発毛治験報告書

あれから5年。ついに「禿」として生きていく覚悟を固めた不惑男の徒然。

if~予感

2006年05月09日 | 薄毛以外の話

最近気になる視線がある。もちろん、それは何かを予感させる異性の熱い視線である。もう一ヶ月以上前から気づいていたが、その視線は会社の建物の中の公共スペースで感じる。自意識過剰と思うなら思えばいい。

 出勤時、外出時、そしてあろうことか男子便所の中にまでまとわりついてくるその視線の正体、そう「掃除のおばちゃん」の熱苦しい視線である。年の頃なら60代後半の白髪熟熟熟女。

 私は、挨拶を重んじる人間である。普通に日常で顔を合わせる人間とは、必ずといっていいほど挨拶を交わす。階下のローソンのアルバイト店員にさえ、優しい言葉を投げかけてしまうのだが、その行為が、受け取る側の人間にとって「ひょっとしてこの人」と思わせてしまう面もあるのだろう。

 掃除のおばちゃんへの「おはようございます」が、彼女にとっては「好きです、大好きです」に聞こえたのかもしれない。ともかく、私が外出する時にエレベータ前で彼女に会ったりすると、「あっ、いってらっしゃい」と声をかけてくれる。その言葉に対しては当然「行ってきます」と答えるのだが、そうした挨拶の応酬が増えてくると、なんとなくさすがにめんどっちい。

 しかし、よくよく考えると「彼女から好意を抱かれていて、なんとなくうざったい」この気持ちと全く同じ感情を、彼女も抱いているのかもしれない。「なんかあのハゲサラリーマン、私にちょっと気があるのかなあ」なんぞ思われるだけならまだしも、私同様ブログで書かれていようものなら、目もあてられない。