カワセミ側溝から(旧続・中岳龍頭望)

好きな言葉は「のこのこ」。好きなラジオ中継「相撲」。ちょっと苦手「煮た南瓜」。影響受けやすいけど、すぐ忘れます。

シアトルでも鯛焼きが名物!?

2017-05-05 | 

 シアトルで鯛焼きが流行っている、というようなことをテレビでやっていた。あんこの入ったものも無いではないが、基本的に売れスジはベーコンやチーズなんかが入った鯛焼きということだった。それってそもそも鯛焼きなのか?という疑問もわかないでもないが、いちおうやはり金型が鯛焼きのもので(輸入しているらしい)、いわゆる形は鯛焼きっぽい物体という感じだった。でもまあ、なんでわざわざという感じだろうか?
 原因は日本のアニメにあるらしい。「KANON」というアニメの主人公の女の子が、毎回鯛焼きを美味しそうに食べる場面があるんだそうだ。それを見た海外の人たちは、あの物体は何だろう? と興味を持ったものらしい。そういえば海外に鯛焼きなんて売ってある方が不思議、というのは考えてみると分かる。見たことないが旨そうに食うものらしいという刷りこみが先にあって、食べてみたいと思うようだ。
 日本に来たことのある外国人の多くが、食べてがっかりする食べ物の上位に、いわゆる「今川焼、回転焼き」(そして恐らく鯛焼きもだろう)があるという。温かい食べ物の中に甘いあんこが入っていることに、かなり違和感を覚える人が多いという。あんこ自体も初体験の人が、変わった形の皮の中にあんこが入ってなんじゃこりゃ、という図式のようだ。そりゃ、確かに災難かもしれない。
 食べてみるとがっかりするが、見た目は面白くおいしそう。それならば自分たちなりにアレンジしないことには、売れはしないだろう。日本人の感覚からすると鯛焼きは鯛焼きのまま、海外でも喜んで食べてもらいたいという思いはあるが、口に合わないのなら仕方ないのかもしれない。やっぱり根本文化は違うのだ。
 シアトルにはベーコンの鯛焼きがある。覚えておいて何の得があるか分からないが、そういうのってやっぱりいいな、と思います。



追記:フランスやイタリアの人は、(多くの場合の一般的に売られている)日本のパンを見ると、ずいぶん残念な気分になるという。本場のパンとは異質のものが日本人がアレンジして売っている。そうして喜んで食べているらしい。本当のパンを知らずに、偽物のパンが普及しているように感じるらしい。
 よく分からんけど、海外で妙な巻物の鮨が売られていたり、アクロバティックなパフォーマンスで日本食がカウンターでふるまわれているというのが紹介されていたりすると、僕ら日本人の多くは、なんとなく残念に思っているのではないか。まあしかし、よその国で勝手にどうなろうと、基本的には知ったことでは無いと思うんだけど。人間というのは、基本は文化的に狭量なんだと思います。
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