カワセミ側溝から(旧続・中岳龍頭望)

好きな言葉は「のこのこ」。好きなラジオ中継「相撲」。ちょっと苦手「煮た南瓜」。影響受けやすいけど、すぐ忘れます。

障害はわがままなのだろうか?   こんな夜更けにバナナかよ

2018-12-16 | 読書

こんな夜更けにバナナかよ/渡辺一史著(北海道新聞社)

 副題「筋ジス・鹿野靖明とボランティアたち」。最近映画化(ノベライズもあるらしい)されて話題にはなっているようだが、買ったのはずいぶん前のことだ。それというのも何かの雑誌だったかと思うのだが、滝川クリステルがお勧めの本として紹介していたので興味を持ったからだ。ちなみに滝川がアナウンサーだとは知ってはいたが、彼女のニュースを一本まとめて見たことはない。そうではなくて、この本と「べてるの家」の本も同時に紹介していて、おやっと思ったからなのである。福祉のことはもちろんなのだが、滝川自身がジャーナリストとしてこれらの本を勧めていることになんとなく興味を覚えたのである。手に取ってパラパラ読んだが、なるほど骨太なレポートで、べてると共に感心したのを覚えている。
 当時はちゃんと読んでないところがあって、この度再読した。それというのも職業柄のことで、ものすごくむつかしい利用者さんがいて、職員ともども日々困惑しており、そういえば、と思い出したからだ。
 内容は、筋ジストロフィーという難病に侵された重度の障害者である鹿野が、在宅で暮らすために多くのボランティアたちと格闘する日々を描いたドキュメンタリー作品である。数々の賞を受賞しており、その筋では有名な本だけれど、この度この話が映画化されたことで、また脚光を浴びることになるのは良いことだと思う。
 大変に重たい内容も伴っているし、多少まとまりに欠けて冗長なところはあるのだが(そこが読み物として良いところでもあるが)、結構読ませるし純粋に面白い。僕の場合は仕事が福祉だからだろうか、啓発されて考えさせられるということではないのだが、僕みたいな仕事以外の人には、当然ぜひ読んでもらえないかという内容である。日頃考えていることがほとんどまんべんなく披露されているようなところがあって、改めてこのように文章化されていることにありがたさを感じる。僕の場合はこれで食っているところがあるので、僕の立場から文章化することは少しむつかしい面はあるのだけど、本当に素晴らしい内容なのではなかろうか。
 障害者という立場は、僕らのように障害のない立場の側からすると、やはり特殊なものである。だから法律で保護の対象になっているわけで、障害がなければそもそもそんなことにはならない。しかしながら同時に障害があるからと言って、特別に偉いとか偉くないとかいう人間性の問題になると、かなりあいまいな立ち位置にいることは間違いない。誤解を恐れずに言うと、偉い人もいるしくだらない人間だっているだろう。それはごく当たり前のことのはずだが、あたりまえでいられるかどうかはよくわからない。僕らからよく知られていない立場のせいで、誤解されているし、また、勝手に神格化のようなこともされている。ウチの利用者さんによく笑う人がいるのだが、そうすると見学に来た人がむやみに感動して、障害があるから純粋なのだろう、というような感想を言う人なんかがある。その度に何だか、うーんと考え込んでしまうような気分になるのだが、これを説明するのには少しややこしいのである。要するにこの本を読んでくれ、という話になるのかもしれない。
 ただし、このような重度の障害を持ちながら、鹿野のように生きることは、ものすごくまれなことである。これは日本の現状であることは間違いなくて、そうして海外であっても、やはりまたそんなに簡単なことではないだろう。だからこそ国民議論として考える必要のある問題なのであることは間違いない。しかし、まあ、読んでみてください。簡単ではないのですから。
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僕が野球を見なくなった訳(その2)

