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最強寒波が来るから
早めに映画観ておいた方がいいですよ!

トランスアメリカ

2006-10-19 22:30:55 | 映画2006
 うぁ、モロ見えちゃってるよ・・・などと思ったほどトランス状態になっていた・・・

 どうもいけない。オスカー主演女優賞候補だったということをすっかり忘れてしまっている。しかもその直後に若い男二人のモノがチラリと見えてるだけに完全に勘違いしている自分がいました。終盤の入浴シーンを見ても「あ、ホントに切っちゃったよ・・・」などと思ったくらい予備知識がなかったのです。男になりきってる・・・いや、女優が性転換しようとする男を演じている。こうやって誰かが説明してくれれば勘違いせずにすんだのに。

 とにかく男にしか見えないブリー(フェリシティ・ハフマン)に乾杯!子供になんて縁がなかったものだから、最初は息子トビーに対しても親らしいことができないだろうと関係を隠しとおすことにした性同一性障害の父親。しかも男であることも隠して過ごそうと思ったのです。カリフォルニアへ向かうにも飛行機じゃなく車を選んでしまったために苦難が待ちうけ、徐々にバレていってしまう。淡々とした不思議な親子関係が続くロードムービーなのですが、成金の両親の家に着いてからが家族の絆が変化していく様子が面白かった。

 息子トビー(ケヴィン・ゼガーズ)だって母親が死んでから荒れてしまい、ドラッグをやったり男娼をやって小遣いを稼いだりとなんだか父親譲りの性格も垣間見えたような・・・ビバリーヒルズへ行ってポルノ映画に出演したいなんてのも破天荒で可笑しかった。だけど荒れてる割にはブリーと一緒にいるときはおとなしくて、言いつけを守る17歳だったですね。しかしブロンドは似合わないぞ。

 生まれる前から性同一性障害だったとか、彼女の過去もわかってきて病気の苦しみも伝わってくる。このトランスセクシャル。タイトルのトランスアメリカ(アメリカ大陸横断)という言葉と見事に繋がり、言葉の面白さにも脚本の良さが見えてくる。「日本では忍者に内臓をえぐりとられる」とか、ピーナッツやらディック峰やらといった下ネタ語のオンパレード。ヘビが嫌いだという設定もココに繋がるんだろうなぁ。また、「結婚なんかしねーぞ」と拘る息子トビーの怖れにも似た台詞が彼の心の裏腹を表現しているようで面白かったです。

 個人的には意外な脇役バート・ヤングとグレアム・グリーンが好きなんです。インディアンへの敬愛とか、息子に対する思いとか、静かな演技が光っていたように感じました。ラストのシークエンスもハリウッド映画にはないインディペンデント系独特の雰囲気でしたが、二人とも初志貫徹したおかげでわだかまりが溶けて将来もいい関係が続くのだろうと想像させる描写がにくい映画でした。

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19 コメント

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一番乗りいただきました~ (ミチ)
2006-10-19 22:47:51
こんばんは♪

フェリシティがアカデミー賞にノミネートされた事もすっかり忘れていたので、「女性」だとは思わないで見ていました

そうですよね~、もし自分のモノだったらあんなにハッキリとは見せませんよね~?(立ち○ョンのシーン)

若い男性のも見えてましたっけ?もしかして見逃した?

あ、いえいえ、こんなコトばっかり言いたくてコメントしているんじゃございませんわよ、ホホ

私もグレアム・グリーンとバート・ヤングの二人の静かに見守る男性が効いてるな~と思いました。
おもしろかったです (kisen)
2006-10-20 09:31:33
kossyさん、こんにちは。



この映画はフェリシティ・ハフマンの一人勝ちですね。女優さんなのに、男性の「もの」までつけて、すんごい熱演だと思いました。



でもね、本当に性転換って大変なんだなぁ、と思いました。自分の気持ちの整理がついてるだけじゃだめなんですね。もっともむずかしい「息子」とも関係を築けることまで課されるなんて、そんなことずっと一緒に暮らしている親子でも難しいのに・・・。



