怒濤の半年であった。いや、もうあまりよく覚えていないが、もうずっと怒濤状態。そして、いろいろなことに打ちのめされてコテンパンの満身創痍状態。
昨年の6月から優秀なデザイナーを雇用していた。次のステージに行くためのステップとして正社員ではなく、契約関係で約1年間会社に通ってくれた。そして彼女がいなくなるタイミングで、これまた優秀なマルチタイプの人材を雇用した。彼が今度はこの10月で去って行った。これはショッキングだった。
この半年の間にはいろんなドラマがあった。「徹夜でピザ生地づくり事件」「もうこれってキリないじゃん事件」「陥れられて犯人扱い事件」さまざまな難事件を乗り越えて、私にはもう何も残っていない。
気がついた。この事務所はきっと呪われている。大谷地のこんな辺鄙な場所に私を呼び寄せたのはきっと悪魔の仕業だ。こんな事務所に毎月10万近くの家賃を払いつづけるなんてもう無理だ。
何のために仕事をしているのか、よくわかった。最低限のお金は必要かもしれないが、そこが肝ではない。そろそろ身の振り方を決めてしまわなくては…