チャコちゃん先生のつれづれ日記

きものエッセイスト 中谷比佐子の私的日記

着物ハイブリット

2014年01月17日 10時39分08秒 | 日記
チャコちゃん先生中部大学で講義の後のワークショップで
ある男性が
「伝統も大切だと思うのですが着物にはハイブリッドはないのですか?」
「なるほどきものはハイブリットそのものですよ」
そう答えてハッとした

和服は技術は伝統をしっかり踏まえ
形や着装は時代と共に色々と変わってきた
しかし染織の技縫製の技術はしっかりと後世に引き継がれている

こう言う伝統の伝え方もあるのだと
時代を振り返りながら日本ってパワフルな国だと思いながらお答えした

縄文や弥生はともかく
飛鳥時代は其の時代に「師」と仰いだ唐の国から
五行の色を基本に置いた衣服を着ている
今でも高松塚古墳や古い壁画などで其の時代の衣装を見ることが出来る
今の和服とは似ても似つかない

しかし染織は其の当時のものが今も続く
いまの和服のような形は平安時代に入ってから
平安時代も鎖国で他の外国の模倣ほとんどない

鎌倉・室町・安土桃山になると
南蛮文化華やかなりしで
ポルトガルやオランダの衣服の形の多くが和服に取り入れられ
其の自由な出で立ちが面白い
特に襦袢という言葉はポルトガル語の下着の形を言ったものだ
ジバン、ジボンと呼んだ形跡がある

唐と南蛮文化を取り混ぜハイブリッド化した衣装が
江戸時代の装いだったと思う

薔薇の花より先にハイブリット化したきもの
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