発毛治験報告書

あれから5年。ついに「禿」として生きていく覚悟を固めた不惑男の徒然。

ロシアンルーレット

2006年08月31日 | 薄毛以外の話
 勤め先のオフィスが移転して、今週から新しい会社ライフが始まった。お祝いで届いた20~30鉢の観葉植物や置き花がところ狭しと並べられている。東京と札幌の2本社体制になり、社員の20名強がこの2ヶ月で札幌から去ったので、札幌本社には現在50名程度の社員しか在籍していない。前のオフィスには得体の知れぬ遺恨が染み付いている感じがしていたので、引越しは大歓迎だったが、そういう理由だけではなく、新しいオフィスはとても快適で「ちょっとまんざらでもないなこの会社」という気持ちになっている。そんな安直で単純な自分がちょっと情けないがやむを得ない、私はそんなことで一喜一憂する小さな男だ。最近までは怠慢気味で「この程度やっとけば」くらいに取り組んでいた仕事だが、今はモチベーションが高い。2週間くらいはこのモチベーションを維持できそうだ。
 一方、私の所属するチーム8名の中で、近日中に1人東京本社にコンバートされることが発表になった。誰が行くのか発表になるまで、メンバーは落ち着かない。可能性が0に近い2名を除けば6分の1の確率。実弾は誰のコメカミを打ち抜くのか、ちょっと面白い展開になっている。当社に縁のある読者が多いので、今日はそんな近況報告でした。

シュガー&スパイス~風味絶佳

2006年08月29日 | 甘辛シネマ道場破り
★★★☆☆
 
 これを言っては身も蓋もないのだが、「恋愛映画」はどんな作品であれ、私は好きではない。強いて好きな恋愛映画をあげるとすれば、笑える恋愛映画「メリーに首ったけ」くらいなものだ。恋愛をテーマにしたものは面白いと思えない。この理解不能な感じは「NANA」を読んだ時にはっきりと意識した。女子が「北斗の拳」や「蛇拳」を理解できないのと同様なので、この男女の価値観の違いはきっといつまでも平行線に違いない。恋愛モノを鑑賞する時の私の脳は「ふーん、‥‥なんだかな」というモードになっているのだが、逆に恋愛というものを客観的に捉え分析できるという面もある。
 恋愛作品のファクターというものを分類してみた。①シンデレラストーリーと呼ばれる、誰もが憧れるような恋愛成就の物語。②絶対的な疑いようのない二人の愛で逆境を乗り越える物語。③第三者の介入によって関係が微妙に変化していく物語。一口に恋愛映画と云ってもその内容はマチマチ。①は言わずもがなのプリティウーマンやサブリナ。②はロミオとジュリエット。③はあいのり(映画じゃないけど)。これはもっともありがちな設定(同時に、最もリアルに感じる設定)なので例をあげるとキリがない、殆どの恋愛モノはこの要素を伴う。現代の恋愛作品は一般的に①②③それぞれのファクターが絡み合い、複雑な恋愛劇が紡がれるのだが、恋愛作品ほど、その原作者および監督の恋愛観が如実に反映されるものはない。このシュガー&スパイスにおいても原作者山田泳美の恋愛観が控えめに、だが色濃く映し出されている。もともとこの作者の小説にはどれもそういう癖があるのだが、私にとっては正直鼻につく。

 「愛と憎しみは表裏一体、本当の恋愛を知ればそのことがわかるはず」「本当の恋愛は、いつまでも忘れることができないもの」「でも、臆病にならず、立ち止まっていないで恋をしようよ」「そうしたらきっと素敵な恋愛の方法がわかってくるよ」
以上である。なんだかな、という感じである。恋愛をテクニカルなものと捉え、ふったふられたを、勝ち負けのように考えている作者の考えを巧みにオブラートに包み込み、ピュアなラブストーリーに仕立て上げた監督の手腕は評価できる。キャストは、沢尻エリカがとにかく可愛い。そして小憎たらしい。主人公は間違いなくやぎらゆうやなので、男性が観た方が感情移入しやすい映画と言える。
 この「シュガー&スパイス」というタイトルは、ダブルミーニング。女性との恋愛のかけひきにおいて必要なバランスのことで、言い換えれば「アメとムチ」。もう一つは、本当の恋愛は楽しかったり、辛かったり、魂が揺さぶられるものだ、ということで、言い換えれば「ビター&スィート」。楽しめたかどうかと言われれば、どうにも答えられないが、完成度は低くないし、「恋愛の達人」からは共感を得られる作品なのかもしれない。

