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犬神家の一族

2006-12-16 22:58:36 | 映画2006
 ストーリーを理解するためには「よく、聞く、事」だ!

 製作発表時点から、なぜ今更セルフリメイクを?という疑問をずっと抱き続けていたのですが、このリメイク作品を観終わった今、その疑問がますます強くなるだけでした。もしかすると、最も自分の気に入ってる作品をもう一度作って遺作にしようとする意図があったのか、毎回豪華キャストを用いて横溝正史作品を日本国民に年末恒例の作品として楽しんでもらおうという意図があったのか、さては富司純子の親子競演を話題にしたかったのか、それとも岩井俊二監督作品の『市川昆物語』に対するお礼のつもりで製作したのか・・・ひょっとすると野村芳太郎監督の『八つ墓村』をトヨエツでリメイクしたのが不満だったから、再起をかけただけなのかもしれない。

 キャスティングは賛否両論なのでしょうが、オリジナル『犬神家の一族』(1976)でも神官役だった大滝秀治やシリーズ通しての警察署長加藤武の存在は嬉しいことだし、草笛光子が役を換えての出演にも驚かされました。島田陽子が松嶋菜々子、あおい輝彦が尾上菊之助と、顔立ちはかなり似ている俳優を使っているのは、演技はともかくなかなかのキャスティングでしたし、とにかく松嶋菜々子が台詞が少なかったので一安心でした。

 犬神家は犬神製薬として財をなした家であるけど、等々力警部が最初に飲んでいた薬は犬神家の薬だったのか、それとも遺産相続にひっかけて洒落のつもりで胃散を飲んでいたのかははっきりわからない。もしかするとキクゾーラーメンを食べて消化不良になっていただけかもしれません。遺産相続はいったい誰の元へ!などと考えていると、ロート製薬キャシロンのCMに出ていた石坂浩二を思い出し、胃散はやっぱり金田一の元へ行くんだという妄想にも陥ってしまいます。歴代金田一耕介役には誰が一番似合っているのかというアンケートでもこの胃散効果もあってか、石坂浩二に落ち着くのかもしれませんが、渥美清だってパンシロンのCMに出ていることだし、意見が分かれることになるのでしょう。ちなみに他の金田一は胃薬CMに縁がありません・・・

 意外な副産物であるスケキヨマスクやスケキヨ人形が人気あるようですが、オリジナル『犬神家の一族』が公開された当時といえば、新田たつおのコミック「ガクエン遊び人」に凶暴な助清くんが登場するほど、助清ブームともなりました。怖いイメージを植え付けて、物語の中にはラブストーリーも隠されているなんてのは効果的ですが、そんなに何度も見てしまうほどの映画じゃないのになぁ・・・今作でもそれほど強調されてなかったし。

★★★・・

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32 コメント

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こんばんは♪ (ゆかりん)
2006-12-16 23:33:59
そーか、遺産に胃散・・・うっかりしてました。

キャスティングは、尾上菊之助が弱いなと思った以外まぁいいんじゃないですかねという所です。
それと松嶋菜々子がでかい(笑)

何よりもオリジナル作品に出演されてた方が、同じ役または違う役ですが出演されてたのがうれしいです。
プロデューサーが・・・ (しんちゃん)
2006-12-16 23:50:32
 まったく同じ「犬神家」を違うキャストで見たい!

ってことで、この企画が始まったみたい。

 普段では文句を言いっぱなしの私も、この作品にはいろいろ思い入れがあるので、★4つに(笑)

 ただ・・・
松嶋はやっぱ背が高いなぁ(笑)
中村敦夫はミスキャストかな(笑)
松坂慶子でぶったなぁ(笑)
30年前の方がエロかったなぁ(笑)

 ああ・・・書き出したらキリがないのでこの辺で(笑)

 それでも★4つなの(爆)
あちらこちらで (たましょく)
2006-12-17 00:03:49
 ども、たましょくです♪

 たましょくは、どっぷり懐かしさに浸って
高評価してしまったのですが…やはり、みな
さん冷静に評価されていますね。

 遺産の行方が気になって、小腹が空いたか
らキクゾウラーメンを食べて、胃がもたれて
胃散を飲まなきゃいけなくなった!とゆーワ
ケだっんですね…

 たましょく的には、これが「何を書くんだ
ろー」での最後の劇場観賞なのですが…もう
1本ぐらいは観たいです。
こんばんは♪ (ミチ)
2006-12-17 00:26:42
オリジナルを見た頃は自分も若かったな~と感慨にふけりながら鑑賞しました。
大滝秀二や加藤武はあの頃から年をとっていたイメージがあったので今回もそれほど違和感は感じませんでした。
松島菜々子、セリフが少なくて良かったですね(笑)
三谷幸喜が登場した時に一番笑い声が上がっていました。
胃散相続 (kossy)
2006-12-17 00:57:17
>ゆかりん様
尾上菊之助はたしかに弱い。マフラーをつけて颯爽と動き回る姿が良かったけど・・・親子ということでやりにくかったのかなぁ。
松島菜々子は170超えてますもんね。二人を並べなくてもいいのに・・・なんて思っちゃいました(笑)

