チャコちゃん先生のつれづれ日記

きものエッセイスト 中谷比佐子の私的日記

画策

2012年08月10日 11時40分51秒 | 日記
広辞苑によると目的に向かって企画を立てるという
国語辞典では策をめぐらすこととある
策は何かと云えば
はかりごと
対策
手段

つまり画策ははかりごとや手段対策の企画を立てることのようだ
単純に健やかな企画を立てることではないらしいことが分かる

勝負の世界では
対策を練ることは当たり前で誰も其れに疑問を挟まない

しかし今回なでしこJAPANは予選ではかりごとを巡らした
絶対に決勝に残れる「ウン」を自分の手で作り上げた
引き分けにわざとして対戦相手を選択した
「勝つためには其れもある」

チャコちゃん先生はそのニュースを聞いたとき
「金メダルは取れない」
と思った

時代が変わっている
どんな手を使っても勝っていく時代はもう終わった
流れの中で精一杯自分の力を出して目的に向かう
実力と努力があれば必ず良い結果になる

オリンピックの選手の戦いぶりとコメントを思い出せば分かる
しかしながら
努力と実力で勝ち取るメダルは日本選手にしか応じていない
他国ではまだ画策で勝ち取ることが許されているようだ
それだけ日本は世界の「先」を歩まねばならない使命があるらしい

運動の世界だけでは無い
すべての世界に同じ事が言える
政界では目的のために手段を選ばないと言う画策者が実力者と云われる
実に遅れている世界だと思う

官僚もわが利権のために画策をしていて
あたかも其れが大成功に落ち着いたように見える
しかし
人としての成功者には絶対になれない

よく戦争と恋は手段を選ばずはかりごとを持って勝利せよ
と言われた
其れで得た勝利者は美酒は飲めず毒水をのんで衰えていく
「勝った!」
と言う瞬間から谷底へ落ちていく
しかし谷底に落ちて行っている事すら自覚し得ない凡庸な人間になりはてる
今はそう言う時代

なにもかも公明正大
そして自分の目的が宇宙の目的とあっていなければ
いづれ枯れ果てていく

しかし有り難いことにありのまま努力して生きていくと気が付けば
嬉し嬉しの日常が待っている

オリンピックをみながらつくづく思ったわけ
コメント
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