長井こうすけのたたかい日記 

【地域主権・岡山モデル】の構築を先頭に立って提唱する、北区選出の民主党岡山市議会議員・長井孝介の日々の記録です。

目的・手段。

2007-09-22 00:58:11 | Weblog
今議会においては区割りについてが話題の中心と
なりました。まぁ当然といえば当然ですが。
皆さんにも既に情報として届いていると思われますが、
今「区割り等審議会」なるものが主導して、政令市移行後の
区割り案をまとめている最中で、中間報告として3区案が
明確に示されています。

今回に限ったことでもないのでしょうが、当局側の最も
至らないところは「先に結論ありき」のうえで体裁を整えようと
する姿勢です。
今回の件もびっくりしました。今日、個人質問の全日程を終え
28日に最終日を迎える段取りなのに、今日の夕方には当局
作成の『3区案パンフレット』が各議員の机の上に配られており、
これを元に市民説明会をこなしていく…ようです。
審議会の答申を踏まえ、議会で議論し、市民説明会で皆さんの
声を聴き吸い上げ、最終的に当局が責任を負うべきものなのに、
もぅすっかりシナリオを完成させた感がアリアリで、議会の
意見も説明会での声も反映する気ゼロのようです。

ちなみに議会で各議員が色んな角度から見解を求めても、当局は
変わり映えのしない同様のペーパーを読むだけで微動だにしない。
全く素晴らしい頑なさです。

序でに、これは全くの私見ですが・・・
3区案で賛成してる議員は、議員であって政治家ではないです。
3区案で進めようとしている職員も、本物の行政マンではない。
政令市になる、ということがどういうことなのか。
地方自治の根本、理想はどこにあるのか。
理念も信条も責任感も薄く、「ソコソコ」の結果、可も無く不可も
ない程度のおざなりな道程。
大行政区で効率を最大限に重視し、他都市との競争に挑んでいく
のであれば、70万都市でどうやって神戸・広島に対抗するのか。
いやいや、競争よりも自治達成度重視・市民満足度重視…という
のであれば、なぜ、自治に最適とされる10万人単位となる
6区割を考慮せず、それぞれの地域性や歴史的変遷を鑑みず、
最も魅力のない、旭川より東・旧2号より南北のような効率のみの
発想を持ち出すのか。

市長をトップとする今の当局の首脳陣にとっては、政令市移行は
目的であって手段ではないようです。
本当に岡山のまちを想い、未来像を描き、帰納的に物事を進めようと
する気概のある人間はいないようです。きっと彼らは、数年数十年後
自分が現役を退いた後に、政令市になってる岡山市を指差して
“これは俺たちが作ったんだ”と胸を張るのでしょう。そしてその
当時の現場は、市民は、現状に四苦八苦し、或いは不平不満ばかりが
つのる、つまらない岡山に辛酸をなめるのでしょう。

“どういう政令市を目指し、どういった戦略で遂げようとしている
のか?”という僕の質問に市長は、
“色々と問題はありますが、とにかく政令市移行を果たして、何とか
イイまちにしていこうと思ってます”のように答えました。
“私たちの岡山市は、然したるビジョンもない、あなたのギャンブルに
付き合わされるんですね。私は御免です”
と、所見を申しておきました。顔を真っ赤にして、下のほうから
にらみ上げておられましたが。。。

職員採用も凍結して、いったいどうやって区政を敷き、政令市に
なるんですかね。副市長の村手さんは、
“そのあたりは今後、実際にどれだけの人員確保が必要か、など
調査した上で計画を立て、補充の策を講じます”だそうです。
所詮、総務省から出向してきたエリートさんにとっては、政令市移行は
最大の目標であって、岡山市を愛し良くする為の手段ではない…
ということでしょう。
今の首脳陣では青色吐息の状態です。
以上は僕の、全くの私見ですので、失礼なことも記しました。

僕も自分なりに、真剣に考えています。
何区割が良い、という積極的意見はこの際、出力してませんが、
3区・4区・6区の中ならば迷わず6区です。
地方自治を真剣に考えるならば、可能な限りの「小行政区」に
こだわらなければなりません。その上で、現状を鑑みた上で、
3区でしか覚束ないような都市力しかないのならば、謹んで手を
下ろし、政令市を断念すべきだと思っています。

長々と綴りました。
皆さんにとっても、今後の生活に直結する重大な案件です。
是非とも真剣に当事者になっていただき、主役としてどんどん
声を出して欲しく思います。   おやすみなさい。。。