11月 19日

2019-11-18 13:28:42 | Weblog
                葱・葱畑・根深汁・根深引く・根深・ひともじ



     青葱を藁囲ひして不破の関         栗田やすし


     ねぎ種を干す一と筵運河べり        細見綾子


     妻の留守温め直せる根深汁         丹羽康碩


     ボーナスに縁なきくらし根深汁       国枝隆生


     漉き土間に朝採りの葱泥まみれ       栗田せつ子


     白ねぎを薄暮に抜けば匂ひ立つ       鈴木英子


     神輿蔵前ひと畝の葱の青          伊藤範子


     のんべゑの父でありしよ根深汁       千葉ゆう


     合掌家あふるる水に葱洗ふ         江本晴子


     葱提げて立読みしたり旅の本        井沢陽子


     退院の父に作りし根深汁          松原和代


     泥つきし葱一抱へ朝の市          中山ユキ


     根深汁静かに老いて味深し         丹羽一橋


     葱を引く媼に余呉の夕日濃し        山本光江



          



     葱味噌を嘗め疑はず酔ひにけり        草間時彦


     友訪わむさかさに提げて葱青し        寺山修司


     ことごとく折れて真昼の葱畑         鷹羽狩行


     円墳の丘へつながる葱の畝          上野澄江


     子を負ひて日の沈むまで葱洗ふ        ながさく清江


     下仁田の土をこぼして葱届く         鈴木真砂女



          


     
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