ログアウトは両替前で ーある巫女の記録ー 

信長の野望オンラインでの体験を小説風に綴っていきます。
無印からの体験です。

忘れられない夕日

2015-12-24 00:37:08 | 果鈴
クエをなんとか済ませ私は
すぐにその場を立ち去った。

もう自分に自信がない。
楽しかった関係が確実に崩れて来ているんだと思うと悲しかった。

「果鈴!丁度いいところに!!」

稲葉山に入った瞬間手をつかまれた。

「兄貴・・・」

私の泣き顔にちょっと驚く荘庵兄貴がそこにいた。

「金山つき合え・・・って・・・
何かあったんか??」

やばいっ!!
泣き顔なんか見られたくないっ!

私は涙を早々に拭いて笑ってみせる。

「しょうがないなぁっ!御礼は小刀でいいよっ♪」

「・・・おう!断片がもう少しなんや。船デートいこか!」

兄貴は察してくれたのかそれ以上は
何も聞いてこなかった。

船着き場は夕焼けに染まっていた。
船が来るのを待つ2つの影。

「ばかやろぉぉぉー!!」

突然海に向かって大声で叫ぶ私に

「なんやなんや!?青春かぁ!?」

兄貴はがははっと笑う

「ばかやろーーー!!!」

兄貴も私に負けない程の大声で叫ぶ。

何も聞かない。
ただ側で同じように叫び笑っている。
私はこの日の夕日を絶対忘れないだろうと思った。


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