9月21日

2007-09-21 00:09:52 | Weblog

    (はなとらのお)

 

 虎尾草や日の通りみち子が通る  磯貝碧蹄館


「力点付加」例えばホースの口を狭く圧迫するほ水
が鋭くなり遠くに飛ぶようなもので、表現にはある
点を特に強くうち出すことによって省筆を苦心すべ
きという事

俳句はけして盛り沢山にしてはならない、腸詰め
俳句というのはくだらない試みである。力点付加は
個性をおのずからあらわすものであるように思う。
( 阿波野青畝 俳句のこころ 寸言集より)

 

夕刻から少し時間が取れたので現俳の選句として
1100句を通読してみる。
最近とくに思うことの一つに寸言集にあった腸詰め
の句が多い。確かに俳句のよろしさが理解できるま
では省略をして伝えることに不安であるため、どん
どん言葉を詰め込む、詰め込めば詰め込むほど、
理屈や説明になり読者としては「ああ、そうですか」
と思うばかりで鑑賞の余地を与えて貰えない。それ
に慣れるには、ただただ多く詠む事に徹することし
かないだろう俳句の上達には近道はないと思う。

コメント
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