2018-12-15 | なんでもランキング

 前回は、贔屓の球団が無いと言いながら結構あるじゃないかと自分ながら驚いた。まあ、実のところそれくらい野球は好きなんだろうと思う。野茂がアメリカで活躍するのは感動したし、その後イチローがヒットを量産するのも胸がときめいた。正直凄いことですよね。でもまあ、日本人が外国で活躍するのを日本人として喜ぶという図式は、正直言ってそんなに自分の気持ちとして気分の良い感じでは無い。僕はそういうところは自意識過剰なのだろうと思うが、愛国心のようなもので自尊心がみたされる感じに、後ろめたさや嫌悪がある。そんなの理屈じゃないよ、と思われる人もいるかもしれないが、むしろそういう他力に依存する自尊心がアイディンティティに占めることは、人間として悲しいのではないかと思うのだ。
 という事で、日本人の活躍にはほどほどの距離感を持つようになり、メジャーも特に見なくなった。もっともメジャー選手の活躍は正直言って日本のそれよりはやはり上らしいとは思う。あちらのスピード感は、はっきり言って素晴らしい。
 それというのも、これも日本のプロ野球の嫌なところなのだが、投手の間合いが長すぎるのである。間合いをちゃんと開けるという意味があるのかもしれないが、ちょっと鬱陶しい投手が多いのは確かである。その上にツーストライクと追い込んで、三球で勝負しない場面が多すぎる。審判も三球目のきわどい球を、なかなかストライクと判定しない。投げ急いだと批判する評論家もいる。実にくだらない。そういう野球的な常識感は、もっとも日本的にどうでもいいところである。
 ワンポイントで投手を変えるのは悪くないが、その替える時間でモタモタ時間が経過すると、やはり気分的にダレてくる。これは多少アメリカも同じだけれど、後半になってダラダラする試合は、やはり全体的に大味になってしまう。
 日本の投手は、平均してしっかり投げるタイプが多いとは思う。メジャーだとどうしてまたこの人が起用されてしまったのだろうと愕然とするくらい調子の波が激しい人が結構いる。もちろん日本でも荒れてしまう人はいるが、プロの人にはさすがに少ない。そうでありながら意識的にボールを多く投げて浪費しているようにも思える訳で、せっかくストライクを取れるんなら、早めにどんどんやってくれないものだろうか。
 さて、野球を見なくなって良かったことがいくつかある。当初の目的通り、いくぶん時間を別のことに確保できることだ。ビデオに撮ったドキュメンタリーみたり、動物や科学番組をたっぷり楽しめる。また、そもそも野球中継というのが、だいぶ減ったように思う。楽しみにしていた試合が放送されないのは残念なことだったが、もう放送自体が有る無いというがまったく気にならなくなった。僕には関係のない問題である。そうしてペナントの行方が気にならないので、精神衛生上非常に健全になる。平穏でなおかつ人に乱される恐れが減る。野球に精神をかき乱されるというのがこんなにも不健全だったとは、野球を見ている時には全然気づかないことだった。これはかなりの収穫である。
 そうして一番利点として思うことは、やはり飲んでいて野球談議に一定の距離が持てることだ。誰がどこのチームの話をしようと、まったく問題ない。フムフムそうですか。それは大変ですね。いやはや、それはお気の毒に。まあ、それは良かったですね。本心でそういう言葉が出るようになる。ただでさえ持論を曲げたくない性格なのだから、飲んでトラブルをつくるのが上手な方である。これまで何度も野球では失敗してきた。もうそういう事が無くなってしまったのである。世の中というのは、これほど美しく平穏なものだったのか。野球を見ていた頃にまったく知らなかった。禁煙して健康に留意するようなことを考えるよりも、野球から距離を置くことの方が、ずっと安全に暮らせるようになるはずである。僕の老後が平穏なものかどうかはともかく、今はずいぶん平和な暮らしができているのである。
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箱根湯本も散策

