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A GHOST STORY ア・ゴースト・ストーリー

2018-12-19 20:38:53 | 映画2018


 夫Cが死んでからしばらくは妻Mを定点カメラの長回しする手法もあり(特にパイを食べるカット)、どことなくヨーロッパ的な印象もあったのだが、幽霊となったCが柱の溝からMの書いた紙きれを穿り出そうとする辺りから雰囲気が変わった。いきなりのブルドーザーの乱入により住まいは壊され、時は流れ、再開発地域となったのだろうか、巨大な企業のビルが建ってしまう。それを嘆いて幽霊が自殺!?いやはやとんでもない展開だった。

 時間がループして同じ場所だと思われる大草原。そこに現れたのが『大草原の小さな家』に出てくるような開拓者の家族。しかし、いきなり弓矢によって一家惨殺・・・ちょっと待って。人種差別に繋がる表現があるかもしれないので、ここはよくわかりません。

 急速な時間の流れは逆に考えると、幽霊側の認知、記憶がぼやけてしまってるかのような隠喩。隣家の幽霊とあいさつを交わしたときにも「誰を待ってるの?」「わからない」といったやりとりがあった。幽霊として長く生きていると、当然頭も回らなくなってきて、記憶も途切れ、ぼけてくるはずです。ポルターガイストごっこをするのもボケたじいさんが暴れてるようなものだったのかもしれません。妻を想うあまり、新住人を追い出せば妻が戻ってくるんじゃないかと単純な発想しかできなくなっているような・・・。

 天文学の知識をまくし立てるおじさんの言う通り、天文学的時間で考えれば何もかもが無駄に思える。そんな厭世的な発想も時間ループで愛を貫けば問題は解決するのですが、幽霊が二体になったりと、新たにタイムパラドックスも発生。ここまで来れば、もう大満足です。紙切れを見つけた途端にしぼんで消えるラストもシュール。こんな作品も世に出すA24はあなどれないなぁ。

 ちなみに以下が監督が影響を受けた10の作品です。
『千と千尋の神隠し』(2001)、『ポルターガイスト』(1982)、『アンダー・ザ・スキン 種の捕食』(2013)、『オルランド』(1992)、『ブンミおじさんの森』(2010)、『ジャンヌ・ディエルマン』(1975)、『闇のあとの光』(2012)、『Old Joy』(2006)、『楽日』(2003)、『River of Fundament』(2014)
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