チャコちゃん先生のつれづれ日記

きものエッセイスト 中谷比佐子の私的日記

きもの365日

2011年05月23日 16時52分17秒 | 日記
3月11日以降チャコちゃん先生は
大特急で日本を取り戻す作業を始めた

20代は日本を軽蔑していた
日本の文化を野暮くさいと思った
日本人を絵に描いたような母をうざったいと思った

母の作るお惣菜を田舎くさいと思った
母が着物姿で歩く姿を古いと思った
そういう思いが和事のお稽古を拒否しピアノへ

映画も音楽も読書も着るもの全て和物を遠ざけて
母を悲しませた
トウゼン親の大反対の出版社への就職、そして結婚

しかし30代に入り思いがけないえにしが
チャコちゃん先生をきものへと引っ張っていく

きものを通して様々な日本の文化を教わった
きものをより深く知ろうとすると
日本の歴史、思想、哲学更に美学、占術、科学まで
生きとし生けるもの全てをきものが持っていることを知った

まだアメリカが日本の教育にあまり関わらない時代の1947年から10年間ぐらい
そのときに小学校や中学校、高校で教わった
日本史や美術、国語、理科などが
きものを知る上でとても役立った
いい時代に大切な基礎教育を受けられたと感謝している

きものの色を考えるとき
万葉集や平安文学が参考になる
きものの柄の意味を知りたいとき
古事記や日本書紀が外せない
糸繰りや織りを深く知ろうと思うと
明治維新で富国強兵を進めた政府の思惑を知ることになる

きものの形を突き詰めると
古典芸能は絶対に外せない
更に立ち居振る舞いをマスターしようとすると
武芸の基本を知らなければならない

こうしてきものを研究し始めたら
日本という国の奥深さに驚嘆するし
全世界に誇れる民族であることもわかる

3.11以来
この素晴らしい日本をもっともっと誇りに思って欲しくて
どうしたらそのお役の一端でも出来るかを考えた

チャコちゃん先生は
きものに人生の生き方を学んだのだから
もっときものを語ってみようと思いついた
それで「きもの365日」を書き始めた

中谷比佐子の粋・モダンという新サイトを設けたので
きものから何かを学びたいと思う同好の友は
是非尋ねてほしい。


中谷比佐子の粋モダン 
http://iki-modern.com/


それから新ブログも

毎日更新!中谷比佐子のきもの365日  
http://blog.goo.ne.jp/iki_modern



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