チャコちゃん先生のつれづれ日記

きものエッセイスト 中谷比佐子の私的日記

馬子にも衣装

2012年05月14日 06時49分39秒 | 日記
馬を引っ張る人でも衣服あらためてきちんとした衣服を着ていると
馬子には見えないと言う意味のようですが
日本の総理はまさに馬子にも衣装

オバマさんにお会いするのがよほど嬉しかったのか
ヘアスタイル背広すべて新調してましたね
スタイリストがついたのでしょうか
見栄え良く勇んでアメリカへ

大歓迎を受けて晩餐会も催してくれたと
日本のマスコミは舞い上がるほどの喜びの記事を書いているが
ワシントンDCに住む友人に聞いてみると
「いらしていたみたいね」
というべた記事が新聞に出ただけという

晩餐会も大統領主催ではなくクリントンではなかったかしら

日本の政治家が歓迎されるのはうれしい
でもその鎧の下に何が隠されているのか
深く読んでほしい国民のために

ところで
人はその地位に座ることによって貫禄が出てくる
我が総理も押し出しが少しは良くなっている
テレヴィのニュースを見ることはないが久しぶりにちらりと見たとき
スーツもやや仕立てのいいのになっていたし
ヘアスタイルの変化に「おお」と感心した

自民党のもと総理の麻生太郎さんは
仕立てが確かで素材のいいスーツ姿を見るだけで結構楽しかった
内容はともかく見栄えは必要
国の代表だから

太郎さんのおじいさん吉田茂さんは
いつも紋付羽織白足袋で恰好がいい
英国の水で洗われた紳士なのだが日本のスタイルを貫いたのは
日本人の男が外国で勝負をしようと思ったら
黒紋付き羽織袴が相手を威圧できることを知っていたのだろう

ノーベル賞をおとりになった川端康成さんもご挨拶は黒紋付きだった
「美しい日本」を語るにふさかった
もしあの時三島由紀夫さんがノーベル賞を受賞したらどんな衣装を
お召になったのだろう
当時三島フアンであったチャコちゃん先生
「なんで三島じゃあないのさ」
と荒れて飲んだくれた思い出がある

男はスーツを着ると人品がわかる
歩き方に一番出る
目線がいやしいかどうかが出る
手入れをされていない体や顔は不健康に見える

まずは馬子にも衣装
きちんとしたものを着ることが国の代表者としての義務
それに振付師がつく必要もある

心を明け渡してしまった人形には
振付師の腕いかんというところもあろうか

今日はこれから文楽を見に行く
人形遣いは人形に命を吹き込むが
我が国の首相は命を使い手に預けてしまって空っぽになっている
可哀想
衣装だけが浮いている
コメント
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