チャコちゃん先生のつれづれ日記

きものエッセイスト 中谷比佐子の私的日記

細いと云う文字から

2015年09月02日 10時55分56秒 | 日記
今朝細帯を締めていて「細い」という字にどうして糸偏が絡んでいるのだろうと考えた
しかも田と糸を組み合わせている
しかもこの字は「細」いなど助動詞をつけないと使えない

「細君」という言葉もある「妻君」かと思っていたら違う
明治の小説では良くこの「細君」が出てくる

「ワイフ」「妻」「かみさん」「嫁」「奥さん」「ママ」「おかあさん」などなど
色んな呼び方を男はしている
其の呼び方で大体夫婦関係が垣間見えて微笑ましい

なぜ「細君」なのだろうと思った
糸でしっかり繋がれている関係?
田は疑うことなく畝のこと
男という字も田下に力と書く
女は細いけど田を守り男は力を出して田を守る

男と女の分限の違いをこう言う文字でさりげなく表しているの日本の文字なのかと思う
「細」は中国からの輸入言葉ではない
大和言葉であろうとチャコちゃん先生は思う

更に日本の農業の姿にもこの「細」は関わっている気がする
「田ごとの月」という景色が日本の農村にある
それは細い畝をきちんと耕しよく手入れしてお米を作っている
これが日本の農業の基本

明治の政府が日本の農業を大型農業にしようと画策し始めたとき
政府の要職にいた船津伝次平氏が猛反対して要職からさり
生地の群馬で日本の本来の農業を守っていった

船津氏は桑の栽培にも色んな工夫を考えた人でもある
今未来の日本を見つめて敢然と異議を唱える人が要職者の中にいるのだろうか

細々と始まったデモも大きな流れになってきた
糸は続く
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