2018-12-14 | 散歩







 港の店は土曜日とあって大変ににぎわってました。
 さて、僕らも移動しましょうか。



 あのお城のような建物は、ういろう屋さんなんだそうです。




 かまぼこ通りとかいうところ。




 青物町商店街。



 なんとなくさびれているけど、それがまた今風かもしれません。



 少し街中の方へ行ってみましょう。



 だいぶ人通りが多くなってまいりました。



 突き当りに見えるのは駅のようですね。



 なんか帰ってきたって感じですよ。



 小田急の方に行きます。



 箱根登山鉄道線で、箱根湯本に行きました。





 なかなか賑わってますよ。



 小さい箱の電車に乗り換えて、登山鉄道は続いてます。たぶんグニャグニャ上るんで、小さい車両じゃ無いと、曲がれないのかもしれませんね。



 通には人がいっぱい。登り口も箱根は賑わうのですね。



 登りの道は、車も渋滞ですよ。



 目的地は橋の向こうだそうです。



 富士屋ホテルで温泉につかったのでありました。なんかもう疲れてたんだけど、さっぱりしました。




 ホテルマンに一泊いくらか聞いてみたけど、「さあ、二万くらいからですかね~」だそうです。また来るかもよ、がんばって。いや、もう来ないかもな。



 ここも釣りしている人結構いますね。マスとか釣れるのかな。



 少しおみやげやさんひやかしてみましょう。外国人も多いですね。楽しんでくださいね~。



 ということで、散策はお終い。今回も楽しかったね。ありがとうございました。




 東海道線がやっぱり都合良さそうだな。さようなら小田原。



 横浜で乗り換え。京急で羽田まで、もう簡単。







 ということで空港着いちゃった。疲れたけど、もう帰らなきゃ。また一月も来るからね。



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白秋の童謡の道のつづき

2018-12-13 | 散歩









 だいぶ住宅のあるところまで降りてきました。



 歌碑の目印も続いております。



 このお寺あたりが北原白秋の邸宅あったあたりらしい。お寺とフクロウの碑と保育園がありました。




 さらに下ってやっと平坦な道になりました。





 線路も通っております。いわゆる東海道線で、長い貨物列車などが通っておりました。




 ガードをくぐって通りに出ると1号線。ここは駅伝も走る道のようですね。





 渡ってあっちに行きましょう。





 花園幼稚園があった。




 通も綺麗であります。





 小田原文学館。庭だけ散策させてもらいました。
 小田原には明治の偉い人がたくさん住んでたまちのようで、たくさんの偉人の紹介がありました。





 ポンケくんが関東に来てやたらに見るという垣根の葉っぱ。気になるんだそうだけど、よく見るマキかなんかじゃないですかね。九州にもあるべ。たぶん。



 
 もうじき昼だけど、昼飯どうする? って話ながら歩いてました。





 じゃあ、海の方に歩いてみるかってことになりました。



 高速道路が入り組んだ場所をくぐって行きます。





 早川であります。けっこう釣りしてる人いましたよ。釣果はどうでしょうね。



 小田原の魚市そばにはたくさんの漁師の店があります。適当に入ってまずは一杯です。





 ホタテはサービスだそうです。まあ、何か頼むとそういうシステムのようで、付け出しのようなものなのかな。





 メインの海鮮丼が来ました。いただきます。




 その後一人は用事があるとのことで先に帰りました。午後は何処に行きましょうかね~。

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北原白秋の道

2018-12-12 | 散歩










 朝飯食って準備を整えます。まだ寝てる人もいるようだけど、こちらにも準備ってものがあるんです。



 駅に行ってパンフレットとか物色して今日のコースを決めましょう。
 二宮尊徳(金次郎)さんの町でもあるんですね。歩きスマホが危険な時代、彼のように歩きながら本を読んではいけませんね。もっと不真面目に働きましょう。



 天気もいいしピクニック日和。気持ちいいですね~。




 方向は山手のほうに行きましょう。駅は西口です。




 北原白秋の童謡の散歩道ってやつを行こうと思います。コースにはこのように案内板のようなものがあります。





 住宅地を、一旦ぐぐーとっと登っていきます。




 迷ったかな、と思うようなところにボードを見つけてほっとする。そんな感じのハイキングであります。

 


 
 いやもうこんな道、地元の人でも行かないんじゃないか、って雰囲気になってきました。




 ブラタモリでも紹介されたらしく、少しだけ整備されていたようです。案内板が平成18年となってました。まあ、僕らも歩くわけだから、テレビの影響は大きいですね(僕はその放送忘れたけど)。





 なんか人工的に山の上にお濠があったというのは見て取れるようですね。





 北原白秋も続いています。




 こんな山の中にもかかわらず、お城の防衛のための工夫があったようですね。





 道のほうは軽自動車がやっと通るくらいの農道って感じですけどね。




 ちゃんと案内があるのはいいんですが、このあたりでなんだかお腹が痛くなってきましたよ。小さいウェーブが来ているようなのです。やばいな。





 近くに競技場があるようだな。そこならトイレもあるだろう。何とかもってくれ、俺。





 小田原は交通の要衝で、縦横に大きな道や鉄道がある。遠くに見えております。そういう話を友人からレクチャーされておりました。ウェーブが大きくならないことを祈りながら…。




 箱根にも複数のぼる方法があるんだな。駅伝もよくまあ上るもんだよ。




 このあたりでもう限界に近くなってきた。学校の前あたりにテニスコートで複数の人の声が聞こえる。その前の建物は明らかにトイレっぽい。もう向かうしかない。

 ありがたいことに空いておりました。神様ありがとう!

