い。
氷上に次々投げ込まれるチェブはちょっと痛そうだけど。

夏のアテネ五輪のときもチェブがマスコットで、
モスクワのグム百貨店のショーウインドーにも飾られてたっけ。
このときは、チェブの生みの親ウスペンスキーが、
「マスコットとして使用する権利は与えたが
商品化して販売する権利まで与えた覚えはない」
と主張してもめたらしいが、今回はどうなったんだろう。

このチェブはじめロシア選手の公式グッズやユニフォームを
一手に担うのが、五輪スポンサーでもあるボスコ・スポルト。
ニューヨークタイムスによれば、トリノではロシアが大人気で
公式グッズが高値にもかかわらず飛ぶように売れてるんだそう。
ボスコが出資した、ロシア代表団の拠点「ロシアハウス」では、
夜な夜なセレブやメダリストをまじえての祝宴が繰り広げられ、
米男子フィギュアのウィアー(エンジェルと呼ばれた男)も
ロシア美女を両手に抱えてご満悦、
「アメリカハウスより断然楽しい」とのたまったとか。

あー、なんというさま変わり。
ソ連時代の五輪では、つねに「カタキ役」とみなされ、
ソ連崩壊後は、資金不足でウェアさえ西側に恵んでもらい
同情と哀れみの視線を一心に浴びていた国が、
いまや最も熱い視線を注がれる国になったとは……。

そのこと自体はいいのだが、国が急成長するときは
背後に大もうけをする人がいるわけで、
チェブが商業主義のシンボルにならないことを祈るばかりだ。
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