何でも実習生の実習日誌

電子工作、模型スチームエンジン工作など、何でも工作が大好きです。
手持ちの工作機械は卓上ボール盤だけ、全て手作りです。

200MHzを発振することができました。

2017-05-05 14:52:30 | 電子工作


2017/05/04(木曜日) 晴れ


320MHz付近をを120MHz付近に変換するコンバーターを工作したいと思っている。
320MHzを120MHzに変換するには200MHzの信号を加えて混ぜ合わせなくては
ならないが、今までに200MHzというような高い周波数を発振させたことはない。
せいぜい120MHz付近がやっとだった。

そこで古いUHF・TVチューナを使って200MHzを取り出そうと実験をしてみたが
これもうまくいかなかった。
UHF・TVチューナの局発周波数は520MHz~830MHzぐらいで高すぎるので
バリコンにトリマコンデンサを並列接続して低くしようとしたが、495MHz以下には
できない。(これ以下では発振が停止してしまう。)

そこで600MHzの1/3低調波を取り出そうとしてみた。
SDR#(ドングルはワンセグチューナ)で受信して確認してみると200MHzを表示している。

うまくいったよ・・・・・と喜んでいたのもつかの間、工作友人から

「こうゆうタイプの発振器からはこんなに低調波は出ない。 信号は出ていないと思われる。」

というアドバイスを頂いた。

試しに手持ちのメーカー製PCレシーバで受信してみた。
なるほど、信号は出ていない。
ドングルが受信した200MHzはドングル自身が内部で作り出した“偽”信号だったのだろう。

うーん、こうなるとやっぱり200MHzを発振させなくてはならないか・・・・・

超再生受信機で使った回路を使って実験してみた。


コイルは太めの銅線(1.5φぐらい)でヘアピンカーブに。
トランジスタはfTが3GHzのものに変えた。
トランジスタやコンデンサの足は極力短くした。








電源は6.3V。 回路電流は0.9mA.

SDR#で受信して発振信号を探った。
SDR#は信号を受信し始めるとレベルが変化する?のかスペクトル表示が大きく波打ち始める。
これを目印にして受信周波数を変化させていく。

おーっ、出てきた! 発振信号が見えたよ!




でもその信号は225MHzだ。 ちょっと高目だな。


トリマコンデンサを回して周波数を下げようとしたがこれ以上は下がらない。
そこでコイルをちょっと大きめにしてみた。



今度は200MHzを発振してくれた。
でもその調節はなかなか難しいかった。
トリマコンデンサに触れるとそのわずかな圧力で容量が変わって周波数が大きくずれてしまう。
根気よく調整して200MHzを発振させた。

その様子を動画でご覧ください。





念には念を入れよ・・・

昔の人は良いことをいうよ。 まったくそのとおりだ。
これは偽信号かもしれないからPCレシーバーで確認しよう。

同調周波数がわずかに違っているがほぼ同じだ。



その様子を動画でご覧ください。




何とか200MHzを発振させることはできた・・・(と、思いますがまだ何ともいえません。)

次は周波数変換回路(混合回路)の実験だ。
これも難しそうだな・・・・




コメント (8)
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