 ということで、事なきを得て、次の目標に再び向かうことができたのでした(めでたし、めでたし)。

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映画館だからこそ観るべき映画   ボヘミアン・ラプソディ

2018-12-11 | 映画

ボヘミアン・ラプソディ/ブライアン・シンガー監督

 クイーンの映画でもあるが、基本的にフレディ・マーキュリーの半生を描いたもの。バンドに加わってデビューを果たし、その恋とセクシャルな苦悩と、破天荒な生き方を描き出している。世間で話題になっている通り、そのライブ映像も圧巻である。下手なコンサートよりずっと楽しめるのは確かであった。
 これまでもスターを題材にした名作映画はたくさんある。おそらくジャニス・ジョプリンのことを描いている「ローズ」。ジム・モリソンの「ドアーズ」。ビートルズ物はいくつかドラマがある。また、比較的最近でよかったのはジミヘンの「JIMI:栄光への奇跡」もある。この映画で残念だったのは家族が曲の版権をもっていて、自由に楽曲が流れなかった。そういう意味でもボヘミアンは、現役クイーンのメンバーが理解を示して、映画のために自由に曲を使わせてくれたようだ。成功した大きな要因だろう。
 僕の姉は七つ上だが、当然クイーンのアルバムを持っていた。それで僕も小学生からクイーンは知っている。80年代の黄金時代は中高生である。知らないわけがないのである。映画の中の数々の逸話も、なんとなく知っている。映画の時系列が多少おかしいのも知っているが、それは映画として仕方のないことだろう。さらにごく早い時期からフレディがゲイだというのは知っていたと思う。ミュージシャンというのはそういうものだと思っていた。そういう意味では、当時はクイーンは人気があっても、ファンだというのはちょっと抵抗があったように思う。いわゆる曲のほうもど真ん中のロックというわけでもなく、なんとなく歌謡曲っぽい雰囲気があった。コミック・バンドではないが、そのパフォーマンスはキワモノ扱いで面白がって聞いていたと思う。まあ、面白いけど凄い、とは思ってたけど。のちに英国でどんどん評価が高まっていって、クイーンが国民的なバンドになったと聞いたときは、ほんとかな? と正直に思った。もともと日本で人気が出て、日本的なウケの要素の多いバンドだったと思う。
 さて映画のほうは、社会現象化して大ヒットしている。観てみると、意味はよくわかる。最後のパフォーマンスなどは、映画館で観るからこその大興奮が味わえるだろう。素晴らしい。もう一度観たいかといわれると、観てもいいけど、という感じだけど、この映画を映画館で観たことには満足している。まさにそういう映画なのだ。
 ただし僕のようにタイムリー体験があって、多少うんちくを語りたい人向けではない。はっきり映画的に物語は伝記化されている。もちろん作品としてそれでいいのである。また、そうであっても当時の雰囲気というものがなんとなく蘇るので、あんまり心配しなくてもいいかもしれない。
 社会現象化の話は、また別にしよう。大ヒットでロングランされているので、年末年始は十分に観る機会があるだろう。逃さず観て、みんなで盛り上がろうではないか。いろいろあるけど、僕はハンカチ持ってちゃんと泣けました。似てる似てないなんてのも、まったく関係なくなると思う。とにかくライブをお楽しみに!
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おサルの駕籠屋のまち

2018-12-10 | 散歩










 羽田に着いた。今回は寒いと聞いてたんだけど、そんなことないですね~。



 ホームゲート(ホームドア)が出来てた。11月には無かったからその間にできたんでしょうね。



 やっぱり寒くないです。寒くなるのは午後からだったっけ?



 会議までは一時間ちょい。飯を食うなら今なんですが…。



 なんか今一つピンとこない。一度ナポリタンの店で並びかけたけど、ひどく並んでるのと、やっぱりべたべたするのは危険かもな、と思って断念した。



 ライトダウン着てたんだけど、暑くなって脱いでしまった。背広も暑く感じられるほどになってきた。



 会場近くの店もひどい混みよう。田舎もんらしく気後れして、もう昼めしは断念しました。



 考えてみるとここに来るのもあと2、3回で、その後はしばらく来なくなるかもしれないし、見慣れたところを確認して散歩するのも悪くないかもしれない。



 



 さてさて、会議の方は発言内容けっこう考えてたんだけど機会を失って、そのまま終了しました。来週の九州の会議もあるし、懸念事項はたまってるけど、まあ、済んだんでいいでしょう。

 ということで、また移動。とりあえず新橋行こう。




 JRだし距離もあるし、グリーン車にしましょう。本でも読もう。



 東海道線アクティでビュンって一時間。小田原に着いた。先々月にも来たんだっけ?