祝、準優勝

2006年08月21日 | 薄毛以外の話
 9回の2ランホームランで奇跡の再現を夢見たのも束の間、駒苫の3連覇はならなかった。しかし、ここまでよくぞやってくれた。3連覇が成就せずとも、彼らを責める地元の人間は殆どいないだろう。しかし、今日はこの「甲子園に感動した」話をするつもりはない。
 「駒沢大学付属苫小牧高等学校」
 全国的には略称「コマトマ」と呼ばれている。これが、道内では、同様の名称で呼ばれるほか、駒と苫が逆転して「トマコマ」とも呼ばれたりする。周りがみんなそう呼ぶから、私までもが「コマトマすげぇな」と、漏らしてしまいそうだが、苫小牧出身の人間として「コマトマ」なんて呼び方は言語道断、ジモティーの風上にも置けない。苫小牧人ならこの高校のことは「ザワ」と呼べ、と私は言いたい。
中学3年生なら、「一応、ザワも受けとけば」
高校の体育会系なら、「次、二回戦はザワかぁ、やっくいな」
くらいに苫小牧人はこの学校を「ザワ」と呼んでいる。私が小さかった頃からずっと、今もなお。

 苫小牧ネタで言わせてもらうが、昨日と準々決勝でピンチの時に内野手がマウンドに集まり人差し指を全員で突き立てるあの時の掛け声をご存知だろうか。諸説あるうちのあくまで一噂であるが
「よいとまけ、よいとまけ、よい・と・ま・け!」
と叫んでいるらしい。彼らザワナインは三ツ星のこの同名のロールケーキを食べて、そのジャリジャリした食感で、まさに「砂を噛む思い」を繰り返してきた。そんな彼らが、高校球史に新たな伝説を作ってくれたなんて、本当に嬉しいことではないか。
来年から苫小牧音頭の歌詞は、
「冬はスケート、夏ならキャンープー」から「冬はスケート、夏ならザワの甲子園ー」に替えてもよいと思うし、岩倉市長の最初の仕事としていただいてもよかろうと思う。

UDON

2006年08月12日 | 甘辛シネマ道場破り

★★★★☆

 「踊る」のスタッフが集結したという超話題作。無難なストーリーテリングと誰もが共鳴するシーンメイクで、あざとく大ヒットを狙ってくるのだろうとタカをくくっていた。もちろん、悪い意味ではなく、そういう「お約束事」のもとに亀山映画は成り立っているものと私は考えていた。しかし、そういう内容ではなかった。悪く言えば「ふざけすぎ」、良く言えば「実験的」な映画。私はポジティブに捉えているが、賛否両論分かれる映画のように思う。 ストーリーについて言えば「あってないようなもの」と考えてよい。あってないような物語りに「感動のシーンを挟み込む」手法はある意味騙しのような気もするが、「お涙ちょうだい」は一般ウケを狙うために入れ込まざるを得ない要素ではある。

  私がこの映画をポジティブに評価する理由は、二つ。一つはうどんを作る人・うどんを食べる人の多くが、役者ではない素人を使い、その映像のリアリティが「うどん」のシズルに直結していた点である。映画を観終わった後に感想アンケートをとるならば、第一位は間違いなく「讃岐うどんがたべたくなりました。」であろう。二つ目は、私の大好きなSF映画「ブレードランナー」や「マトリックス」のパロディが楽しかった点である。とにかく、スタッフが「このシーンを盛り込みたい」というものをかき集めて一つのストーリーの中に強引に入れ込んでしまい、『最終的にうどんが美味そうだったらそれでいいじゃん。』みたいな感じで仕上げてしまった映画、そんな印象を受けた。確固たるポリシーを持って映画鑑賞にのぞむような人にはオススメできないが、ゆるい感じで、楽しければなんだっていいじゃんみたいな人にはオススメ。そして映画鑑賞後は「かがわ軒」に行って「釜玉」を食うべし。