>しんちゃん様
思い入れが強い・・・高校時代に彼女と一緒に見たとか?(笑)
まぁ、あの当時の角川映画は勢いがありましたもんね~俺は「野性の証明」で火がついてしまいました。
新しいキャスティングが一番議論される映画となりましたが、松坂慶子だけはちょっとびっくりですよね。

>たましょく様
みなさん思い出があるようで、その気持ちもわかります。俺も横溝正史ブームに乗っかって角川文庫を何冊も読んでしまいましたが、すぐに森村誠一に流れてしまいました(笑)
キクゾウラーメンって、食べたことないのですけど、胃散があれば大丈夫。食べたいなぁ・・・

>ミチ様
大滝秀治と加藤武はいつでも同じですね。この二人を見るだけでも充分価値のあるリメイクだったかもしれません。
俺が見たのは夕方の人が少ない回でしたが、卵の台詞で笑いがおこったくらいだったかな・・・
Unknown (とりこぷてら)
2006-12-17 02:43:26
原作もオリジナルも知らないので、マスク男が出てきた瞬間、「悪魔のいけにえ」?なんて思ってましたら、あっさり脱いじゃってました。
市川監督91歳とは…、クリントはまだまだがんばらないとですね。
TBさせていただきました。
はじめまして (zazatto)
2006-12-17 03:33:51
「硫黄島からの手紙」を観るには、気が重くてこちらにして正解。91歳の監督の下に集いし老年、熟年、若年。30年ぶりの同窓会に乾杯。
( ̄∇ ̄*)ゞエヘヘ (しんちゃん)
2006-12-17 08:39:59
 まあよろしかったらこちらを(爆)

http://blog.goo.ne.jp/3788616/e/82335bf6b635df4e26310c4c12576065
クリント (kossy)
2006-12-17 09:16:31
>とりこぷてら様
今年はマスクがらみの映画が多かったかもしれません。
「レジェンド・オブ・ゾロ」「単騎、千里を走る。」「Vフォー・ヴェンデッタ」「Tチェーンソービギニング」「ナチョ・リブレ」などなど。
しかし、91歳ですかぁ~日本の監督もなかなかやるもんです。ギネスにも挑戦してもらいたいです。

>zazatto様
戦争映画は気分次第で変わっちゃいますからね。
同窓会という表現もいいですね。本編よりもメイキングを見て楽しめるかもしれませんね。

>しんちゃん様
チェックしました!
やはりそうだったんですね・・・(笑)
ゴムマスク (小六)
2006-12-17 10:33:03
こんにちは。
金田一ファンなので、リメイクとても楽しみでした!
例のゴムマスクは、30年前に見た時よりもやはり衝撃度は低くなってしまいましたが、相変わらず、マスクを整えようと口の辺りをモゴモゴ動かすシーンは、ザワッと来てしまった…
では、また~

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2006年:日本 原作:横溝正史 監督:市川崑 出演:石坂浩二、松嶋菜々子、尾上菊之助、富司純子、松坂慶子、萬田久子、奥菜恵、深田恭子、加藤武、大滝秀治、永澤俊矢、三谷幸喜 犬神財閥の創始者・犬神佐兵衛が莫大な遺産を残して死去。佐兵衛は遺言で、恩人の孫...
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あらすじ信州の犬神財閥の創始者である犬神佐兵衛(仲代達矢)は腹違いの3人の娘とその息子たち、佐兵衛の大恩人の孫娘野々宮珠世(松嶋菜々子)らを残して、この世を去る。巨額の遺産が、一族の争いの元凶となることを予期した法律事務所の若林は金田一耕助(石坂浩二)...
映画評「犬神家の一族」(2006年版) (プロフェッサー・オカピーの部屋[別館])
☆☆☆★(7点/10点満点中) 2006年日本映画 監督・市川崑 ネタバレあり
犬神家の一族 (読書と時折の旅 (風と雲の郷本館))
 月曜日の夜は、「巨匠・市川崑監督追悼緊急特別企画映画」と銘打って、TBS系の月曜ゴールデンで「犬神家の一族」をやっていた。1976年に、やはり市川崑監督によって映画化された作品のリメイク版で、2006年に公開されたものだ。 舞台は信州。大財閥の犬神佐兵衛が死...
<犬神家の一族>  (楽蜻庵別館)
2006年 日本 135分 監督 市川崑 原作 横溝正史「犬神家の一族」 脚本 市川崑  日高真也  長田紀生 撮影 五十畑幸勇 音楽 谷川賢作 テーマ曲 大野雄二 出演 石坂浩二  松嶋菜々子  富司純子  松坂慶子  萬田久子  尾上菊之助    永澤...
犬神家の一族 (☆彡映画鑑賞日記☆彡)
 『金田一さん、事件ですよ──』  コチラの「犬神家の一族」は、言わずと知れた横溝正史の大ヒットミステリー"金田一耕助"シリーズの映画化です。12/16公開になる市川崑監督のセルフ・リメイクなのですが、試写会で観てきちゃいましたぁ~♪  オリジナルは76年製...
犬神家の一族 (Addict allcinema 映画レビュー)
金田一さん、事件ですよ──  
突っ込みどころを楽しもう 「犬神家の一族」 (ミカエル晴雨堂の晴耕雨読な映画処方箋)
「犬神家の一族」  ブームとなった1976年作のリメイク   【公開年】2006年  【制作国】日本  【時間】135分  【監督...