 仲間が来るより二時間近くも早くついてしまった。シャワー浴びてテレビ見てグダグダして時間をつぶしました。



 小田原って道が迷路みたいになってるんですよね。昔の人の何かの知恵があるんでしょうけど、僕にはよくわからんです。



 LINEに連絡があって、一人と合流。飲みに行きましょう。



 30分後くらいにもう一人来る予定なんで、見つけやすい駅前の居酒屋に入りました。打倒店長と名札に書いている店員さんにオーダーして、乾杯いたしました。



 先月からいろいろと近況が変わっていることが分かりました。みんな苦労してるんだな。別においらが楽して暮らしているわけじゃないんだけど、生きていくのは大変だな、という感じですかね。



 もう一人とも合流して、また馬鹿話して夜は更けました。ちゃんと寝たいという要望もあって、各自コンビニに消えていきました。そうです。せっかく小田原来たんで、明日はぶらつこうという算段なのでありました。
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僕が野球を見なくなった訳(その1)

2018-12-09 | なんでもランキング

 なんという映画だったか忘れてしまったが、アメリカ人の青年がヨーロッパに恋人と一緒に旅していて、野球放送が無いことに嘆いている場面があった。米国人にとっては、なんとなくヨーロッパの生活様式は退屈なのかもしれない。娯楽の種類が違うというか。
 そういう影響があったという訳では無いが、僕はいつの間にか野球中継を見ることを止めてしまった。一番の問題は、大人になっていろいろ忙しくなって面倒になったことが大きい。野球は時間がかかるので、付き合って観ているとどんどん時間が削られる。それが娯楽なんだからそれでいいのであろうが、何しろ精神的に忙しい。そういう風に時間が削られることに焦りがあるというか、自分のしたいことを厳選して選択していくと、野球を見ている場合では無いのかもしれない、とでも考えたのだと思う。それに試合結果ならニュースでも流すし、新聞を読んだらいい。
 また、野球については他にも思うところがあって、どこかのチームを応援する気持ちが薄くなったというのがある。ミスター中日の筈の星野が他球団の監督になったり、事実上日本の球団がメジャーのマイナー傘下のような選手の供給源になったりする構造も面白くない。要するに僕の好きだったプロ野球は、終わってしまったのだ。
 しかしながら考えてみると、僕にはあまり贔屓の球団というのが無かったのかもしれない。子供の頃にはアンチ巨人だったが、王選手は好きだった。高田選手のサイン入りバットだって抽選で当たって持っていた(本当は他のが欲しかったが当たったものは仕方ない)。ヒルトンが活躍してヤクルトが優勝した時は、なんとなくスワローズファンになったが、当時のユニフォームは正直言ってあんまり好きじゃなかった。バースのいた阪神も楽しかったが、道頓堀に飛び込むような気分にはなれなかった。パ・リーグは東尾くらいしかロクな投手のいないクラウンライターが気になっていたが、とにかく弱くて嫌気がさした。大人になって広島に出張する機会があって、泊まったホテルが球場の側だった。こんなに小さい球場なのかと思うと哀れになって、広島を一時期は応援していたが、やはり弱かった(今とは大違いである。球場も移転してしまった)。僕は桑田や清原と同じ年だが、特に彼らを応援したことは無い。あまりに境遇が違うし、共感できるものが無いように思う。また高校野球で活躍した選手がプロでも活躍するのはあんまり好きでは無いようで、よく知らなかったがプロでは素晴らしいという感じが、好ましいように思える。まあだいたいすぐにレギュラーで活躍するような人は、そもそも稀だけれど。やっぱりプロの世界は厳しんだろうな。(つづく)
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堂々としたいじめとはこのようにやる   ヒトラーの忘れもの