ヘルシーライフ

2006年08月11日 | ルックスネタ
なんで、ダイエットダイアリーになってんのよ!とツッコミが聞こえてきそうだが、実際に見る見る体重が減っていくと楽しいものである。
「4日で4キロ、ってことはこのペースで行けば、あと2ヶ月もすれば新生児並みじゃん」みたいな感じで。

ただ、昨日はビアガーデン最終日でジョッキを二杯ぐびぐび飲んでしまった。カロリーが高いので「やばい」感じはあったが、直後の放尿によって相殺されたらしい。その量のおびただしいことといったら、「だ、誰かこの堪え性のない尿たちを止めて」と叫びたくなるほどであった。下腹部は膨張していない。まあ、治験初期もそうだったが、一日一日の変化に一喜一憂してもしようがない。しばらく、様子をみてみよう。今日のランチは中央バス地下の七福でしょうが焼き定食。食後のヘルシアは忘れていない。

関係ない話だが、8/26に公開となる映画「UDON」の作中で舞台となる松井製麺所というお店があるのだが、この店名を一気に入力して変換すると「待つ異性免除」となる。最近、誤変換を集めた本が出版されているが、これもレベルの高い誤変換であろう。一介の麺工場が「女子禁制の男子寮に住む男子高校生の気持ち」にすりかわってしまうとは。

ほぼ断食改め一日一食

2006年08月10日 | ルックスネタ
昨日は、仕事上どうしても食べなければならない状況があった。うどんを三杯食べた。一杯目はかつて迷走王に教えてもらった環状通り沿いの本物のセルフ讃岐うどんが食べられるお店「かがわ軒」で生醤油の冷を。二杯目は「釜あげうどん」の有名な発寒の「一忠」で、と思って発寒まで行ったが盆休み中。しかたなく、西14丁目のセルフ讃岐うどんのぶっかけ冷やしを。三杯目は稲庭うどんを。ほぼ断食は、中断した形になったが、これで普通に何もせずに寝れば元の木阿弥。夜、十分な準備運動をして約10キロのウォーキングを敢行した。朝起きて計量すると、69.8キロ。5日目にして早くも壁にぶつかってしまった。といってもこの壁を乗り越えるために断食を続けるのは健康上良くない感じもする。ほぼ断食は体力的に辛いので、今日からは一日一食パワーランチダイエットに切り替えようと思う。ということで、今日のランチはチーズカレーバーグディッシュの300g。4日ぶりに米を食べた。もちろん、食後の高濃度カテキンドリンクは欠かさない。そういえば、最近トイレに行っても空砲に終わることが多い。当たり前の話だが、摂取量と排泄量は比例するものなのだ、実感。

ほぼ断食の成果

2006年08月09日 | ルックスネタ
ほぼ断食も4日目に突入した。昨日の昼食後の摂取状況は、サントリーの黒烏龍茶一本とプリングルスうすしお味8枚、カゴメ野菜ジュース一本のみである。ウォーキングは約5キロ、そのうち2キロはジョギング。このジョグを交えてのウォーキングによる効果はスゴイ。発汗量が尋常でない。今朝、計量するとすでに70キロをクリア、69.4キロまで下がっていた。
 「食べないで痩せるのはあまり意味ないよ、だって食べたらすぐ元に戻るもん。」
 食べながら痩せるダイエットが主流を占める昨今、この一見無謀とも思えるほぼ断食を正しい(リバウンドの少ない)ダイエットではない、と否定する気持ちはわかる。しかし、食べ続けながら痩せるなど、ムシのいい話を真に受けて、それがダイエットのスタンダートと勘違いする軟弱な考えは、むしろ捨てるべきだと私は思う。ダイエットとは、ある一定期間の減量を指すものではない。食生活を中心とする生活全般の改善と意識改革のことを云うのだ。太っていた頃の生活に戻ってもリバウンドしないダイエットなどこの世に存在するはずがないのだ。
 4日で4キロ痩せて調子に乗ってしまった。

