角換わり腰掛け銀の研究

角換わり腰掛け銀についての研究ブログです

△31玉と△22玉の違い

2016-04-24 23:27:09 | 日記

初手より





▲76歩△84歩▲26歩△32金▲78金△85歩▲77角


△34歩▲88銀△77角成▲同銀△42銀▲38銀


△72銀▲46歩△64歩▲47銀△63銀


▲58金△52金(図)





▲96歩△94歩▲16歩△14歩


▲56銀△54銀▲66歩△44歩▲36歩△74歩


▲68玉△42玉▲79玉△31玉▲37桂


△73桂▲25歩△33銀(図)






前回、前々回はここで


▲88玉△22玉(図)






ここから▲45歩と仕掛けて、先手が優位になる


「木村定跡」について解説しました。



今回は






▲88玉△65歩(図)






△22玉と入城したら木村定跡に突入してしまう。



では・・先に△65歩から仕掛けたら(・・?





後手からしたら、木村定跡は避けたいので


当然考えられますよね。




これにはどう対応するかについて解説します。






・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・








▲88玉△65歩(図)





ここから、木村定跡の仕掛けで進めます。


本来は先手番の特権なので、


いわばお株を奪う格好。





▲65同歩△75歩▲66銀△35歩▲同歩


△95歩▲同歩△86歩▲同歩


△同飛▲87歩△82飛(図)






▲47角(図)







▲47金も考えられますが、手堅く受けます。


一見もったいないようだが、長引くと


歩得している先手が有利。



後手はここで緩めるわけにはいきません。






△97歩▲同香△85桂


▲96香△76歩▲86歩(図)





先ほども書きましたが、これは



「木村定跡」の進行そのもの。




ただ一点違うのは、


「△22玉ではなく△31玉」



それがどう違ってくるか?







△77桂成▲同桂△86飛▲87金△99角(図)






△86飛をつくるために、あえて「△77桂成」、


清算してしまうと、攻め切るのは大変。



▲96香を守るために▲87金。


しかし△99角がありました。


早くも先手がピンチか?







▲78玉△77歩成▲同銀△66桂


▲同銀△87飛成▲同玉△66角成(図)









▲67金(図)






図をよくご覧ください。




木村定跡は、本来ここで



△65銀▲66金△同銀(図)





この局面は先手(向こう側)の勝ち。



でも、今回解説してるのは







「△22玉ではなく△31玉」



対した差ではないようですが、


これは勝敗に直結しているのです。







ここで、△65銀としても



▲66金△同銀▲61飛(図)







「△31玉」がたたって、


王手銀取りがかかりました。




とはいえ





「王手で飛車が打てる」ことが


約束されているので、


その条件を乗り越えて攻めきるのは厳しい。



△86歩には▲78玉と引いて良し。





少しの違いですが、玉の位置によって


木村定跡が成立しない、ということも


参考にして頂けたらと思います。



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☆ 結 論 まとめ ☆







ここで▲88玉と入城する。


対して△22玉には▲45歩から


「木村定跡」の仕掛けて良し。



なので、△22玉に代え△65歩と突き、


「木村定跡」と同じ仕掛けを


敢行するとどうなるか?










これには▲47角と打つ。



以下、「木村定跡」と同様の変化になりますが・・








このとき、「△31玉」のため、



常に王手で飛車を打ち下ろせるので


攻めきるのは厳しい。




以上の変化に基づいて







ここで▲88玉に△65歩と突き



「木村定跡」の手順で仕掛けるのは



やや無理筋、と考えたいと思います。















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