2018-12-08 | 映画

ヒトラーの忘れもの/マーチン・サントフリート監督

 戦後ナチスから解放されたデンマークで、捕虜となったドイツの少年兵たちを使って、海岸線に埋設されていた地雷を撤去する作業を行っていた。ナチスの蛮行に苦しめられた人々を代表するかのようにデンマーク人の鬼軍曹が、罵倒しこき使いながらドイツ兵を苦しめていた。地雷の撤去なので事故も多く、犠牲者は増えていく。ろくに食べ物も与えられず、疲弊してもいく。そういう中にありながら、鬼軍曹の心情に変化がみられていくのだった。
 戦争といのは戦後も続いて簡単に終わるものでは無い事が描かれている。ドイツの敗戦後、ドイツ人は多くの犠牲者を出している。それは復讐という事だったのだろうし、犠牲者とされる人々が起こした第二の戦争である。結局戦後処理の名において、多くのドイツ兵を含む敗戦国の捕虜はなぶり殺しに近い虐殺を受けたということだろう。何と処罰も無いのだから、事実上の容認リンチ殺人だったのかもしれない。
 戦後もこれだけの時間がかかり、そうしてこのような映画が撮られるようになった意味は深いものがある。鬼軍曹の執拗な罵倒やいじめは軌道を逸した狂気だが、それはナチスに対してなすすべが無かった自分に対する怒りを、何の罪もないドイツ人であるというだけの弱き青年に向けられる激しい憎悪である。戦後の一般大衆の持っている怨みを代表して、私的に個人を懲らしめているのである。なんとも矮小で唾棄すべき人間像なのだが、それが戦争に苦しめられたものの怒りの本質なのだろう。
 何度も憎悪の葛藤に苦しめられる人間をしつこく描いて、絶望的な気分に陥れられるが、はっきり言って名作である。嫌な気分になりながら僕ら人間を見つめ直そうではないか。
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飼われる猫が増えているのは

2018-12-07 | culture

 飼い猫の数が飼い犬の数を上回ったという報道は聞いたことがある。ちゃんと飼っているかどうか分からない状態の猫もたくさんいるだろうから、実数はまだまだ上ではないかとも思う。しかしながら飼っている世帯数でいうと、170万世帯以上犬の方が多い。要するに猫を何匹も飼っているような人が、猫飼いの家庭には多いのであろう。何もしないと勝手に増える可能性もあるわけだし。
 職場のある田舎の方では、まだまだ犬を外でつないでいる家が何件かある。救急車などのサイレンの音がすると、あちこちから犬たちの鳴き声が聞こえる。自宅のある近辺の住宅街では、ほぼ外で犬を飼う家は見なくなってしまった。家の中で飼うスタイルが当たり前になっているのだと思う。たまに外に繋がれている犬を見ると、なんとなく哀れに思える。昔は何とも思ったことは無かったものだけれど。
 犬を飼っている家庭でも、そのほとんどは小型犬だろう。たまに中型犬というのもあるだろうけれど、大型犬を飼うような家はほとんど無くなっているのではないだろうか。住宅事情など様々な要因はあるだろうけれど、ペット全体の小型化が進んでいるようにも考えられる。
 猫が飼われるようになっている現状も、サイズの問題が多少はあるように思う。さらに犬は躾の面など面倒さが懸念されるというような意見は聞いたことがあるが、小さいものはそんなに躾が必要とも思えない。むしろ猫はテーブルなどにも上がるだろうから、手間からいうと犬より面倒な感じもする。放し飼いなどは近所から苦情もあるだろう。ほとんど寝ているだろうとはいえ、閉じ込められた飼い猫は哀れではないか。
 実は自宅のバルコニーには、猫が棲みついている。ときどき愛犬が吠えているが、一向にお構いなしである。僕が近づくと逃げはするが、窓から眺められても平然としている。最初はどこかの飼い猫が遊びに来ているのかとも思っていたが、どうもいつもいるという。ときどき狩りに出て、そうやって暮らしていけるのだろうか。元が飼い猫であったとしても、そういう生活ならば野生である。今の日本なら野良犬が生きて行けるとは考えにくい。猫というのは、やはり本当には飼われていない存在なのかもしれない。


追伸:少し寒くなってきたためか、最近見なくなっているという。新たな場所を見つけたか、死んでしまったか。暖かい居場所が見つかったのならいいのだけれど…。
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イタリア人もママが好きだが   東京タワー オカンとボクと、時々、オトン(劇場版)

