2016/04/04(月曜日) 朝のうち雨、昼前からは曇り
ボイラーの燃焼安定化とパワーアップは何とか目鼻が付いた。
次は市販卓上カセットコンロから取り外したレギュレータ(ガス栓や圧電着火装置も付属)を
取り付けてボイラーを組み立てるわけだが、その前にボンベやレギュレータ、バーナー間の
配管を結合するカプラーを作ってみた。
今までは配管は太目のパイプをかぶせて半田付けで気密封じをしていたが、今回は機器間の
結合をネジで固定するカプラーで行うことにした。
カプラーを作る・・・・とは言っても旋盤などという高級な道具があるわけではない。
あるのはボール盤だけだから、カナ鋸、ヤスリ、ロウ付けの板金工作で作るんだから碌なものは
できない。 まっ、ガスが漏れずに何度でも取り外しができる配管・・・ただこれだけだ。
↓ 板金工作だから材料は「真鍮板」だ。
↓ フランジ部分をカナ鋸でゴリゴリと切り取る。
↓ ネジを切るフランジは2mm厚、バカ穴の方は1mm厚の真鍮板。
↓ 12mm×12mmの四角いフランジを作る。 ヤスリがけは板金工作の基本だ。
↓ ノギスでサイズを計り、スコヤーで直角を確認しながら仕上げていく。
↓ 結合パイプや取付けネジ位置を罫書く。
↓ 唯一の「工作機械」、ボール盤で穴あけ。
↓ 揃った部品。 これをロウ付けで一体化する。
↓ ロウ付け作業。 ロウ付けは板金工作には欠かせない。
むく材を旋盤で切出したようにはいかないが、強度は十分でいろいろ応用が利く。
↓ 仕上げたカプラー。
↓ 間にOリングを挟んで締め付ける。
強く締め付けるとOリングは潰れていくが、フランジから出っ張ったパイプの突起が対向するフランジに
ぶつかってそれ以上は潰れない。 これはネジをきつく固定するために必要である。
Oリングをパッキンにして対向するフランジを締め付ける・・・・
ただこれだけのものだからエアーは漏れることはない、はずだけど念のためにエアー漏れチェックをしてみた。
うん、大丈夫だ。
そのエアー漏れチェックの様子を動画でご覧ください。
これを使えば何度も取り外したり、調整したりするものの配管がやりやすくなるはずだ。
さぁ、次はボイラーの組立てだ。
(参考外略図)