グレアムたちは、確かに魅力的でした。
こんにちは (きらら)
2006-10-20 11:15:11
TBありがとうございます♪

コレ、、、フェリシティが女性だということを感じさせないの!すごいですよね。

そういえばチラ見せしていましたねー。あれと鼻水にはビックリでした



私はこのラストがとっても好きです
トラコメさんきゅーっす (更紗)
2006-10-20 18:23:09
フェリシテイを男と見ていたとは・・・

でも確かにそれだけの演技だったんですよね。



母性で接していたブリーですけど、

ラストのブリーはまぎれもなく父でしたよね(笑)

だって酒酌み交わすって父親パターン
ブリー (kossy)
2006-10-20 22:09:54
>ミチ様

俺はちょいとショッキング。

トランス状態と書きましたが、眠っていたわけではなく、倒錯の世界に陥って一種のトリップ状態というか変な気分にさせられました(汗)

アカデミー賞のことなんてすっかり忘れてましたよね。

そうかぁ~

若い方のは見逃していましたか・・・それはそれは残念でしたこと(笑)



>kisen様

女が女になろうとしている男を演ずる・・・これだけで倒錯の世界です。彼女の演技のおかげでググ~ンと評価がアップしてしまいましたよ。

息子といっても、なんだか年の離れた友達のような雰囲気で関係を続けてくれればな~なんて感じました。

性転換する気持ちも目標に向かってまっしぐら。一途なところもよかったです。



>きらら様

そうですよね。

あの鼻水。

あれは本物でしょうね~

部屋を寒くしたりして、演出も大変だったろうと思います。俺は息子がゲイ俳優になる意志を貫いたことがよかったです(笑)



>更紗さま

えへへ。

なんてったって、デスパレートは見てませんもん。

調べると、ほとんどテレビドラマばかりの女優さんだったんですね~演技も大変だったろうと思います。



父親と酒酌み交わす・・・あぁ、俺って父親との関係が脆いかも・・・(汗)
私も (カオリ)
2006-10-20 23:50:21
男だと思ってましたよ、ブリー役。

後で女性だと知ったときの驚愕と言ったら・・・ホントはきれいな女優さんなんですねえ。

なんでこの人がアカデミー賞取れなかったのかなあ・・・と思いつつ。



倒錯 (kossy)
2006-10-21 07:59:49
>カオリ様

そうですよね~~俺だけじゃなくてホッとしてます。

もしかすると、ホントは女優なんだと知らないまま過ごしてる人もいるかもしれませんね(笑)

アカデミー賞は残念でしたけど、今後も映画にどんどん出演してほしい人ですね。
kossyさん☆ (mig)
2006-10-21 10:20:01
フェリシティハフマン、ウワサ通りというか

以上に男になりきっていましたね☆



シリアスな問題を扱っているのに笑えるところが沢山あるのも

意外で良かったナ。。。。
女と知っても (後藤久代)
2006-10-21 18:49:27
レビュー読んだ後で観たのでお父さん役の方が女優さんってのは解ってたはずなんですが、

観てる間中そんなんは吹っ飛んでました。







そして生い立ちの割におそろしく素直な子に育っていたトビーくんがとても良かったです。
男だろ・・・ (kossy)
2006-10-22 03:52:37
>mig様

最近、予備知識を全く入れずに観ることが多くなってるんです。だから男だと信じて疑いませんでした。

リアルの倒錯の世界といった男女使い分け。最近では珍しかったですよね・・・多分。



>後藤久代さま

そうでしたかぁ~理解していても忘れてしまう。それほど強烈なキャラでしたもんね~



ドラッグや男娼やら、かなりハードな生活だったようですけど、車の中では従順でしたよね。やっぱり親子のフェロモンみたいなものがあったのでしょうか・・・

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