2018-12-06 | 映画

東京タワー オカンとボクと、時々、オトン(劇場版)/松岡錠司監督

 オダギリジョーと樹木希林版。先にも書いたがこの映画目当てでドラマ版も観てしまったに過ぎない。ドラマは、まあ、そうだな、という出来栄えだったし、広末の立場も良く分からなかったが、劇場版の方は視点がかなり東京寄りになっていて、オトンもそこまで変人じゃないし、恋人役の立ち位置もなんとなく違っていた。結婚しない理由はどちらも良く分からないけど、別にマザコンだからしない訳でもないだろう。かなり情緒的なお話ではあるが、さすがに樹木希林はとぼけた味があって、悲壮な感じとのコントラストが素晴らしい。オカンの若い頃を樹木希林と内田裕也との間の娘である内田也哉子がやっていて、母娘だから当然似ていて自然である。またどうしてもこの芸能一家の私生活とも設定がダブっていて、観ていて感慨深い思いがする。このキャストの設定だけでも、この映画は成功していると言っていいのかもしれない。
 原作者の才人であるリリー・フランキーのことを詳しく知っている訳では無いが、やはり実際の人物はテレビなどで見るのでなんとなくは分かる。少なくともオダギリジョーとはかなり違うキャラクターではあるけれど、文才もあり絵心もあり、個性派俳優としても素晴らしい。またオタク的な抽斗の多さもあって、なんとなく憎めないいい人(いいかどうかはよく分からないまでも)なのである。そういう興味もあってこの私小説的な物語を楽しめるという事もある。若いころの自堕落すぎる時代は僕にはよく分からないが(特に借金については)、だから母親とのスペシャルな関係があるらしいというのは、理解できる。親は苦しめられるが、ある意味でその期待に応えた子供なのかもしれない。
 確かに僕には少し情緒的過ぎるお話ではあるのだが、そういう特殊な親子関係があって、現在の自分があるという事なのだろう。しかし、普通のこともあるが、やはり実際は特殊である。普通過ぎると面白くないので、そうでは無い体験こそ私小説として生きている物語なのであろう。
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Born to run

2018-12-05 | 境界線

 ドラマと映画の東京タワーを見ていて感じたのは、自堕落な生活は良いとしても、どうしてまあ、無意味な借金を繰り返すのだろう、という思いだった。親のすねをかじって遊んで廻るのもけしからんと言えばそうだけれど、まあ、多少は仕方ない面はある。親元離れて羽目を外してしまうことは、普通にあることだ。ましてや学生時代というものは、今から考えてみるとまだまだ子供である。分別がつかないというのも、そういう能力が無いというのも、なんとなく理解されることかもしれない。
 ところがそういう中にあって、どうして借金までしてしまえるのだろうか。結果的に生活に困るというのは当然だろうけど、困ったらそのまま困るより無いのではないか。方々から借りられるだけ借りて、踏み倒せるという算段なのだろうか。結局は親の収入に転嫁されるだけのことであって、もう貸してくれない状況だったとしても、直接借りられたら利息の分まで含めて、多くの金を使えたことだろう。そういうのが分からないのが若者だとしても、そういう踏み外し方まで覚える必要はないだろう。
 借金自体そのものが必ずしも悪いものでは無いとも思う。家や車のローンなど、要するに現在の生活に直結して、投資的に借りられるものならまったく意味が違う。それも失敗するリスクはあろうし、そういうことがダメな人もいるにはいるだろうが、少なくとも足りなくなったから借りる借金とは別のものなのではないか。
 とはいえ個人的には実は多額の債務者である。たぶん返せるだろうとは考えているから借りた訳だが、本当に先のことなど分かるものでは無い。返せない窮地に陥らないよう、もうひた走るより無いのである。
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まったく予測不能なアクション・ミステリ   北の夕鶴2/3の殺人

2018-12-04 | 読書

北の夕鶴2/3の殺人/島田荘司著(光文社文庫)

 イラストの画力はいいのだが、なんとなく持ち歩きにくい感じがする。目を引く感じが雑誌的なのかもしれない。僕は文庫本などにカバーをかけないで持ち歩くので、こういう表紙じゃない方が助かります。
 別れた奥さんから電話がかかってきて来たが、夕鶴号に姿を見ただけで行ってしまう。翌日この列車で殺人事件が起こってしまい、どうも被害者が元奥さんではないかという疑いがあり、主人公の刑事は個人でこの事件を追うことになるのだったが…。
 北海道の奇怪な殺人事件との絡みがあり、その謎解きを含めて元奥さんが非常に厄介な境遇のまま行方が分からなくなっている。地元では大々的にミステリとして話題になっている殺人事件は、高名なトリックがあることは見て取れるものの、まったくその謎を解くカギが見つかっていない。無理に休みを取って個人的に捜査をしているものの、あまりに時間が無さすぎる。そういう中で暴漢に襲われるなど、絶望的な困難に苦しめられることになる。
 謎解きの方は、はっきり言ってものすごくとんでもないトリックなのであるが、面白くない訳では無い。ちょっと無理はあるけど、見事である。アクションもふんだんにあって、ストーリー展開は手に汗握ることになる。男女の恋愛ものでもあり、そういう心理の絡みも読みどころかもしれない。主人公はいささかやりすぎではないかと思われるし、こうなってしまうと、実際のところこの話は奇跡的であるとしか言いようがないが、感動的ではあるのである。エンタティメント作品としては、面白ければそれでいいという事に徹している作品といっていいだろう。
 実は一度出張中に持って行ったが、どうも飛行機の中に忘れて来たらしく失くしてしまった。そのあとやっぱりどうにも気になって買い直して読了した。そういう意味では、やっぱり魅力的な作品だったのである。ある意味で壮大で、ある意味で実に個人的な問題でもある。そういうものが見事に絡まったお話の展開は、やっぱり傑作なのかもしれない。
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女子トイレのスペースを増やせ