酷暑のほぼ断ダイエット

2006年08月08日 | ルックスネタ
暑い。どうしようもなく。だくだくと汗はかくものの、体重はむしろ増えていくこの夏。ビールの消費量が増えているせいだ。先週末、ついに73.5キロをマークし、危機的な状況を自覚するに至った。その突然の危機感に一念発起、日曜の夜から「脅威のほぼ断食ダイエット」を敢行している。日曜の夜に約5キロのウォーキングを実施。月曜は、朝食なし・間食なし・昼食はカロリー0のアルミパックゼリー1袋。夜は飲み会だったが、カテキン緑茶梅酒・ウコン酎・青汁酎とキムチ、じゃこサラダ、たこのカルパッチョのみの摂取。本日も朝食なし・間食なし。昼食はローソンで「たっぷりわかめの海藻中華」とヘルシア1本。なんといっても、このうだるような暑さの中を極力徒歩と自転車で営業活動しているところがスゴイ。おかげさまで3日足らずで3k痩せた。明日にも70キロを切る勢いだ。このままこの「ほぼ断食」を続け、一週間で5キロ減の68キロを目指す。今度は本物だ。
 全く関係ない話だが、私の愛読するヤンキーマンガ「WORST」(月刊チャンピオン連載)の最新号で、登場人物の藤代拓海が武装戦線入りを決めた。朝に立ち読みをしてこのことを知ったが、おかげで今日は気分がすこぶる良い。

瀬棚産育毛剤

2006年08月01日 | 薄毛考察
 三週間近く一度も更新されることなく、ネタも尽きた感がある当ブログ。自然消滅的なフェードアウトで終了してしまったんだろうなぁ、なんて考えていたら大間違いである。毎度のことだが、言い訳をさせていただこう。まず、社内での組織替えがあり、私も業務内容に大きな変化はなかったものの、席の移動があった。ちょうど背後にコピー機がきて人の往来が激しくなったこともあり、小心者の私は、背後からパソコンの画面を覗かれ「仕事中にブログの更新してる」と陰口を叩かれるであろうことにビクついてしまった。これが大きな理由の一つであり、もう一つは本当に仕事が忙しかったからである。忙しいというより「なんとなくバタバタしていた」と云うほうが正しい。私の業務は「新規開発」に特化されてしまったので、ぶっちゃけ作業はない。自分で仕事を作り上げる気概がなければ、決して忙しくなることはない。まさに自由空間真っ只中。席替えから一週間以上が経ち、気持ち的にも余裕ができてきたのでこのブログも継続、ということで。
 引越しの時に、ロッカーの整理をしていていたら新薬が発掘された。「super hair lotion for ladies 202」。製造元は瀬棚郡今金町の株式会社プラスアルファという会社。内容量95mlでデビュープライス9.500円とあった。成分はビタミンEと海洋深層水とエタノール。いつ作られれたものかはわからないが、私の元上司のT氏の所有物らしいことがわかった。このT氏は巨大マンモスを所有していたこともあるツワモノで、今は東京支社に在籍している。このヘアローション、商品名で検索してみたら一件たりともヒットせず。お客様相談室に連絡すれども応答せず。いつ製造されたのかも、使用期限もわからない。しかし、この得体の知れなさは、逆に考えると常識では考えられないような奇跡を生み出す可能性も孕んでいるということだ。治験を経てタフになった今の私にリスクを恐れて尻込みする気持ちなど毛頭ない。
 リアップの継続使用で、治験時よりも発毛スピードはやや鈍化したものの着実に育ってきている毛根に、新たな刺激を与えるチャンスかもしれない。