2018-12-03 | 雑記

 高速道路の休憩所などで行列ができている。よく見ると女の人ばかり。それも当然で、トイレ待ちなのである。たまに豪傑集団が男子トイレにも入ってくるという話もあるが、我慢できないのであれば仕方のないことだ。ときどき男子トイレでも大の方がふさがっている場合も無いではないが、だいたいにおいては空いている。高速道路や駅などのトイレは、基本的に女子トイレを巨大化すべきではないか。
 文化的な催し物の休憩時間で、女子トイレの前に人だかりという事もある。女性の数に対して、トイレは不足しがちなのだ。また、そのような文化的教養に対して、女性の方が関心が高そうだという事もある。公共性の高い場所のトイレは、だから女子トイレのスペースをある程度確保しておく必要がありそうだ。
 男子の小用は少ないスペースにたくさん並べられる。さらに所要時間も短いのだから、減らしても差し支えなど無い。大便の方はいくらか確保すべきだろうが(もしもの時に大変だから)、小用は詰めて並べて何の問題も無かろう。多少隣に飛沫が及んだとしても、気付くような感性は、あまり男にはなさそうである。手洗いなどで鏡の前の滞留時間も短いし、ちゃんと手を洗う人も少数である。鏡を排してなんとなく水が出る小さい流しがあれば事足りるだろう。
 男女は平等である精神は尊重すべきだが、トイレを設計する際には、男子トイレの少なくとも二倍以上のスペースを、女子トイレに割くべき法案が必要であろう。それでも所要時間的に平等になれるのかは、まだ考慮の必要さえあろう。
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迫力と美しさは一見の価値あり   KUBOクボ 二本の弦の秘密

2018-12-02 | 映画

KUBOクボ 二本の弦の秘密/トラヴィス・ナイト監督

 アニメ作品。たいして話題になったとは聞かないが、非常に評価の高い作品で、改めて観る気になった。理由はすぐに分かるが、何しろアニメの出来が良い。日本の時代物であるが、勘違いも多くて日本向きなのかどうかよく分からない。目の描かれ方が差別的であるのをはじめ、不快な感じもある。まあ、日本人にはあり得ないリアクションばかりだし。そういう視点を面白がるという意味では、それなりに見どころがあるかもしれない。
 三味線を弾くと何故だか色紙を自由に操る事の出来る少年が、何か過去にあった運命のために執拗に狙われて戦わざるを得ない境遇にある。一緒に逃げている母は殺され、サルとクワガタと共に旅をして最終的には月の帝と言われるものと戦うことになるのだった。
 サルやクワガタには特に名前が無い。クワガタといっても基本的に甲虫という事であるらしい。そういう即物的なところは日本人には無い感覚だろう。また主人公の名前もクボである。公方や苗字の久保という事が日本人にはどうしても連想されてしまう。名前としては極めて異例なのではないか。そういうのは翻訳的に変えてしまうべきだったのではなかろうか。
 CGアニメではあるが、ストップモーション・アニメーション(いわゆるコマ撮り)を多用しているらしい。これが独特の迫力を生み出しているのは確かで、アクションシーンは見どころが多い。そういう複合的によくできた映像美があって、観る者を飽きさせない展開である。後で考えてみるとなんとなく ? 的なものはあるのだが、身をまかせて映像美に酔う作品なのだろう。魔力のようなものはあまり説明は無いけれど、最初からそんなものだと思うより無い。最後は科白が多くて説明的なんだけれど、だからといってこの境遇がそれで良かったのかは、よく分からない問題だ。映像に魅力があるので、ストーリーはどうでもいいのかもしれない。撮影は大変だっただろうから、功労を称えるべきなのであろう。
コメント
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